
こんな疑問を解決します
- 空港・鉄道駅からのアクセス方法は?
- 移転した新オトガルはどこにある?
- エフェソス遺跡ってどう行けばいい?
- 遺跡行きのバスはどこから出ている?
エフェソス観光については個人旅行者向けの情報が少ないので、旅行プランを立てるのが難しいと感じられる方もいると思います。
2024年11月にセルチュクのオトガル(バスターミナル)が移転したことで、エフェソス遺跡への行き方や所要時間も旧オトガルの頃とは少し変わりました。
本記事では、空港や鉄道駅、新旧オトガルからエフェソスへの行き方について詳しくお伝えします。
※2025年3月時点で確認した最新情報ですが、今後また変わる可能性がありますので、正確な情報は現地にてご確認ください。

- 1. 起点の町セルチュクへのアクセス
- 1.1. イズミル空港からセルチュクへ
- 1.1.1. 空港シャトルバス(Havaş)
- 1.1.2. トルコ国鉄(TCDD)
- 1.1.3. 近郊電車イズバン(İZBAN)
- 1.1.4. タクシーや代理店のプライベート送迎
- 1.2. 長距離バスでセルチュクへ
- 2. セルチュク新オトガル(バスターミナル)
- 2.1. 新旧オトガルの場所
- 2.1.1. 新オトガル(Yeni Otogar イェニ オトガル)
- 2.1.2. 旧オトガル(Eski Otogar エスキ オトガル)
- 2.2. 新オトガルの現状
- 2.3. ミニバス(ドルムシュ)の攻略
- 2.4. 新オトガル内の施設
- 2.4.1. バスチケット販売窓口
- 2.4.2. 荷物預かり所
- 2.4.3. トイレ
- 2.4.4. レストラン&カフェ
- 3. エフェソス遺跡への行き方
- 3.1. 空港からシャトルバスで到着した場合
- 3.2. 長距離バスでオトガルに到着した場合
- 3.3. 国鉄やイズバンで鉄道駅へ到着した場合
- 4. 現地発着ツアー
- 4.1. エフェソス1dayツアー
- 4.2. エフェソスからパムッカレへのオリジナルツアー
- 5. おわりに
起点の町セルチュクへのアクセス
個人でエフェソス遺跡へ行く場合、まず最初に起点となる町セルチュクを目指しましょう。
イズミル空港からセルチュクへ

イズミル・アドナン・メンデレス国際空港からセルチュク市内へアクセスするには、主に以下の4つの方法があります。
空港シャトルバス(Havaş)
イズミル空港の国内線到着口を出たところに空港シャトルバス(Havaş)の乗り場があります。
クシャダス方面行きのバスに乗ると、途中セルチュク(Selçuk)にも停車。
セルチュクを通るシャトルバスは到着便ごとに運行しているわけではなく、運行本数は少なめです。(2時間に1本ぐらいの運行)
乗車時間はセルチュクまで約1時間、SelçukのHavaş乗降場所はこの後の「空港からシャトルバスで到着した場合」で説明しています。
事前予約不要で乗車可、運賃は乗車後に支払いです。
※トルコリラ現金、またはクレジットカード払い
時刻表は乗り場に貼ってありますが、Havaş公式サイトでも確認できます。
参考までにリンクを貼っておきます。
Havaş公式サイト
https://havas.net/en/bus-services
Havaş公式サイトで検索する際のコツ
Havaş公式サイトでは「Selçuk」が行き先として出てこないので、検索の際には
FROM : İzmir Adnan Menderes Airport
TO : Aydın Kuşadası
とセットしてサーチしてみてください。
Kuşadası到着の20~30分前に、Selçukに停車します。
トルコ国鉄(TCDD)
イズミル空港から直結でトルコ国鉄(TCDD)の乗り場があります。
セルチュク(Selçuk)駅まで直行、乗車時間は約1時間。
運行本数は多くないです。
なお、この国鉄はパムッカレのあるデニズリまで通じているので、セルチュク-デニズリ間の移動にも使えます。
切符は各駅の窓口で購入できますが、事前にオンラインでも購入可能。
トルコ国鉄のサイトのリンクを貼っておきますので、時刻表の確認にも併せてご利用ください。
トルコ国鉄(TCDD)
https://ebilet.tcddtasimacilik.gov.tr/
オンライン購入に関する注意点
- 上記サイトはトルコ国鉄の予約サイトです。
- 不明な点はサイト内に記載のあるコールセンターへ問い合わせてください。
- 操作や翻訳、トラブル時のサポートはできません。
近郊電車イズバン(İZBAN)
イズミル空港の空港駅からセルチュク(Selçuk)まで、近郊電車イズバン(İZBAN)でもアクセスできます。
途中「テペキョイ(Tepeköy)」での乗り継ぎが必要、かつテペキョイ⇔セルチュク間は運行本数が少ないので、直通でアクセスできる前述の国鉄を利用したほうが楽です。
しかし、国鉄もまた運行本数が少ないので、時間によってはイズバンで乗り継いだほうが早くセルチュクに到着できるケースも。
切符は現金での購入、またはイズミルカードで乗車可能です。
参考までに、トルコ語のみですがİZBAN公式サイトのリンクを貼っておきます。
İZBAN公式サイト
https://www.izban.com.tr
※操作や翻訳などのサポートはできませんので、不明点があれば公式サイトへ直接お問い合わせください。
İZBAN公式サイトで検索する際のコツ
İZBAN公式サイトで検索する際、イズミル空港-セルチュクで検索すると「Tepeköy」を選択して検索しなおすように警告が出ます。
検索する際は2度に分けて、
FROM : Adnan Menderes Havalimanı
TO : Tepeköy
FROM : Tepeköy
TO : Selçuk
でサーチし、それぞれの時刻表を確認するとよいでしょう。

国鉄、イズバンのいずれも、上記写真のセルチュク鉄道駅に到着します。
タクシーや代理店のプライベート送迎
イズミル空港からセルチュク(Selçuk)へのアクセスは、実はどの方法も運行本数がそれほど多くなく、便利とは言えません。
待ち時間などを含めると移動に時間を要し、短時間でスムーズにアクセスするのは結構難しいです。
あまり時間がない場合、または人数がある程度いる場合には、タクシーや旅行代理店のプライベート送迎の利用も一考するとよいでしょう。

弊社でもプライベート送迎の手配を承っていますので、詳細はお問い合わせください。
長距離バスでセルチュクへ

トルコの他都市からセルチュク(Selçuk)へは、長距離バスでのアクセスが一般的です。
各都市からの長距離バスは、セルチュクのオトガルへ到着します。
バスチケットは各都市のオトガル窓口のほか、事前にオンラインでも購入できます。
購入サイトは複数ありますが、トルコ国内でよく利用されているサイトを1つご紹介しておきます。
Obilet.com(英語)
https://www.obilet.com/en
Obilet.comでの予約方法は、以下の記事内で詳しく解説しています。
セルチュク新オトガル(バスターミナル)

ここからは、2024年11月に移転、開業した新しいセルチュクのオトガル(バスターミナル)について解説していきます。
新旧オトガルの場所

セルチュクの新しいオトガルは、セルチュク中心部の北側に位置しています。
旧オトガルから約1.4km、歩いて20分ほど離れたところにあります。
鉄道駅からは約1.2km、歩くと15分ほど。
旧オトガルはセルチュクの中心地にあり、鉄道駅とも近かったので旅行者にとって便利でしたが、新オトガルは少し離れてしまい、その点ではやや利用しづらくなりました。
新オトガル(Yeni Otogar イェニ オトガル)
旧オトガル(Eski Otogar エスキ オトガル)

新オトガルのGoogleマップの口コミは、旧オトガルの物がそのまま引き継がれて掲載されているので、古い情報に要注意です。

新オトガルの現状

2024年11月に移転、開業したオトガルですが、オフシーズンということもあってか2025年3月の時点でまだ一部の施設は稼働していません。
今後、徐々に施設も充実していくことでしょう。
長距離バスの発着は完全に新オトガルに移行済み。
近隣の村や町へのミニバス(ドルムシュ)の一部は、旧オトガルを発着している便があります。
ミニバス(ドルムシュ)の攻略

エフェソス観光では、いかにミニバスを上手く使いこなせるかで観光のしやすさが変わるでしょう。
エフェソス遺跡行き、シリンジェ行き、クシャダス行きなど、主に観光客が利用するミニバスは新オトガルの南側、ミニバス用のプラットホームから出ています。
エフェソス遺跡行き、シリンジェ行きなど一部のミニバスは、旧オトガルからも乗車出来ます。(2025年3月時点)
ドライバーに確認したところ、現在は新オトガル→旧オトガル→エフェソス遺跡(およびその逆ルート)で走っているとのことでした。
トルコのミニバス(ドルムシュ)のシステムは、決まった停留所だけでなく「好きな場所で自由に乗り降り出来る」のが最大のポイント。
新オトガル-エフェソス遺跡の途中でも乗車・降車は自由なので、乗車の際に降りたい場所をドライバーに伝えておくと近いところで止まってくれるので確実です。

ミニバス(ドルムシュ)の運行は、満席になれば発車する、乗客が少ない時は逆に少し待ったりするなど、時間はかなりフレキシブル。
そもそも「Dolmuş」とは「満席」を意味し、そういった性質の乗り物であると理解しておきましょう。
新オトガル内の施設
セルチュクは長距離バスの発着数が他の大きな町に比べると少ないので、ベンチの数などは多くないですが、新しいオトガルは明るくて清潔、過ごしやすい施設です。
バスチケット販売窓口

各バス会社のチケット販売ブースが一列に並んでいます。
荷物預かり所

各バス会社のチケット販売ブースの並びに、有料の荷物預かり所があります。
トイレ

トイレは綺麗で機能的、車椅子にも対応しています。
レストラン&カフェ

レストラン&カフェは、バス会社のチケット販売ブースがある建物と屋根繋がりになっている隣りの建物内にあります。
しかし、2025年3月時点ではまだ2つの小さな売店兼カフェがオープンしているのみ。
今後は2階部分にレストランが入る予定とのことです。
新オトガルの周辺には飲食店などは何もないのでご注意ください。
エフェソス遺跡への行き方

ここからは、セルチュクに到着してからエフェソス遺跡までの行き方について解説します。
空港からシャトルバスで到着した場合
イズミル・アドナン・メンデレス国際空港からシャトルバス(Havaş)でセルチュクに到着した場合、シャトルバスはセルチュク国立病院(Selçuk devlet hastanesi)の前に止まります。
📍Havaş セルチュク停留所(2025年3月時点)
※エフェス考古学博物館の向い、救急受付の入り口近く
空港シャトルバスの停留所からであれば、時間は40分前後かかりますがエフェソス遺跡まで徒歩でアクセスが可能。
北ゲート、南ゲート、それぞれへの最短ルートは地図で確認してみてください。
北ゲートへ歩いた場合のルート
南ゲートへ歩いた場合のルート
途中、アルテミス神殿跡に立ち寄りたい場合は、北ゲートへ向かう道沿いに入り口があります。
南ゲートへの道のりは田舎道で足場が悪いので、若干歩きづらいです。

もし歩くのが辛い場合、近くを上の写真のような「Ephesus」と書いてあるミニバスが走っていれば乗車することが出来ます。
手を上げて止めればどこからでも乗車可能。
エフェソス遺跡行きであることを確認してから乗車しましょう。

エフェソス行きのミニバスがよく分からなければ、旧オトガルにいるドライバー、もしくはその辺にいる地元の人に聞いてみてください。
長距離バスでオトガルに到着した場合
長距離バスで新オトガルに到着した場合、ミニバス(ドルムシュ)でエフェソス遺跡の北ゲートへ10分弱でアクセス可能です。

ミニバスは、エフェソス遺跡の北ゲート側、上記写真のミニバス乗り場に到着します。
帰りのオトガル行きのバスも同じ場所から出ます。
南ゲート側はミニバスが通っていないので、往復ともミニバスを利用したい場合は行きも帰りも北ゲートを利用する必要があります。

北ゲート⇔南ゲートの移動には、一応「馬車」もあります。
ただ、利用している人をあまり見たことがないかも(笑)
国鉄やイズバンで鉄道駅へ到着した場合
トルコ高速鉄道(TCDD)やイズバン(İZBAN)でセルチュク鉄道駅へ到着した場合、セルチュク遺跡まで移動するのに一番楽なのはタクシーの利用です。
鉄道駅の目の前にタクシーが止まっています。
徒歩でもアクセス出来ないことはないですが、セルチュク遺跡の北ゲート、南ゲート、いずれへも50分ほどかかります。
もしくは、旧オトガルまたは新オトガルまで移動し、ミニバスに乗ってもよいでしょう。

セルチュクの観光エリアを走るタクシーは、周辺エリアの観光スポットまで含めた高いコース料金を提案してくることがあります。
必要のないサービスはハッキリ断りましょう。
エフェソス遺跡の2つの入場ゲートや遺跡サイト内の詳細については、以下の記事で徹底解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
現地発着ツアー

エフェソス遺跡まではミニバスが運行しているとはいえ、初めてトルコを訪れる外国人旅行者にはやや移動の点で難があるかもしれません。
また、エフェソス遺跡サイト以外の観光スポットは点在しているので、短時間で効率よく遺跡観光したい場合は現地のツアーを利用するのもおすすめです。
エフェソス1dayツアー
セルチュクまたはクシャダス発のエフェソス1dayツアーは、エフェソス遺跡のほかにもアルテミス神殿跡、聖母マリアの家、イサベイモスクへの訪問も含まれています。
点在するエフェソスの観光スポットを専用車で周るので、楽に観光できます。
ツアーでは南ゲートから入場し、北ゲートから退場するコースなので、遺跡内を歩く距離も短くてすみますよ。
エフェソスはトルコの遺跡の中で最も見ごたえのある素晴らしい遺跡。
歴史的背景や遺跡それぞれの説明をガイドにしてもらいながら観光するとより深くその価値を理解できると思います。

弊社では英語グループガイドツアーのほか、日本語ガイドのプライベートツアーも取り扱っています。
イズミル空港からの専用車送迎オプションのほか、シリンジェ村を追加するなどのアレンジも可能です。
エフェソスからパムッカレへのオリジナルツアー
エフェソスとパムッカレの両方を観光したい方へ、オリジナルツアーも提供しています。
全て専用車での移動も可能ですし、ツアー料金を抑えるために長距離移動区間だけ国鉄や長距離バスを組み込んでリーズナブルなツアーを作ることも可能。
エフェソス遺跡はガイド付き、パムッカレはガイド無しなど、予算に応じた細かなアレンジも出来ますので、お気軽にご相談ください。
おわりに
エフェソス遺跡への行き方について紹介しましたが、いかがでしたか。
エフェソス遺跡や近隣の観光スポットいずれも徒歩やミニバスでアクセス出来るので、事前にしっかり情報収集をして計画を立てれば個人旅行でも十分楽しめると思います。
スケールの大きいエフェソス遺跡+近隣の観光スポットまで周るとなると想像以上に時間がかかりますので、時間に余裕を持った旅程で計画くださいね。

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