
こんな疑問を解決します
- トルコの長距離バスの乗り心地は?
- 夜行バスでも安全に移動できる?
- トルコのバス予約は簡単?
- 長距離バスの乗車方法は?
本記事では、トルコの旅行代理店でバスチケットの発券経験があり、自身も都市間の移動にバスを愛用しているトルコ在住の私が、トルコの長距離バス・夜行バスについて紹介します。
バスの設備や車内サービス、予約方法、バス会社の選び方、乗車方法など、皆さんが気になるであろうことを細かく徹底解説!
記事後半では、これまでに伺った旅行者の皆さんからの疑問を「よくある質問」にまとめて回答しているので、トルコでバスを利用する予定の方はぜひ参考にしてみてください。

- 1. トルコの長距離バスの基本
- 1.1. バス仕様・設備
- 1.1.1. シート配列・座席数
- 1.1.2. リクライニング・フットレスト
- 1.1.3. 電源・USB充電
- 1.1.4. 乗り降り用ドア
- 1.1.5. 荷物置き場
- 1.1.6. トイレ
- 1.2. 車内サービス
- 1.2.1. 無料の飲み物&スナック
- 1.2.2. コロンヤ(手指の消毒)
- 1.2.3. フリーWi-Fi
- 2. トルコのバス会社
- 2.1. トルコの代表的なバス会社3選
- 2.1.1. Kamil Koç
- 2.1.2. Metro Turizm
- 2.1.3. Pamukkale Turizm・Anadolu Ulaşım
- 2.2. バス会社の選び方
- 2.2.1. 1. 極端に値段の安いバスは避ける
- 2.2.2. 2. その路線の中で多く運行しているバス会社を選ぶ
- 2.2.3. 3. 所要時間・到着時間を重視する
- 2.3. 主な路線の所要時間
- 3. 長距離バスの予約方法
- 3.1. オンラインで購入
- 3.1.1. 表示通貨の選択
- 3.1.2. 出発地、目的地、出発日の選択
- 3.1.3. 運行便の一覧表示
- 3.1.4. 座席の選択
- 3.1.5. 車内設備やルートの確認
- 3.1.6. 必要情報の入力→購入
- 3.2. 現地代理店で購入
- 3.3. オトガル(バスターミナル)で購入
- 3.4. 無料送迎バス(Servis セルヴィス)
- 3.4.1. 市内からオトガル
- 3.4.2. オトガルから市内
- 4. 長距離バスの乗り方
- 4.1. 乗り場を確認する
- 4.2. 大きな荷物を預ける
- 4.3. 乗車して予約済みの席に座る
- 5. トルコのバス「よくある質問」
- 6. おわりに
トルコの長距離バスの基本
都市間のバス網が発達しているトルコでは、長距離バスの利用者がとても多いです。
トルコを個人で旅行する外国人も、特に飛行機の運航がない都市間の移動に長距離バスを利用するケースがあるでしょう。
時間はかかるものの飛行機に比べると安価で、夜行バスなら深夜眠っている間に次の都市へ到着できるのも魅力!
まずは、トルコの長距離バスについて基本を知っておきましょう。
バス仕様・設備

どのバス会社の車両も、日本の高速バスのような大型車両です。
トルコの一般的な長距離バスの仕様・設備は以下のとおり。
シート配列・座席数
一番よくあるタイプは、シート配列2+1・座席数は40席前後。
この他、2+2・46席前後、2階建て2+2・80席前後などのタイプがあります。
2+2のシート配列は窮屈感があるので、2+1のタイプが乗りやすいです。
リクライニング・フットレスト
夜行バスにおいては快適度に直結するリクライニングですが、ほとんどのバスにおいてリクライニングは浅め。
ただ、元の状態でも日本の新幹線のような直角シートではないので、座り心地は悪くないです。
フットレストはバス会社または車体モデルによって、あったりなかったり。

電源・USB充電
座席全面にスクリーンが付いている車両が多く、TVや音楽を楽しむことが出来ます。
座席やスクリーン付近にコンセントやUSBポートも搭載されていて、ケーブルを持っていればスマホ充電が可能。
乗り降り用ドア
前方の運転席近くに1つ、車体の中央に1つ、2つ乗り降り用のドアがあります。
いずれも高さのあるステップを上り下りするタイプで、バリアフリーではありません。

荷物置き場
スーツケースなどの大きな荷物は車体下部のトランクルームに預けることが可能。
小さいバッグは車内に持ち込めますが、頭上の荷棚スペースはかなり狭いです。
ある程度の大きさのあるバックパックなどはトランクルームに預けるのがベター。
トイレ
ほとんどの長距離バスにトイレはありません。
一部バスに設備としては用意されていても、乗客に利用を許していない、またはバス会社が物置きとして使っているなど、トイレとして機能していない場合がほとんど。
その代わりに、3~4時間ごとにサービスエリア等でのトイレ休憩があります。
車内サービス
トルコの長距離バスでは、日本や他の国にはないちょっと嬉しい車内サービスがあります。
無料の飲み物&スナック
乗車してしばらくすると、ホスト(車内サービスしてくれるスタッフ)が飲み物やスナックを配ってくれます。
サービスの良いバス会社だと、紅茶やコーヒーなどのホットドリンクから冷たい炭酸飲料まで、スナックも人気メーカーの美味しいお菓子を何種類かワゴンに載せて配りに来ます。
夏にはアイスクリームが出てくることもあって、嬉しいサプライズ。
サービスの悪いバス会社だと、小さい紙パックの安物ジュースかお水が配られるだけということも。

コロンヤ(手指の消毒)
最近は提供をやめているバス会社も増えていますが、いくつかのバス会社では今だにあるコロンヤのサービス。
コロンヤとはエチルアルコールに香料が入った液体で、除菌・消臭、リフレッシュメントの効果があります。
コロンヤを相手の手指にかけておもてなしする文化がトルコにはあるのです。
スタッフが液体の入った瓶を持って席まで来たら、両手を差し出してコロンヤを振りかけてもらい手をこすって消毒しましょう。
フリーWi-Fi
多くのバス会社で「車内にてWi-Fi利用可」と謳っています。
しかし、いざ試してみると繋がらない、というのはトルコの長距離バスの特徴かもしれません。
トルコの人は車内のフリーWi-Fiを使おうとする人は少なく、自分のスマホの契約ギガを使っています。
仮に車内のWi-Fiが機能していなくても文句を言う乗客はおらず、バス会社スタッフもWi-Fiに関してはあまりフォローしてくれません。
もし車内でWi-Fiが飛んでそうであれば、パスワードを入力すれば利用可能。
パスワードは、紙チケットのリファレンス番号=パスワードとなっている会社や、車内の前方にパスワードの紙が貼ってある会社、SMS認証が必要な会社など、バス会社によってまちまち。

パスワードは分からなければスタッフに聞いてみましょう。
英語は通じない可能性が高いので、翻訳アプリを使って!
トルコのバス会社
トルコには都市間の長距離バスを運行するバス会社が驚くほどたくさんあります。
代表的なバス会社と、バスを選ぶ時の注意点をお伝えします。
トルコの代表的なバス会社3選
外国人旅行者が最も利用する機会が多いであろう3社をピックアップします。
Kamil Koç

歴史あるトルコ最大手のバス会社で、数年前に独FlixBusの傘下になりました。
読み方はトルコ人の中でも「キャーミル・コチ」と言う人、「カミル・コチ」と言う人がいるので、多分どちらでも通じます。
トルコ全土、特に外国人観光客が多く訪れる都市間にはKamil Koçのバスがほぼ運行しているので、バス移動はKamil Koçだけでも事足りてしまうぐらい。
車体は新旧いくつかのモデルがあって、新しい車体に当たればかなり快適です。
料金は高めだけれどサービス全般に安定感があり、トルコ人にも外国人にも人気のバス会社。
Metro Turizm

Kamil Koçと並ぶ最大手で、イスタンブールやアンカラなど主要都市間を多く運行しています。
メトロといえば昔は人気のバス会社でしたが、スタッフによる性的スキャンダルや不適切な対応、サービスの悪さ、創業者の逮捕など悪いイメージがついて、昨今トルコ人にはあまり人気がありません。
そのため料金は他の大手と比べると安く、最大手という安心感と知名度からか外国人旅行者にはいまだ一定の人気があります。
会社の規模が大きく地域によってマネジメントが異なるようで、評価が高いところと低いところが結構ハッキリ分かれています。
Pamukkale Turizm・Anadolu Ulaşım

Pamukkale Turizmは、エーゲ海地方を拠点とする最大手の1つ。
2012年にAnadolu Ulaşımと合併したので、両社のサービス内容はほぼ同じです。
トルコ人が選ぶ長距離バスのランキングでは、常に上位にランキングしている人気のバス会社。
車内サービスが充実していて、夏にはアイスクリームを提供しています。
新しい車体を多く導入していて清潔感があり、スタッフの接客はどのバス会社よりもきちんとしている印象。
料金はKamil Koçと並んで高いけれど、個人的に一番好きなバス会社です。
バス会社の選び方

私自身、トルコではこれまで12社ほどのバス会社の長距離バスを利用した経験がありますが、バスを選ぶ際には以下の3点を意識するといいかなと思っています。
1. 極端に値段の安いバスは避ける
旅行代理店で働いていると、車体の不具合、事故、遅延、顧客トラブルといったバスに関する連絡をよく耳にします。
そういったネガティブな情報の多いバスは、他社と比べて極端に値段が安いことが多いです。
大手や値段の高いバスなら絶対そういったトラブルがないのか、と言えば実際そんなことはないのですが、極端に値段が安いバスはその確率が高い印象。
値段が安いのは、所要時間が長い、遅延が多い、サービスが良くない、評判が悪いなど理由は色々あると思いますが、ひとことで言えば「人気がなくて席がなかなか埋まらないので値段を下げている」ということ。
特に夜行バスなど長時間バスに乗る場合には、多少の違いであれば値段が平均以上のバスを選ぶのが無難かもしれません。

トルコの長距離バスは「快適さ:値段」がある程度比例しているように感じます。
2. その路線の中で多く運行しているバス会社を選ぶ
基本的にどのバス会社も"本社のある拠点・近隣エリア"での展開に力を入れています。
多くの便を運行し、新型の車体をいち早く導入するなどサービスの点でも良いことが多い印象。
また、車両の不具合があった場合、同じ路線で多くの便を運行している会社のほうが代車の手配などがスムーズです。
同路線で1日に1本しか運行していないようなバス会社では、不具合時のリカバリーが大変。
実際、車両の不具合で到着が7時間以上も遅れるようなバスがあり、短期の旅行者にとっては大ダメージです。
3. 所要時間・到着時間を重視する
何だかんだ言って、やはり長距離バスは乗車時間が短い便がいいです。
夜行便の場合は、到着時間がちょうどいい便を選ぶのが◎。
早朝あまりに早すぎる到着も、その後の移動ができずに不便なことがあります。
同じバス会社の運行するバスでも、ルートが違えば所要時間は結構変わるので、予約の際には所要時間と到着時間をチェックするとよいでしょう。
主な路線の所要時間
トルコの長距離バスで、外国人旅行者の利用が多い路線の所要時間を参考までに書いておきます。
区間 | 所要時間 |
---|---|
イスタンブール ⇔ ギョレメ | 10~13時間 |
イスタンブール ⇔ イズミル | 7~8時間 |
イスタンブール ⇔ デニズリ | 9~12時間 |
イスタンブール ⇔ アンタルヤ | 12~14時間 |
ギョレメ ⇔ イズミル | 12~14時間 |
ギョレメ ⇔ デニズリ | 9~11時間 |
ギョレメ ⇔ コンヤ | 3~4時間 |
ギョレメ ⇔ アンタルヤ | 8~10時間 |
デニズリ ⇔ コンヤ | 6~7時間 |
デニズリ ⇔ アンタルヤ | 3~4時間 |
デニズリ ⇔ イズミル | 3~4時間 |
デニズリ ⇔ セルチュク | 2.5~3時間 |
長距離バスの予約方法

トルコの長距離バスは、本数が多い路線であれば当日の予約でも問題ないことが多いです。
しかし、祝祭日の前後、大型連休、週末の深夜バスは早めに席が埋まる傾向があります。
トルコの長距離バスを予約するには、主に3つの方法があります。
- オンラインで購入
- 現地代理店で購入
- オトガル(バスターミナル)で購入
以下、順に解説していきます。
オンラインで購入
バスチケットを事前にオンラインで購入するには、
- 各バス会社の公式HPから購入
- 一括比較サイトから購入
の2つの方法があります。
ここでは、トルコ国内でよく利用されている一括比較・予約サイト「Obilet.com」でバスチケットを予約・購入する方法を紹介します。

Obilet.com(英語)
https://www.obilet.com/en
複数言語で表示できますが、残念ながら日本語はないので英語サイトの画面で解説します。
※例はPCサイトの画面なので、スマホサイトでは表示が若干異なります。
※スマホアプリもあるので、アプリのほうが使いやすい方はそちらもどうぞ。("obilet"で検索)
表示通貨の選択

英語サイトの場合、表示通貨はデフォルトで「EUR(ユーロ)」が選択されていますが、「JPY(日本円)」も選択可能。
日本円で参考額を確認したければ、通貨設定を「JPY(日本円)」に変更します。
出発地、目的地、出発日の選択

出発地、目的地をリストから選択します。
出発日を選択して、検索。
運行便の一覧表示

該当するバス会社の便が表示されます。
所要時間や金額を確認して、希望の便の「SELECT」ボタンを押下。
座席の選択

空いている座席(白色)の中から希望の席を選び、「Male(男性)」「Female(女性)」を選択。

トルコでは知らない人どおし男女が隣りに座ることはできません。
男女で隣りどおし座りたい時は、1人ずつ購入せず2人分まとめて同時購入しましょう。
車内設備やルートの確認

「Trip Details」を押下すると、車内設備やルートが表示されます。
途中停車ポイントや到着予定時間を確認しておきましょう。
必要情報の入力→購入

「Contact Details」にメールアドレス、携帯電話番号を入力。
「Payment Information」にクレジットカードの情報を入力します。

有料の「Unconditional Refund Guarantee(無条件返金保証)」は、出発直前まで無条件でキャンセル返金が保証されるオプション。
このオプションを付けなくても、出発の1時間前までならチケットの変更・キャンセル返金は可能です。

「Passenger Information」の欄で、フルネーム(アルファベット、名・性の順)を入力。
「not a Turkish citizen」を選択すると国籍とパスポート番号を入力する画面が出てくるので、それぞれ選択・入力します。
必要項目をすべて埋めたら、「Make Secure Payments」で決済。
決済が完了すると、チケットが表示されます。

有料の「Prioritized VIP Support(優先VIPサポート)」は、自動音声応答システムではなくカスタマーサポートの担当者に24時間年中無休で直接連絡できるオプション。
付けてもいいですが、スタンダードサポートで十分かなと。
以上、Obilet.comで長距離バスチケットを購入する際のステップでした。
サイトの仕様は今後変わる可能性がありますので、参考までにどうぞ。
操作方法が不明な場合、購入に際してトラブルが発生した場合は、Obilet.comへ直接お問い合わせください。
現地代理店で購入
各都市の中心地、観光地には長距離バスチケットの予約・発券業務を請け負っている代理店があることが多いです。
現地に着いてからバスチケットを手配する場合、宿泊先の近くに代理店があれば聞いてみるとよいでしょう。
特定のバス会社の発券のみ請け負っている代理店のほか、複数のバス会社の予約を扱っている代理店もあります。
現金トルコリラやクレジットカード払いのほか、外貨(ユーロ、米ドル)にも対応している店舗もあります。
オトガル(バスターミナル)で購入
各都市のオトガルには、必ずバス会社のチケット窓口があります。
乗車する当日にチケットを購入するのなら、オトガルの窓口で対面購入するのが一番簡単です。
既に利用するバス会社が決まっていれば、バス会社の窓口へ。
決まっていなければ、オトガルのスタッフに行き先を伝えれば、便のあるバス会社の窓口を教えてくれると思います。
購入にはパスポートの提示が必要、支払いはトルコリラ現金またはクレジッカードが可能。

無料送迎バス(Servis セルヴィス)
長距離バスの購入者は、都市またはバス会社によって「Servis(セルヴィス)」というオトガル ⇔ 市内間の無料送迎バスを利用できる場合があります。
最近はセルヴィスを廃止している都市も多いですが、提供している都市やバス会社もまだ結構あるので、こういったサービスがあるということは知っておくとよいでしょう。
バス会社の公式HPから予約すると、併せてセルヴィスの予約まで出来る場合があります。
市内からオトガル
市内からオトガルへ向かうセルヴィスについては、市内でバス会社の看板を掲げている代理店で確認するのが確実です。
既にオンラインでチケットを購入している場合、もしくは代理店でこれからバスチケットを購入する場合、代理店スタッフに「オトガルまでのセルヴィスがあるか」を聞いてみましょう。
ある場合は利用したい旨を伝え、乗車場所やピックアップ時間を確認します。
予約済みの長距離バスの時間に間に合うように送迎してくれるはずです。
オトガルから市内
目的地のオトガルに到着したら、まずオトガルまたはバス会社のスタッフに「市内へのセルヴィスがあるか」を聞いてみましょう。
ある場合はセルヴィスの乗り場を聞いて、ドライバーに自分が向かいたい場所の近くを通るかどうか確認します。
セルヴィスには特定のバス停はないので、降りたい場所をドライバーに伝えて近くで降ろしてもらいましょう。

セルヴィスは便利なシステムですが、外国人旅行者にとっては言葉の点でハードルが高め。
その場合は無理をせず、他の分かりやすい方法で移動するほうがいいかもしれません。
長距離バスの乗り方
長距離バスに乗る際は早めにオトガルに到着し、遅くとも発車の10分前には乗り場へ向かうようにしましょう。
乗り場を確認する

ある程度の規模のオトガルでは、各バス会社にそれぞれ乗り場(プラットホーム)が割り当てられています。
トルコ語では「Peron」。
イスタンブールのEsenler Otogarıのような巨大オトガルでは、各バス会社のチケットオフィスの真裏が乗り場になっているので分かりやすいです。
大~中規模のオトガルだと、電光掲示板にプラットホームの番号が表示されていたり、各バス会社のチケット窓口にプラットホーム番号が書かれていたり、オトガルによってまちまち。
規模の小さいオトガルでは、乗り場の割り当て自体がないこともあります。
自分の乗車するバスが何番のプラットホームから発車するか不明な場合は、オトガルのスタッフに確認するとよいでしょう。
大きな荷物を預ける
自分が乗るバスが到着したら、大きな荷物はトランクルームに預けます。
積荷の対応はバス会社のスタッフが全てやってくれます。
小さい荷物は車内に持ち込めますが、車内の頭上の荷棚はスペースがかなり狭いので大きめな荷物はトランクルームに預けましょう。

何をどう間違えてしまうのか、自分が乗るバスとは別のバスに荷物を預けてしまう方がごく稀にいます。
必ず乗車前、荷物を預ける前に自分が乗るバスを再確認しましょう!
乗車して予約済みの席に座る
乗車したら、座席番号を確認して着席します。
座席番号はチケットに「Koltuk No.」のような形で書いてあります。
乗車したら既に他の人が自分の座席に座っていた、ということが時々ありますが、その場合にはスタッフに言って対処してもらうのがよいでしょう。
トルコのバス「よくある質問」
トルコの長距離バスに関して、お客様から実際によくある質問をまとめて掲載します。
バスの予約はどれぐらい前にすればいい?
路線や時期によりますが、直前~数日前、早くても2週間前ぐらいで十分です。
あまりに早く予約を入れるのはデメリットのほうが大きいです。
まず、全バス会社のスケジュールがきちんと出揃うのは1ヶ月前ぐらいから。
その前から予約できる便があったとしても、のちにその便が変更になるケースがあり、既にチケットを購入済みの場合は変更手続きが必要になるなど面倒くさいです。
さらに、空席の多いバスの場合は日が近づくにつれ運賃が下がることが多いです。
私自身はよくデニズリ-イスタンブール便を利用しますが、購入するタイミングは通常期だと当日か前日、混雑期でも早くて1週間前ぐらいです。
預け荷物の制限はある?
一応規定はありますが、極端にオーバーしなければ大丈夫。
紙のバスチケットを印刷してもらうと、荷物の大きさや個数が書いてある場合があります。
例えば、Kamil Koç社の場合は「手荷物:7kgまでを1個(42×30×18cm)」、「預け荷物:1個(80×50×30cm)」とかなり具体的に記載されていますが、特に気にしなくて大丈夫です。
飛行機のような厳重なチェックはありません。
チケットにあえて個数やサイズを記載しているのは、時々とんでもない数の荷物を預けようとする人がいてトラブルになるからだそうです。普通の海外旅行者の荷物量であれば全く問題ありません。
夜行バスでも安全?
夜行バスだからといって特に危険を感じるようなことはありません。
運転手のほかスタッフも必ず1名乗車して乗客のお世話をしてくれるので、安心して利用できます。
女性一人での乗車も多く、本記事で書いたとおり座席は知らない男女が隣りどおしに座れない仕組みになっています。
休憩で外へ出る場合、貴重品は荷棚に置きっぱなしにせず持って出るようにしましょう。
到着時、寝起きのボーッとした状態でバスを降りることもあると思いますが、車内に忘れ物をしないようご注意を。(忘れ物、紛失に関するご連絡、ご相談がとても多いです)
バスに車椅子は載せられる?
車椅子を預けることは可能。
Kamil Koç社、Pamukkale社の担当には確認済みですが、おそらく他のバス会社でも同様で断られることはないはずです。
車椅子に関しては、手押し・電動ともに下のトランクスペースに預けることができます。
バス車内の座席近くには車椅子を置くスペースはないので、下のトランクスペースに荷物として積み込むようになります。
なお、トルコの長距離バスはバリアフリー対応車両ではないので、乗車の際には段差の大きい階段の上り下りが必須です。
途中で警察が乗ってきてパスポートをチェックされたけど?
他国と陸続きのトルコでは、警察やセキュリティによる検問が行なわれることがあります。
トルコ人は身分証明書(Kimlik)、外国人旅行者はパスポートをチェックされます。
車内その場で確認するパターンと、いったん全員のKimlik・パスポートを回収してバスを降り、チェック終了後に戻って返却するパターンがあります。
パスポートを持っていかれると焦ってしまいますが、必ず返却されますのでご安心を。
どの席がおすすめ?
一番後ろはリクライニング不可、一部の席は足元のスペースに制限あり。
一番後ろの席は、仕様上リクライニングができません。
足元のスペースでいえば、一番前の席、および車体の中央にある扉のすぐ後ろの席は、前に台や物入れのスペースがあるので前に足をまっすぐ伸ばすことができません。
また、一番前や車体の中央にある扉の近くは停車する際に扉が開くため、特に寒い冬は停車のたびに冷たい風が入ってきて不快なことがあります。
上記以外であれば、どの座席も条件はそれほど変わりません。
バス車内へ飲食の持ち込みはできる?
できます。
トルコの長距離バスでは、飲食の持ち込みについて特に制限はありません。
バス車内ではお菓子や飲み物の無料サービスがあるぐらいなので、持ち込んだものを含めて飲食は自由です。
ただし車内という密室の空間なので、においのする食べ物は避けたほうがよいでしょう。
トイレ休憩はどのぐらいの頻度である?
基本的には、3~4時間に一度ぐらいの頻度でサービスエリアでの休憩があります。
バスによっては、30分ぐらいの長い休憩のほか、給油や喫煙、時間調整のため途中で短い休憩をちょこちょこと取る場合もあります。
長い休憩をとるサービスエリアには食堂も併設されているので、食事をすることもできます。
休憩のアナウンスはトルコ語のみなので、出発時刻に遅れないようにしましょう。
心配であれば、スタッフにあらかじめ時間を確認しておくと安心です。
大型のサービスエリアでは、同時にたくさんのバスが止まっています。
同じ会社の同じ車体のバスが並んでいると、どれが自分の乗ってきたバスか分からなくなってしまうことがあるので、車体前方の行き先をよく確認するか、心配であればナンバープレートを含む写真を1枚取っておくとよいでしょう。
サービスエリアのトイレは通常有料なので、硬貨や小さなお札を用意しておくと便利です。
事故は多くない?
トルコの大型バスの事故のニュースはたまに入ってきます。
都市間を走る長距離バスよりも、団体のツアーバスに多い印象。
そういった事故は、休憩の規定などを無視して運行させているなど、管理上の問題が大きそうです。
バス会社にもよりますが、都市間を走る長距離バスはその辺の管理の点では比較的きちんとしていると思います。
なお、事故というほど大袈裟なものでなくても、例えばタイヤのパンクなど車両の不具合は結構あります。
安全のため、シートベルトは必ず締めるようにしましょう。
おわりに
トルコの長距離バスについて、基本のシステム、予約方法や乗車方法、お客様からよくある質問などをまとめてみました。
トルコ旅行の際の参考になれば嬉しいです。
Türkiye'de iyi yolculuklar! (どうぞ良い旅を!)

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