
この記事で伝えたいこと
- デニズリという町について
- なぜ「雄鶏」が町のシンボルなのか
- デニズリのおすすめ観光スポット
- デニズリの名物やお土産
本記事では、トルコの世界遺産ヒエラポリス・パムッカレがある町「デニズリ」について、名所や名物、レストランやカフェ、地元のスーパーマーケットやお土産まで、観光情報を一気にまとめてご紹介します。
パムッカレ観光のついでや長距離バス乗車までの時間つぶしなど、旅行者が短時間で楽しめるエリアもお伝えしますので、よかったら参考にしてみてください。

- 1. デニズリという都市
- 1.1. デニズリの基本情報
- 1.2. デニズリの隠れた魅力
- 1.3. なぜ有名?デニズリの雄鶏
- 1.3.1. 生のデニズリ鶏を見られる場所
- 2. 旅行者向けデニズリ市内観光情報
- 2.1. デニズリの賑わう4つのエリア
- 2.1.1. 【1】歴史と伝統のバザール地区
- 2.1.2. 【2】デニズリ鶏の像がある中心地
- 2.1.3. 【3】森林公園や大学があるエリア
- 2.1.4. 【4】デニズリの町を一望できる高原
- 2.2. オトガルから徒歩で!町ぶらモデルコース
- 2.2.1. 布製品のバザール(Babadağlılar Bazaar)
- 2.2.2. アタテュルク民俗学博物館(Denizli Atatürk Etnografya Müzesi)
- 2.2.3. ローカルのハマム(Germiyanoğulları Hamamı)
- 2.2.4. バイラミェリ広場(Bayramyeri Meydanı)
- 2.2.5. デニズリ鶏のガラス像(Horoz Heykeli)
- 2.3. デニズリ市内観光の交通手段
- 2.3.1. タクシー
- 2.3.2. 市営バス
- 2.3.3. ドルムシュ(ミニバス)
- 3. デニズリでトルコのお土産探し
- 3.1. 老舗マーケット
- 3.2. 人気のお菓子屋さん
- 3.3. スーパーマーケット
- 3.4. ショッピングモール
- 4. デニズリの名物料理
- 4.1. デニズリケバブ
- 4.1.1. 気軽に行けるデニズリケバブの専門店
- 4.2. ババダーのケシケキ
- 4.3. タヴァスのバクラヴァ
- 4.3.1. 名物料理が食べられるレストラン
- 4.4. その他のお手頃グルメ
- 4.4.1. ドゥルム(Dürüm)
- 4.4.1.1. 気軽に入れるドゥルムのおすすめ店
- 5. おわりに
デニズリという都市

多くの人々が世界遺産ヒエラポリス・パムッカレを目当てに訪れる町デニズリは、トルコ南西部のエーゲ海地域に位置する歴史、文化、自然が融合した美しい都市。
しかし、海外旅行者が知っているデニズリといえば、デニズリ空港・鉄道駅・オトガルぐらいで、"旅の通過点"というイメージのほうが強いかもしれません。
デニズリの基本情報
デニズリはトルコ81県の中で24番目に人口が多い都市。
2025年現在の人口は100万人超で、大都市自治体(Büyükşehir belediyesi)に指定されています。
古代から繊維産業や農業が盛んで、特に織物の技術は国内外から高い評価を受けています。

トルコの人気ドラマ「オスマン帝国外伝」や、ハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「ラストサムライ」などで使われた衣装の多くが、実はデニズリで作られていたとか。
デニズリの隠れた魅力

デニズリは、山や湖に囲まれた自然ゆたかな都市。
ホナズ山(Honaz Dağı)をはじめとする山々に囲まれ、郊外には小さな湖や湿地帯が点在しています。
温泉資源が豊かなデニズリには、パムッカレ以外にもあちこちに温泉があります。
春夏にはトレッキングやキャンプ、冬には雪山でスキー、そして温泉と年間を通してアウトドアを楽しむことができ、自然愛好家にとっては最高の場所。


デニズリは公園や緑地空間の維持管理にも力を入れています。
英国の公園緑地の表彰制度「グリーン・フラッグ・アワード」で表彰されたトルコの4つの公園のうち、3つはデニズリにあるんですよ。
自然を満喫できる都市である一方で、近代的な都市インフラも整っています。
デニズリの中心部はコンパクトで街歩きしやすいので、外国人旅行者にもおすすめ。
ローカルの生活を垣間見ることもでき、観光地以外のトルコの雰囲気を味わうにはちょうどよいサイズの町だと思います。
なぜ有名?デニズリの雄鶏

大都市自治体のロゴにもなっている「デニズリの雄鶏(Denizli Horozu)」。
デニズリの雄鶏は世界でも希少な長鳴鶏で、地元文化の象徴として大切にされています。

デニズリ鶏は"倒れるまで全力で鳴き続ける鶏"と日本のメディアでも取り上げられたことがあります(笑)
デニズリの雄鶏の歴史は古代にまでさかのぼり、ヒエラポリス・パムッカレからも近い「古代都市ラオディキア」ではデニズリ鶏が彫られた大理石が発掘されています。

実はこのデニズリ鶏、自治体や愛好家により飼育保護されているため、街で実物を見かける機会はほとんどありません。
その代わりと言っていいのか、街中ではデニズリ鶏をアイテム化したものをよく見かけます。

生のデニズリ鶏を見られる場所
市内にはトルコ農業・森林省が管理しているデニズリ鶏の生産施設があり、全5品種のデニズリ鶏を見ることが出来ます。

しかし、ここは事前の取材許可が必要。
普通の人がふらっと行って見れるのは「Seyir Tepesi」というデニズリ市内が一望できる展望パーク。
デニズリ鶏が小屋で飼育されている様子を見ることができます。
この展望パークには、26トンの鉄を使って建てられた高さ27メートルの巨大な雄鶏の像があり、これも見どころの一つです。

旅行者向けデニズリ市内観光情報
ここからは、パムッカレ観光のついでにデニズリの町へ繰り出してみよう!という方へ向けて、デニズリ中心部の観光情報をお届けします。
デニズリの賑わう4つのエリア
デニズリ市内の中心部で、特に賑わう4つのエリアをご紹介します。
地図の【1】と【2】のエリアはデニズリオトガルから徒歩での観光も可能。

【1】歴史と伝統のバザール地区

Bayramyeri(バイラミェリ) / Kaleiçi(カレイチ)
オトガルからも近い「Bayramyeri広場」周辺にはたくさんのお店やレストラン&カフェがあり、日中とても賑わっています。
繊維製品、乾物やスパイスなどを扱うお店が多く、ぶらぶら見て歩くだけでも楽しいエリア。
かつては城壁があった「カレイチ」は下町のようなごちゃごちゃした雰囲気で、今でも銅細工や鍛冶などの伝統工芸品が生産、販売されています。
【2】デニズリ鶏の像がある中心地

Çınar(チュナル)
デニズリの雄鶏像が建っている「Çınar広場」の周辺はデニズリの中心地。
レストランやカフェがたくさんあり、夜遅くまで賑わっています。
スーパーマーケットやギフトショップも多いので、お土産を買ったりするのにも最適なエリア。
【3】森林公園や大学があるエリア

Çamlık(チャムルック) / Kampüs(カンプス) / Seyir Tepesi(セイルテペスィ)
Çamlıkという地域には、大型の森林公園(Çamlık Parkı)や人気のショッピングモール(Forum Çamlık)があり、特に休日は多くの地元の人たちで賑わっています。
Çamlık Parkıの近くにはパムッカレ大学のキャンパスがあり、学生や外国人も多く住むエリア。
前述のデニズリ鶏が見られるSeyir Tepesiも公園の近くです。
【4】デニズリの町を一望できる高原

Denizli Teleferik(テレフェリック) / Bağbaşı Yaylası(バーバシュヤイラス)
市内中心部から少し離れた山側に、8分ほどの空中散歩を楽しめるケーブルカーがあります。
標高1,400メートルの場所からデニズリの町を一望でき、ケーブルカー到着地点から無料のシャトルで行ける高原とセットで人気のスポット。
オトガルから徒歩で!町ぶらモデルコース
デニズリの街歩きをするにはオトガルの南側(裏側)の出口から出て、まずは大きな通り「Gazi Mustafa Kemal Blv.」へ出るのが分かりやすいでしょう。

オトガルからデニズリの雄鶏像がある「Çınar Meydanı(チュナル広場)」までは道なりに一本道なので分かりやすいです。
Googleマップで行き先をデニズリの雄鶏像「Horoz Heykeli」とセットし、ナビに沿って歩いていくのが分かりやすいと思います。
女性の足でゆっくり歩いて25~30分ほど。
その途中で立ち寄れる観光スポットをいくつかご紹介します。
布製品のバザール(Babadağlılar Bazaar)

デニズリ産の布製品を扱うショップが大集合した建物があります。
螺旋階段状に所狭しと商品をぶら下げている様子は、ちょっと面白いです。
店員もフレンドリーな人が多く、買い物はしなくても覗いてみる価値あり。

お土産にできそうな可愛いハマムタオルなどもあり、観光地よりだいぶ安く買えます。
アタテュルク民俗学博物館(Denizli Atatürk Etnografya Müzesi)

布製品のバザール(Babadağlılar Bazaar)の向いにある、入場料無料で入れる小さな博物館。
1階が民俗学博物館となっていて、宝飾品やトルコ刺繍、武器などが展示がされています。
2階はトルコ共和国の初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクがデニズリを訪れる際に利用した家として、寝室や仕事部屋などいくつかの部屋が公開されています。

月曜日は閉館、それ以外の曜日は8:00から17:00まで開いていますが、12:00から13:00の間は昼休みで閉まります。
ローカルのハマム(Germiyanoğulları Hamamı)

アタテュルク民俗学博物館のすぐ隣りに、地元の人々に愛されている歴史あるハマム(トルコ風呂)があります。
築700年という歴史的建物で、昔は男性用・女性用の2つが並んであったそうですが、現在は男性用の1つだけが営業しています。
基本的には男性用のハマムですが、土曜日だけ女性に開放されます。

観光地によくある観光客向けのハマムとは異なり、昔ながらの本物のハマムで料金もリーズナブル。
基本のハマム利用のほか、追加料金で垢すり、シャンプー、マッサージのサービスがあります。
男性の皆さん、本格的なトルコのハマムを試してみませんか?
バイラミェリ広場(Bayramyeri Meydanı)

デニズリの雄鶏像へ向かう一本道から、先の博物館やハマムがある道を右へ進むと、前述の「デニズリの賑わう4つのエリア」、【1】歴史と伝統のバザール地区で紹介した「Bayramyeri広場」に出ます。
交通量も人も多いですが、歴史ある商業エリアで地元の人たちで活気づいているので、周辺をぶらっと歩いてみると楽しいです。

デニズリの美味しい物はこのバイラミェリ地区に集中している!と私は思っています。
細い路地にあるボロボロだけど人が集まってる、というお店の味は絶対に間違いない!
デニズリ鶏のガラス像(Horoz Heykeli)

町ぶらの最終地点、デニズリの雄鶏像がある「Çınar Meydanı(チュナル広場)」。
デニズリという都市を紹介される時、写真でもよく使われるデニズリ鶏のガラス像は必見。

台座を含めると4メートルほどの高さがあるカラフルで美しい銅像は、待ち合わせのスポットにもなっています。
この周辺には飲食店やお店が多く、この後で紹介する人気のお菓子店やスーパーマーケットもあるので、ショッピングも楽しめるエリア。
帰りは来た道をそのまま歩いて戻るか、オトガルまでタクシーを利用してもよいでしょう。

デニズリ市内観光の交通手段

デニズリ市内観光はオトガルから歩ける範囲のところだけでも結構楽しめますが、さらに足を伸ばす方のために、地元の人がよく利用する交通手段も紹介しておきます。
タクシー
黄色いタクシーが市内を走っていて、オトガル前にも乗り場があるので便利。
デニズリのタクシーは、現時点ではUberなどのタクシーアプリにはまだ対応していません。
車体に「クレジットカード払いOK」のマークがあるタクシーはカード払いができますが、現金払いしか受け付けないタクシーも結構あるので要注意。
デニズリ市内のタクシーは観光地のタクシーとは違い料金はきちんとメーターで算出されるので、旅行者でも安心して利用できます。

デニズリのタクシーは2.5kmまでは乗った距離に関係なく定額。
2.5kmに満たない短い距離だった場合、実際メーターに表示されている料金より高い額を言われますが、ぼったくりではありません。
デニズリのタクシー料金ルール
※2025年4月時点
- 0~2.5km:90トルコリラ ※初乗り定額
- 0~30km:27トルコリラ/km
- 30~60km:25.50トルコリラ/km
- 60~90km:24トルコリラ/km
- 90km以上:22.50トルコリラ/km
市営バス
デニズリ市内を走っている緑色の市営バス。
乗車するには「デニズリカード」が必要。
デニズリカードは市内に何ヶ所かある販売所で購入でき、現金かクレジットカードから適宜チャージして利用します。
路線が多いので乗りこなすのはやや難しく、デニズリカードを買う手間なども考えると、それほど遠くない場所なら旅行者はタクシーを利用したほうが良いかも。
ドルムシュ(ミニバス)
地元の人がよく利用するのは、好きなところで乗り降りできる便利なドルムシュ。
パムッカレ村行きはオトガルの地下が乗り場ですが、デニズリ市内方面へのドルムシュはオトガルからは出ていません。
路線や行き先によって色んな種類のドルムシュがあるので、どのドルムシュがこの辺を通るというルートが頭に入っていないとなかなか利用しづらいかも。
ドライバーは英語を全く話さないので、外国人旅行者がデニズリ市内方面のドルムシュを使いこなすのはかなり難しいです。
デニズリでトルコのお土産探し
もしパムッカレ観光で空いた時間があれば、トルコのお土産探しをデニズリでするのはどうでしょう?
デニズリの中心地はコンパクトにまとまっていて、先に紹介したオトガルから歩ける町ぶらモデルコースの途中にもお土産を買えそうなお店はたくさんあります。
イスタンブールなどの大都市に比べると全体的に物価も安いので、お財布にも優しいです。

私が日本へ一時帰国する際、日本の家族や友人へのお土産を調達しているお店もご紹介しますね!
老舗マーケット
デニズリの特産品であるコットンを使った商品は、実用的なお土産として魅力的。
小さめなハマムタオルやリッチな手触りのペシュテマルは、軽量で旅行者にも人気です。

前述の布製品のバザール(Babadağlılar Bazaar)やその周辺の老舗マーケットで探すのがよいでしょう。
値札が付いていない商品で枚数を多く買う時には、ディスカウント交渉してOKです。

地元の人が普段使いに買うお店ばかりなので、お土産用に可愛くラッピングしてもらえないのは弱点です💦
人気のお菓子屋さん
トルコのお土産でリーズナブルかつ質の良い物を!ということなら、特にデニズリのお店というわけではないのですが、おすすめしたいのが
というお菓子屋さん。

トルコの伝統的なお菓子のほか、ナッツ、ドライフルーツ、スパイス、トルココーヒーまで多様な商品を扱っています。
トルコ全土に100店舗以上を展開するTuğbaはお隣りのアイドゥン県が発祥なので、デニズリを含むエーゲ地域に多く出店しています。
デニズリの雄鶏像の近くだけでも2店舗あるので、是非立ち寄ってみてください。

トルコ観光地の「〇〇バザール」で買えるような食品は大抵このお店にあり、値段も安く品質も高いです。
特にチョコレート菓子やナッツ系の商品はどれも美味しいのでおすすめ!
スーパーマーケット
ばらまき用のお土産を買うのに最適なのは、やはりスーパーマーケット。
デニズリにある主要なスーパーマーケットをご紹介しておきます。
大手スーパー
- Migros
- Carrefour
- Metro
ディスカウントスーパー
- Şok
- BiM
- A101
その他
- Gün süpermarket
- Pekdemir Çiftliği
スーパーはたくさんあって地図で紹介しきれないので、現地に着いてからGoogleマップで「supermarket」と検索し、近くのスーパーを探してみてください。
私が好きなスーパーは次にご紹介するモールの中にある「Migros」ですが、デニズリ雄鶏像の近くには「Gün süpermarket」や「Şok」があります。
ショッピングモール
洋服、雑貨、生活用品、スーパーとあらゆるお店が入っているショッピングモールも、お土産探しには便利です。
デニズリで人気のショッピングモールは、
というÇamlık地区にある大型のショッピングモール。

このモールの中には、個人的に一番おすすめのスーパー「Migros」も入っていて、上階にはフードコートもあるので食事にも困りません。
トルコ発のファッションブランドや雑貨ブランドが色々入っているので、ウィンドウショッピングだけでも楽しいです。
オトガルからタクシーに乗っても日本円にして片道1,000円以内で行けるので、トルコのモールに興味があれば是非!
デニズリの名物料理
食べ物についても少しお伝えさせてください。
デニズリには県や地域の名前がつく名物料理がいくつかあるので、その中から特に有名なものをご紹介します。
デニズリケバブ

デニズリと言えば、子羊を窯で豪快に焼いたデニズリケバブが有名。
驚くほど柔らかくて、脂が多いのに全く臭みもなく本当に美味しいケバブなので、ラム肉が苦手でなければ是非一度食べてみて欲しい一品です。
デニズリケバブの歴史
デニズリケバブの歴史は長く、1800年代半ばにカレイチのバザールで誕生したと言われています。
その文化と味を守るために、デニズリケバブの存続協会なるものまで存在します。
デニズリケバブは値段が統一されていて、専門店であればクオリティにもさほど大きな違いはありません。

一般的なデニズリケバブに使われるのは、牡の乳飲み子羊(Süt kuzu)。
8つに切り分けた部位を互いに串刺しにし、伝統的なレンガ造りのドーム型オーブンで焼きます。
250gのお肉を一人前(Bir Porsiyon)として提供します。

デニズリケバブ専門店のメニューはシンプルに
- Kuzu Kebabı=子羊の肉(からだ)
- Kelle=頭
の2つのみ。
地元の人は、子羊の頭が丸ごと焼かれたKelleのほうを好む人も多いです。
必ずパンと生野菜(玉ねぎ、トマトなど)がセットでサーブされ、素手で豪快に食べるのが現地流。

ケバブのお供として欠かせないのが、塩気の効いたヨーグルトの飲み物「アイラン(Ayran)」。
特にデニズリでは、「Yanık Kokulu Ayran」という燻製のような焦げた香りのついたアイランが好まれています。

この焦げた香りのするアイランもデニズリ周辺地域特有なもの。
伝統的な製法で作られていて、その独特の風味がデニズリケバブにとてもよく合います。
気軽に行けるデニズリケバブの専門店
デニズリケバブの専門店は「Bayramyeri(バイラミェリ)」のエリアに集中していて、地元の人達いわく、このエリアのデニズリケバブが一番美味しいとのこと。
しかし旅行者が行きやすいのは、オトガルから歩いてすぐ近くにある
Meşhur Denizli Kebapçısı
というお店。
お店のスタッフも感じが良く、海外からの旅行客が多く来るので外国人への対応も慣れていて、もちろん味も美味しいのでおすすめです。
ただし、このお店では先に紹介したYanık Kokulu Ayranは提供しておらず、Kelle(頭)の存在も外国人には伝えていないみたいです。(どうせ食べないと思われている?)
もしKelle(頭)を試してみたい方は、お店のスタッフに聞いてみてください。
ババダーのケシケキ

ケシケキは、麦で作るお粥のような食べ物。
トルコの他都市でも食べられているようですが、デニズリのババダー地区のケシケキ(Babadağ keşkeği)は名物。
見た目はシンプルな前菜のようですが、クリーミーで後を引く美味しさ。
ケシケキは、かつては結婚式などの特別な日に食べられていたそう。
その調理法が独特で、なんとユネスコの食の無形文化遺産にも登録されています。
タヴァスのバクラヴァ

甘いお菓子では、タヴァス地区のバクラヴァ(Tavas baklavası)が名物。
バクラヴァはお馴染みトルコの伝統菓子ですが、タヴァスのバクラヴァは生地が40層になっていて、中には砕かれたクルミがたくさん入っています。
デニズリのお菓子屋さんやカフェで「Ev Baklavası(自家製バクラヴァ)」と書いてあれば、大抵このタヴァスのバクラヴァのこと。
バクラヴァはシロップがたっぷりで、日本人にはちょっと慣れない甘さかもしれませんが、美味しいので機会があれば食べてみてください。
名物料理が食べられるレストラン
Varol Gurme
オトガルから徒歩で7~8分、Bayramyeriエリアにあるレストラン。
このレストランには、先に紹介したデニズリの名物料理がすべてメニューにあります。
トルコ料理以外にも、多国籍料理、アレンジ料理など種類が豊富。
一皿のボリュームが多いので、シェアして食べるのがおすすめです。
お店のHPから英語のメニューを見ることが出来ます。
その他のお手頃グルメ
地元の人は普段からデニズリケバブやケシケキをよく食べているのか?といえば、実はそんなことはありません。
デニズリケバブは一人前が日本円で3,000円近くするご馳走なので、普段はもっとお安いものを食べています(笑)
最後に、デニズリで暮らす私が普段からよく食べているお手軽なもの、バジェット旅行者が気軽に食べれるものもご紹介しておきたいと思います。
ドゥルム(Dürüm)
Dürümには"巻く"という意味があり、その名のとおり肉や野菜をラヴァシュ(Lavaş)という薄焼きのパンで巻いたもの。
デニズリの中心部にはなぜかこのドゥルムのお店がたくさんあります。
デニズリでよく食べられているドゥルムの中身は、基本お肉。
本格的な炭火焼のお肉だけをシンプルに挟むお店や、ドネルケバブ(あぶり焼きしたお肉をそぎ落としたもの)を野菜やソースと一緒にラップサンドのようにして提供するお店など色々あります。
気軽に入れるドゥルムのおすすめ店

Şah Dürüm
デニズリ市内に5店舗を展開する人気のDürümのお店。
デニズリの雄鶏像があるチュナル広場の周辺にも2店舗あり、値段も手頃で美味しいです。
ここは牛、羊、鶏などのお肉を炭火でじっくり焼く本格派で、メインを頼むとメゼやピクルスなどが小皿で提供されるので満足度も高いです。
ドゥルムではなくお皿に盛ったメニューもあり、他にもサイドメニューやスイーツまで提供しているので、ランチでもディナーでも楽しめます。
公式HP:https://sahdurum.com
おわりに
デニズリの観光情報をまとめてみましたが、いかがでしたか。
旅行者向けの記事となると、どうしてもヒエラポリス・パムッカレに注目しがちですが、今回はデニズリの町について当地在住者の視点から、皆さんに知ってもらいたい場所を中心に紹介してみました。
最近お客様より「デニズリのシティツアーはやってないの?」というお声をいただいたので、今後そういったツアーも検討したいと思っていますが、現在はリクエストベースでアテンドをお受けしていますので、ご興味のある方はご連絡ください。
世界遺産ヒエラポリス・パムッカレの観光情報、宿泊情報、パムッカレへの行き方については、以下の記事も併せてご覧ください。

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