
こんな疑問を解決します
- エフェソスって個人でも簡単に行ける?
- エフェソス遺跡の見どころは?
- 観光の所要時間ってどれくらい?
- 他に見ておきたい観光スポットは?
トルコ周遊の団体旅行では定番の行き先、エフェソス遺跡。
個人旅行で行くのは大変かな?と思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、遺跡観光が大好きで、これまでエフェソス遺跡や観光の起点となる町セルチュクに何度も遊びに行っているデニズリ在住の私が、周辺の観光スポットも含めてエフェソスの情報を詳しくお伝えします。

- 1. エフェソス遺跡(エフェス遺跡)の基本情報
- 1.1. エフェソス遺跡ってどこにある?
- 1.2. エフェソス?エフェス?
- 1.3. エフェソスの歴史
- 2. 地図で見るエフェソス
- 2.1. セルチュクってどんな町?
- 2.2. セルチュクおよび周辺の名物
- 3. エフェソス遺跡サイト案内
- 3.1. 遺跡サイトへ入るゲート2つ
- 3.2. オープン時間&入場料
- 3.3. 観光の所要時間
- 3.4. ベストシーズン&おすすめ時間帯
- 3.5. エフェソス観光の注意点
- 3.5.1. トイレは1か所しかない
- 3.5.2. 猫との触れ合いに注意
- 3.5.3. 熱中症に気をつける
- 4. エフェソスの見逃せない遺跡21選
- 4.1. 公営アゴラ
- 4.2. 公共浴場
- 4.3. ブルテリオン
- 4.4. プリタネイオン(プリタネウム)
- 4.5. メミウスの碑
- 4.6. 勝利の女神ニケのレリーフ
- 4.7. ドミティアヌス神殿
- 4.8. ポリオの泉
- 4.9. ヘラクレスの門
- 4.10. クレテス通り
- 4.11. トラヤヌスの泉
- 4.12. テラスハウス
- 4.13. ハドリアヌス神殿
- 4.14. ヴァリウス浴場
- 4.15. 公衆トイレ
- 4.16. ケルスス図書館
- 4.17. 商業アゴラ
- 4.18. マーブル通り
- 4.19. 娼婦の館への案内図
- 4.20. 大劇場
- 4.21. 聖母マリア教会
- 5. エフェソス観光スポット8つ
- 5.1. アルテミス神殿跡
- 5.2. セルチュク城塞(アヤスルク城塞)
- 5.3. 聖ヨハネ聖堂
- 5.4. イサベイモスク
- 5.5. エフェス考古学博物館
- 5.6. 七人の眠り聖人の洞窟
- 5.7. 聖母マリアの家
- 5.8. シリンジェ村
- 6. エフェソス観光プラン
- 6.1. イスタンブールからエフェソス日帰り
- 6.2. パムッカレ~エフェソスの周遊
- 6.2.1. イズミル市内中心地に宿泊するのはどう?
- 7. おわりに
エフェソス遺跡(エフェス遺跡)の基本情報

エフェソス遺跡ってどこにある?
かつてギリシャとローマの文化が交差する重要な港湾都市だったエフェソスは、トルコ西部のイズミル県セルチュクに位置しています。
イスタンブールからセルチュクまでは道路距離で500km以上あり、長距離バスで約9時間ほど。
最寄りの空港は「イズミル・アドナン・メンデレス国際空港(Izmir Adnan Menderes International Airport)」で、イスタンブールからイズミルは飛行機で約1時間15分。
イズミル空港からセルチュクの町まで、さらに車で約1時間です。
セルチュクへのアクセス、エフェソス遺跡への行き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
エフェソス?エフェス?
素朴な疑問として、言い方は「エフェソス」と「エフェス」どちらが正しいの?と思っている方はいないでしょうか。
ガイドブックやネット記事でも、実際に両方が使われていますよね。
結論、どちらも正しいです!
エフェソス(Ephesus)は英語、エフェス(Efes)はトルコ語。
世界的にはエフェソス(Ephesus)と言う人のほうが多いみたいなので、この記事では以降「エフェソス」で統一します。
エフェソスの歴史

まずは、さらっと簡単に歴史をおさらいしましょう。
小アジア(現在のトルコ)の西海岸に位置する古代都市エフェソス。
古代ギリシャの植民地として設立され、後にローマ帝国アジア州の首都となりました。
エフェソスは地中海世界で重要な港を持つ交易の要所であり、月の女神アルテミスを祀る神殿やキリスト教の拡大の拠点として発展していきます。
431年にはエフェソス公会議が開かれ、聖母マリアを「神の母」と認定する重要な宗教的決定がなされました。

聖パウロも布教活動を行なった場所です。
エフェソス公会議、世界史の授業で聞いた記憶?
7世紀以降、アラブ人の侵略などにより古代都市は廃墟となってしまいますが、ギリシャ、ローマ、キリスト教の時代を通じて非常に重要な都市だったエフェソス。
その壮大な遺跡は今も良好な保存状態で残っており、2015年にユネスコ世界遺産に登録されました。
古代の繁栄を感じさせる観光名所として、世界中から訪れる人々を魅了しています。
地図で見るエフェソス
エフェソス古代都市は、現在のセルチュクの町に広がっています。
エフェソス遺跡のサイトには南北2ヶ所に入口があり、その間およそ1.5キロに及ぶ道のり。
その他にも周辺に、アルテミス神殿、聖ヨハネ聖堂といった多くの遺跡が点在しています。
地図で見てみましょう。

セルチュクはこじんまりした町ですが、観光のメインとなるエフェソス遺跡サイトはセルチュクの中心部から少し離れています。
遺跡サイトまでの移動にはミニバス(ドルムシュ)を利用される方が多いです。
2024年11月にオトガル(バスターミナル)が移転、新オトガルからエフェソス遺跡まではさらに遠くなりました。

新オトガルからエフェソス遺跡まで、徒歩だと約1時間。
以前のように歩いてアクセスするのはちょっとキツいかも。
新オトガルについては、以下の記事で詳細を解説しています。
キリスト教徒の聖地である聖母マリアの家は、だいぶ離れた山の上にあります。
ここまで行きたい場合は、アルテミス神殿跡やエフェソス遺跡と併せて聖母マリアの家を訪れる現地発のエフェソス1dayツアーに参加するのが圧倒的に楽です。
日帰りエフェソス、荷物はどうする?
2024年11月に移転した新オトガル内には、有料の荷物預かり施設があります。
長距離バス利用者であれば便利に利用できますね。
ただし、新オトガルは市内中心部から遠いのがネック。
現状、空港シャトルバスや鉄道でセルチュクへアクセスする日帰り旅行者にとっては、近くに荷物を預けられる場所がないのでやや不便かも。
旧オトガルの元バス会社オフィス内で預かってもらえたという情報もあるようですが、2025年3月に行った際は無人だったので未確認です。
セルチュクってどんな町?

エフェソス遺跡の玄関口であるセルチュクは、イズミル県の自治体および地区。
鉄道のセルチュク駅を出るとすぐ目の前に水道橋跡があり、少し歩けば城砦も見えてきて、とても歴史を感じさせるトルコの町です。
セルチュク(Selçuk)の名前の由来は、11世紀に西アジアで栄えたトルコ系の王朝「セルジューク朝(Seljuk Dynasty)」に関連しています。

この町はかつてセルジューク朝の支配下にあったことから、その名前が付けられたそうですよ。
セルチュクはイズミルの南側、お隣りアイドゥン県との境に位置しています。
そのためイズミル市内中心地や空港からは遠く、むしろアイドゥン県にあるクルーズ寄港地としても有名なクシャダスに近いのです。
クシャダスからはミニバスで20~30分ほどです。
セルチュクおよび周辺の名物
この辺のエリアは、主産業の農業のほか革製品や綿製品の生産地としても有名。
トルコは皮革のなめしに定評があり、欧州のハイブランドのOEMも手掛けたりしています。
革製品の工場を備えた専門店が多くあり、特に柔らかいラムスキンのジャッケットは欧米からの旅行者に大人気。

エフェソス1dayツアーでは、ファッションショーが見られる革製品専門店に立ち寄りますよ。
エーゲ海に面したイズミル県の食べ物といえば、シーフード料理が美味しいです。
当地製造のオリーブオイルを使った多彩な料理や、特産のイチジクなど果物を使ったデザートも人気。


お肉料理ではトルコの他都市と同様に色んなメニューがありますが、地元産の牛肉や羊肉を串に刺して炭火で焼いた「Çöp şiş(チョップ・シシ)」が有名。
セルチュクからほど近いアイドゥン県オルタクラルという場所の名物ですが、セルチュク市内でもチョップ・シシを出す店は多いです。
エフェソス遺跡サイト案内
ここからは、エフェソス遺跡のサイト内について詳しく解説していきます。
広い遺跡なので、大まかな観光ルートをあらかじめ頭に入れて歩くと無駄なく歩けますよ。
遺跡サイトへ入るゲート2つ

エフェソス遺跡のサイトへ入るエントランスとして、
- 北ゲート(ロウワータウン側)
- 南ゲート(アッパータウン側)
の2つがあります。


観光ルートとしておすすめなのは、南ゲートから入場して北ゲートへ抜けるコースです。
理由としては2つ。
- アッパータウンからロウワータウンへ坂を下っていくので単純に歩きやすい
- クレテス通りの視線の先に遺跡ハイライトのケルスス図書館が近づいてくる迫力感
多くのツアーもこのコースで観光しています。
オープン時間&入場料
エフェソス遺跡の入場料は、40ユーロ(2025年3月現在)。
最新の入場料、開門・閉門時間や入場料は 公式サイト(https://muze.gov.tr/)に掲載されています。
観光の所要時間
エフェソス遺跡のサイト内だけで、目安は約2時間。
個々の遺跡の説明を読みながらじっくり観光するなら、多めにみて3時間。
ロウワータウンのはずれにある聖マリア教会まで見に行くなら、プラス30分。
追加料金で入れるテラスハウスやエクスペリエンス・ミュージアムまで見るとなると、さらにもう30~60分は欲しいところです。
ベストシーズン&おすすめ時間帯
エフェソスは一年を通して観光を楽しめます。
しいて言えば、遺跡観光は日差しを遮るものがないので真夏の観光はちょっと大変。
エフェソス周辺はわりと温暖な地域なので、お天気さえよければ真冬でも比較的観光はしやすいです。
欧州のバカンスシーズンが始まる6月以降は旅行客が激増。
特に、クシャダス港に大型客船が寄港する日は、エフェソス周辺が大混雑に!

じっくり落ち着いて遺跡観光をしたければ、夏季より冬季のほうがいいかもしれません。
おすすめの時間帯
混雑の点でいえば、朝一および団体ツアーがはける午後14時以降が比較的空いています。
逆に一番混んでいるのは、11~13時ぐらいの正午を挟んだ2時間ほど。
多くの団体ツアーは先にアルテミス神殿跡、聖母マリアの家などを訪問し、11時前後にエフェソス遺跡に到着して一斉に観光を始めます。
個人で訪れる場合で混雑を避けたければ、この団体のパターンから少しずらすのがコツ!
エフェソス観光の注意点

トルコの他の遺跡観光にも共通する部分が多くありますが、エフェソス遺跡を歩かれる際、以下のことに気をつけるとよいでしょう。
トイレは1か所しかない
エフェソス遺跡は広いわりに、トイレが1か所しかありません。
場所はロウワータウン側、北ゲートの近く。
あらかじめ入場の前にお手洗いを済ませておきましょう。
猫との触れ合いに注意
エフェソス遺跡内には猫が本当にたくさんいます。
すごく可愛いのでつい触りたくなってしまうと思いますが、トルコは狂犬病清浄国ではありません。
猫も狂犬病にかかる可能性があり、狂犬病の致死率はほぼ100%。
万が一、嚙まれたり引っかかれて出血などした場合には、現地でワクチン接種が必要になる場合があります。
遺跡内にいる猫たちは可能性としては低いですが、「そういった危険の可能性がゼロではない」ということを念頭に、猫たちと触れ合うのがよいでしょう。
万が一不安な出来事が起きた時には、領事館の該当ページを参照ください。


熱中症に気をつける
特に夏場の遺跡観光では、十分な水分補給をして、熱中症(熱射病)に注意しましょう。
その場では大丈夫でも、翌日以降に症状が出るケースも多くあるようです。
サイト内ではミネラルウォーターを買える場所が少なく、値段も高いので、入場前に準備しておくとよいでしょう。
エフェソスの見逃せない遺跡21選
ここからは、エフェソス遺跡のサイト内の各遺跡について解説していきます。
行ったからには見ておきたい貴重な遺跡を、南ゲート⇒北ゲートへ抜けるルートに沿って写真付きで紹介します。
公営アゴラ

南ゲートを入ってすぐ左手にある公営アゴラ。
エフェソスには「公営アゴラ(State Agora)」と「商業アゴラ(Commercial agora)」の2つのアゴラがあります。
この公営アゴラでは、町の集会や会議、商取引などが行なわれ、政治の中心地となっていたそう。
公共浴場

公共アゴラの向いにあるのは、2世紀に建設されたローマ様式の公共浴場跡。
三連のアーチが印象的です。
ブルテリオン

ブルテリオンはエフェソス市議会の会議場として使用されるほか、音楽イベントも行われていたそう。
半円形の劇場の構造をしており、約1,400人を収容できたといわれています。
プリタネイオン(プリタネウム)

紀元前3世紀に建設されたエフェソスの市庁舎です。
現在は柱が何本か残っているのみ。
当時この場所には聖火が常に灯されていたそう。
メミウスの碑

三代に渡ってエフェソスを支配した権力者の像。
この碑を作ったのは統治者スーラ孫であるメミウスで、その名がつけられています。
勝利の女神ニケのレリーフ

メミウスの碑の向いにあるニケのレリーフ。
ブランド「NIKE(ナイキ)」のマークの元になったといわれています。
元々はヘラクレスの門のアーチとして飾られていました。
ドミティアヌス神殿

皇帝ドミティアヌスを奉った神殿。
当時は高さ7mの皇帝像が建っていたそう。
皇帝の死後に取り壊され、現在は土台部分と一部の石柱が残っています。
ポリオの泉

ドミティアヌス神殿の横に建つのは、ポリオという名の裕福な市民によって建てられた泉。
二本の柱に支えられた大きなアーチが印象的です。
ヘラクレスの門

クレテス通りにある門で、かつては都市を区切る重要なポイントでした。
部分的に残っている2本の柱には英雄ヘラクレスが彫刻されています。
人気の写真撮影スポットなので常に観光客がいます。
クレテス通り

ヘラクレスの門からケルスス図書館へ向かう床の大理石が印象的な通り。
南ゲート⇒北ゲートの方向だと、緩やかな下り坂になっています。
大理石の中で、色が赤っぽい物と緑っぽい物がとても高価なんだとか。
トラヤヌスの泉

皇帝トラヤヌスに捧げるために建設された泉。
三角形のファザードが特徴的な泉には、皇帝像が設置されていました。
足元からは水が流れ出ていたといわれています。
テラスハウス

上流階級の人々が住んでいたと考えられている住居跡。
床のモザイクがとても美しいです。
ハドリアヌス神殿

ローマ皇帝ハドリアヌスを称えるために建設された神殿。
美しく装飾が施された2重のアーチには、女神ティケやメドゥーサが見られます。
ヴァリウス浴場

ローマ時代の公共浴場。
市民にとっては重要な社交とリラクゼーションの場でした。
当時から床下暖房、温度の異なる3つの浴室、マッサージ室まであったとされています。
公衆トイレ

当時の公衆トイレには仕切りがなく、オープンなスペースで人々が集まる憩いの場になっていたそう。
かつては下に水が流れていたとのこと。
ケルスス図書館

エフェソス遺跡のハイライトともいえる、ケルスス図書館。
エジプトのアレクサンドリア図書館、トルコのペルガモンにあるペルガモン図書館、そしてここエフェソスのケルスス図書館の3つが「古代三大図書館」といわれています。
当時は約12,000冊の蔵書を所蔵していました。


発見当初はかなり破壊されていたそう。
現在は見事に修復されていて、下から見上げると細かな美しい装飾を見ることができます。
商業アゴラ

商業活動の中心地だったアゴラ。
当時は屋根付きの商店もあったといわれています。
マーブル通り

ケルスス図書館から大劇場までを結ぶストリート。
大理石が敷き詰められている美しい通りです。
娼婦の館への案内図

マーブル通りにある石に掘られた娼婦宿の案内図。
特に説明書きがないので、ガイドツアーでないとうっかり見逃してしまうポイントです。
足先が娼婦の館への方角を、十字は十字路を、冠をつけた女性の顔が娼婦を、ハートが愛を示しているといわれているそう。
大劇場

トルコ最大級の古代劇場で、約24,000人を収容したといわれています。
斜面を利用して造られた劇場は音響が抜群で、当時から演劇や音楽会が行なわれていました。
現在でもコンサートが開催されることがあります。
※2025年3月現在、改修工事中で劇場内は立ち入り禁止
聖母マリア教会

ロウワータウンのはずれにある聖母マリア教会は、エフェソス公会議にて教会史における重要な決定が下された場所としても有名。
当時は壮大な教会でしたが、現在その建物は部分的にしか残っていません。
大劇場を見学後、この教会までは行かずに北ゲートから退場してしまう観光客が圧倒的に多いですが、歴史的意義のある遺跡の一つです。
エフェソス観光スポット8つ
エフェソス周辺には、エフェソス遺跡サイトの他にも見逃せない遺跡、歴史的価値の高い施設がいくつもあります。
話題の場所も含めて、まとめてご紹介します。
アルテミス神殿跡

世界七不思議の一つに数えられる壮大な神殿の跡です。
現在は一部の柱が残っているのみ。
パルテノン神殿をはるかに凌ぐ大きさの立派な神殿だったと言われ、かつては宗教的にも重要な場所でした。
セルチュク城塞(アヤスルク城塞)

丘の上に建つ城塞はセルチュクのランドマーク。
ビザンチン時代に建設された後、セルジューク朝やオスマン帝国時代に改修や拡張が行われています。
そのため、異なる時代の建築様式が混在しています。
聖ヨハネ聖堂

晩年をエフェソスで過ごしたと伝えられている、キリストの十二使徒の一人である聖ヨハネ。
彼の墓所があると言われるこの場所に聖堂が建てられました。
イサベイモスク

セルジューク朝の建築様式を代表する傑作の一つ。
中庭を囲むアーケード(列柱)と礼拝ホールが特徴的です。
※2025年3月現在、改修工事中で一部立ち入り禁止
エフェス考古学博物館

古代都市エフェソスの発掘品を展示している博物館。
エフェス遺跡やアルテミス神殿からの出土品が豊富に展示されており、とても見ごたえがあります。
中でも2体のアルテミス像は必見。
七人の眠り聖人の洞窟

キリスト教とイスラム教の伝承に基づく重要な宗教的遺跡。
ローマ皇帝の迫害を逃れるために隠れた七人の若者たちが、約300年後に目覚めたという物語に由来しています。
※2025年3月現在、改修工事中で立ち入り禁止
聖母マリアの家

聖母マリアが晩年を過ごしたとされる場所。
カトリック教徒や正教会の信者にとって重要な巡礼地となっています。
敷地内には聖水を汲める場所もあります。
シリンジェ村

国連世界観光機関(UNWTO)が選ぶ「2023年 ベスト・ツーリズム・ビレッジ」にも選出されたシリンジェ村。
こじんまりした村ですが、SNSで人気が広まってから多くの外国人旅行客が訪れるようになりました。

ドラクエに登場するような可愛らしい村で、写真映えすること間違いなし。
オスマン帝国時代の街並みや古い家屋も見ることが出来ます。


果樹園、オリーブ畑、ブドウ畑に囲まれており、地元の果物を使った甘いフルーツワインが人気。
熱した砂の上で作る伝統的なトルココーヒーが飲めるカフェもあります。

だいぶ観光地化しているけれど、長閑な村の風景、どこかギリシャっぽい雰囲気も感じられ、1時間程度の滞在でも十分楽しめます。
シリンジェ村への行き方
オトガルからシリンジェ行きのミニバスで20~30分、村の入り口へ到着します。
ミニバスの運行は季節によって異なり、時間帯によっては本数が少ないので要注意。
帰りのバスは到着時にバス停に張り出されている時刻表をチェックしておくとよいでしょう。

エフェソス観光プラン
個人旅行でエフェソスを訪れる際、トルコの他都市を起点に日帰り、または周遊旅行に組み込む方が多いと思います。
ここでは、弊社へのお問い合わせとしても多い以下のパターン
- イスタンブールからエフェソス日帰り
- パムッカレ~エフェソスの周遊
について少し触れてみます。
イスタンブールからエフェソス日帰り
イスタンブールからの日帰りエフェソス観光は、イスタンブール-イズミル間のフライト数が多いので比較的旅程が組みやすいです。
往復国内線を利用することで、だいぶ駆け足にはなるもののエフェソス遺跡の観光に絞れば日帰りは可能。
観光モデルプラン
8:00 イスタンブール空港発
9:15 イズミル空港着
:シャトルバス(Havaş)または国鉄やイズバン(近隣列車)で移動
11:30~12:30 セルチュク着
:セルチュク中心部で昼食
13:30~16:30 エフェソス遺跡観光 ※移動やミニバス待ち時間を含む
:シャトルバス(Havaş)または国鉄、イズバン(近隣列車)で移動
19:00 イズミル空港発
20:25 イスタンブール空港着
イズミル空港からセルチュク市内までの移動、エフェソス遺跡までのアクセス、乗り物の待ち時間なども入れるとエフェソス遺跡サイト内の観光だけでも意外と時間が必要です。
その他、セルチュク中心部の観光スポットや、聖母マリアの家、シリンジェ村にも立ち寄りたければ、セルチュクに1泊するのがベスト。
パムッカレ~エフェソスの周遊
パムッカレ~エフェソス(セルチュク)間は、国鉄直通で約3時間半、長距離バスでも3時間ちょっと。
セットで訪れやすいです。
どちらかに一泊して2日かけて両方を観光するのがベスト。
観光モデルプラン
1日目
8:00~12:00 ヒエラポリス・パムッカレ観光
12:20 国鉄デニズリ発
15:45 国鉄セルチュク着
:セルチュク市内のホテルへチェックイン
16:30~18:30 セルチュク市内観光
<宿泊>
2日目
9:00~13:00 エフェソス遺跡観光 ※移動やミニバス待ち時間を含む
:セルチュク市内で昼食
14:00~ セルチュク市内観光 OR 他の都市への移動


どちらもトルコ・エーゲ海地域の古代都市。
遺跡好きなら、ヒエラポリス遺跡とエフェソス遺跡は是非セットで訪れたいですね!
イズミル市内中心地に宿泊するのはどう?
もしエフェソス遺跡の観光が主目的なら、イズミル市内中心地での宿泊はあまりおすすめしません。
理由は、遠いから。
イズミル市内の中心からセルチュクへは、車で直通しても約1時間の距離。
トルコ国鉄(TCDD)や近郊電車イズバン(İZBAN)だと1時間以上かかります。
イズミルの中心地じたい広域なので、宿泊するホテルによっては公共交通の乗り場までさらに乗り物で移動が必要。
イズミル観光のついでにエフェソスというなら話は別ですが、エフェソス観光のためだけにイズミル市内中心に宿泊するのは効率が悪すぎます。
エフェソス観光がメインなら、宿はセルチュクかクシャダスに取るのが良いでしょう。
おわりに

エフェソス遺跡の見どころや周辺の観光スポットについてご紹介してみましたが、いかがでしたか。
エフェソスは、しっかり計画を立てれば個人でも観光旅行は十分可能です。
ここまで大規模な遺跡の観光だとガイド付きツアーにも大きな利点があり、何より専用車での移動は体力的にも楽なので、現地発着のエフェソス1dayツアーへの参加も是非ご一考くださいね。

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