
この記事で伝えたいこと
- 意外と知られていないトルコ旅行での重要注意事項
- 安心安全に旅行するために気をつけるべきこと
- 実際にあったトラブル!旅行者の実体験レポ
- トルコ旅行で困らないための事前準備
日本から遠く離れたトルコという国は、国民の99%がイスラム教徒の国。
中東とヨーロッパ両方の国々と関連性が深く、地政学的にも重要な要衝に位置しています。
旅先として人気の国とはいえ、もしかしたら危険なこともあるんじゃない?
そんな風に思われる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、安全なトルコ旅行のために気をつけるべき点について、現地在住者の視点や旅行者の体験談も紹介しながら詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

- 1. トルコ旅行の落とし穴!旅行中に気をつけること
- 1.1. 知らなかったじゃ済まされない-重要注意点3つ
- 1.1.1. 01. 外出時のパスポート携行
- 1.1.2. 02. 写真・動画撮影時のタブー
- 1.1.3. 03. 野良の犬や猫とのふれあい
- 1.2. 特にトルコで気をつけるべき10のこと
- 1.2.1. 01. 貴重品はどんなときも肌身離さず
- 1.2.2. 02. 人けのない場所は昼間でも避ける
- 1.2.3. 03. 盛り上がっている群衆には近づかない
- 1.2.4. 04. 素性の知れない人物の誘いに安易に乗らない
- 1.2.5. 05. 宗教施設では礼拝者に敬意を
- 1.2.6. 06. 地震発生時は外へ避難が基本
- 1.2.7. 07. 過度な正義感を振りかざさない
- 1.2.8. 08. 政治や宗教の話は自ら進んでしない
- 1.2.9. 09. 油っぽい料理を食べ過ぎない
- 1.2.10. 10. 水分補給を普段以上に意識する
- 2. 実体験から学ぶ注意すべき事例
- 2.1. 旅行者の身に起こったトラブル
- 2.1.1. チケット購入時のクレカ過剰請求
- 2.1.2. ぼったくりバーでの高額請求
- 2.1.3. カウチサーフィンでの不快な出来事
- 2.1.4. ハマムでおかしなサービスを受けた
- 2.1.5. 高額のツアーを契約させられた
- 2.1.6. 靴磨きされて料金を徴収される
- 2.1.7. レンタカーのデポジット未返金
- 2.2. 私の体験談 in イスタンブール
- 3. トルコで困らないための事前準備
- 3.1. 戸籍謄本(原本)を持参する
- 3.2. 緊急連絡先を把握しておく
- 3.3. クレジットカードは予備を用意
- 3.4. 海外旅行保険を準備する
- 3.5. 「たびレジ」へ登録する
- 3.6. 現地での通信手段を用意しておく
- 4. おわりに
トルコ旅行の落とし穴!旅行中に気をつけること
日本を一歩出て「外国人」となったら、その土地の規則や習慣に合わせるのは鉄則。
しかしその規則や習慣が海外旅行者には分かりづらく、無意識のうちにタブーを犯してしまうことがあるかもしれません。
ここからは、トルコにおいて旅行者が気をつけるべき注意点をお伝えしていきます。
知らなかったじゃ済まされない-重要注意点3つ

01. 外出時のパスポート携行
トルコ旅行中、外出時には必ずパスポート本体を持ち歩きましょう。
トルコではIDの携帯義務があり、外国人はIDに代わるものがパスポートです。
海外ではパスポートの紛失を恐れて持ち歩かず、ホテルのセキュリティボックスに預けたり、パスポートのコピーだけを持って観光に出かける人がいるようですが、トルコでそれはNG。
街歩きの最中や乗り物で移動中にも警察のIDチェックは結構あって、その際パスポートを持っていないと問題になる可能性があります。

私が住んでいるデニズリでは最近とくにチェックの頻度が高く、自宅の近所やオトガル内で警察に声をかけられることが多いです。
外務省の海外安全ホームページにも、トルコ滞在時の留意事項として次のような記載があります。
有効な身分証明書の携帯
滞在許可を得ている方は、外出時には、必ず有効な身分証(労働許可証、イカメット、キムリッキ、マービカード等)を携行してください。
90日以内の短期滞在で滞在許可を取得していない方は、パスポートを常に携行してください。(パスポートの紛失・盗難には十分注意してください。)
情報元:外務省海外安全ホームページ-トルコ 安全対策基礎データ
パスポートのコピーや写メではダメなのか?
ID携行の規則として「コピーや写メでも可」とはどこにも書かれていないのでパスポート本体を持ち歩くべきです。
パスポートを失くすリスクと不所持でトルコ警察と揉めるリスク、私なら後者のほうが嫌です💦
02. 写真・動画撮影時のタブー
トルコ旅行中、写真撮影において旅行者が知らずに触れてしまうタブーに次のようなことがあげられます。
- ルールを守らない行為
- 撮影厳禁の場所(政府・警察・軍事関連施設など)での撮影
- 無許可でのドローン撮影
- 信仰心を尊重しない行為
- 宗教的な行事や場所での撮影
- モスクにて信者がお祈り中にフラッシュをたく行為
- プライバシーを尊重しない行為
- 無許可での人物撮影
- 共用温泉など他の入浴者がいる場所での撮影
- 不敬罪や侮辱罪にあたる行為
- 偉人の肖像などへのいたずら

過去に日本人観光客がトルコ共和国建国の父ケマル・アタテュルクの胸像の頭部にトマトを載せて写真撮影、冒涜する行為として警察に身柄を拘束された事例があるそうです。
SNS映えする印象的な写真や動画を撮影したい気持ちはあると思いますが、ルールやマナーを逸脱する撮影行為は控えるべきでしょう。
03. 野良の犬や猫とのふれあい
トルコ旅行中は、大型の野犬や野良猫をたくさん見る機会があると思います。
彼らはとても人懐っこいので、動物が好きな人ならつい近寄ったり触りたくなってしまうと思いますが、トルコは日本のような狂犬病清浄国ではありません。
トルコ当局は野犬に対して狂犬病ワクチン接種の対策を行なっていて、耳にタグをつけた犬はワクチン接種済みということになっていますが、タグのついていない犬も結構見かけます。

狂犬病は犬だけではなく猫もかかります。
もし狂犬病に感染し、潜伏期間を経て発症した場合の致死率はほぼ100%。
数としてはごくわずかですが実際にヒト発症例も報告されているので、むやみに動物には手を出さないほうがよいでしょう。

そう言う私も、猫は可愛くてつい触ってしまうんですけどね💦

もし犬や猫に噛まれたりひっかかれたりした時は、トルコでは旅行者であっても公的病院でワクチンの接種を受けられます。
参考:在イスタンブール日本国総領事館-狂犬病~犬・猫などの動物にかまれたら~
特にトルコで気をつけるべき10のこと

01. 貴重品はどんなときも肌身離さず
パスポートについては前述のとおりですが、お財布やスマホ、ラップトップPCなどの貴重品も安易に他人に預けたり置きっぱなしにしないようにしましょう。
長距離バスでの忘れ物、失くし物が特に多いです。
席前のポケットにスマホを入れっぱなしのまま下車してしまう、休憩の停車中に頭上の荷台に荷物を置いたまま外へ出てしまう、といったことにはご注意を。
また、どんなに相手が信用できそうな人であっても貴重品を預かってもらうよう頼むのもNGです。

パムッカレのオフィスにいると、お財布やパスポートのお預かりを頼まれることがたまにあります。(お断りしています)
石灰棚に浸かったりする際にその辺に置いておけないから、とのことですが💦ご持参ください!
02. 人けのない場所は昼間でも避ける
人けのない場所は昼夜限らず、信頼できる地元の人を伴わない外出は控えましょう。
以前、カッパドキアのゼミ渓谷で女子学生2人が刺されて死傷した事件、大きなニュースになったので覚えている方もいるのではないでしょうか。
被害にあった2人はガイドや地元の人を伴わず、朝の人けのない時間にレンタル自転車で渓谷に2人だけで出かけて被害にあったと記憶しています。
こういった行動はすごく危険な行為であると、トルコで暮らすようになって改めて感じました。
大自然かつ有名な観光地だと安心してしまいがちですが、昼間であっても土地勘のない場所での単独行動は十分に気をつけるべきです。

03. 盛り上がっている群衆には近づかない
トルコでは特にイスタンブールやアンカラなどの大都市を中心に、デモや集会が突発的に発生することがあります。
好奇心から近づくと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も。
人だかりや騒がしい場所には安易に近づかないようにしましょう。
04. 素性の知れない人物の誘いに安易に乗らない
道端で親しげに話しかけてくる人には警戒してください。
何か商品やサービスを勧められても、安易に契約したり付いていったりするのは危険です。
契約や買い物をする際は、こちらから正規のオフィスや店舗へ出向いてきちんと取引きしましょう。
「家に遊びにおいで」「景色の良いところに連れてってあげる」などのお誘いにも、よく考えてから応じてください。
親切である場合もありますが、車やバイクに乗せてもらったり、女性が一人で男性の自宅に行くような行為は避けるべきです。
「トモダチ」という言葉は真に受けないで
「アナタはもうトモダチだから、特別にディスカウントしてあげる」
「気球会社にトモダチがいるから、安く乗れるように頼んであげる」
これらはイスタンブールやリゾート地など外国人旅行者が多い場所で、日本語や英語で話しかけてくる人物がよく使う常套句。
特別なディスカウントどころか巧妙なぼったくりであるケースが多く、"トモダチ"として紹介される誰かは大抵ビジネスパートナーで、そこには裏でしっかりお金が動いていることでしょう(笑)
商売用の決まり文句、警戒心を解くために使ったりするパワーワードなので、そのまま言葉通りに受け取らないで。
05. 宗教施設では礼拝者に敬意を
モスクなどの宗教施設を訪れる際は礼拝中の人々の邪魔にならないよう静かに見学し、礼拝者が写り込むような写真撮影も控えるべきです。
肌の露出を控え、女性はスカーフなどで髪を覆うのもマナーです。

06. 地震発生時は外へ避難が基本
トルコも日本と同様に地震が多い国です。
しかし日本と大きく違うのは、トルコでは揺れが発生した途端に外へ避難する人が多いこと。
建物の耐震性が弱く倒壊の危険があるからです。
滞在中に地震に遭遇した場合、まずは身の安全を確保し、揺れが収まったら屋外へ避難するのが賢明な判断だと思いますが、慌てずに落ち着いて行動することが大切です。

先月マルマリス沖で大きめの地震があった時、デニズリの我が家も少し揺れましたが、午前2時頃だったにも関わらずご近所さんの多くは瞬時に外へ飛び出していました。
体感では震度2程度だったと思いますが💦
07. 過度な正義感を振りかざさない
公共の場での割り込みや喫煙のマナーなど、日本では考えられないような光景に出くわすこともあるかもしれません。
しかし、過度に正義感を振りかざして指摘することはトラブルの原因となる可能性があります。
以前、15歳ぐらいの少年が大人にタバコをおねだりし、大人がすんなりタバコを渡したのを目撃した日本人旅行者が「渡すべきでない!」と指摘。
その後の言い合いがヒートアップして騒ぎになっている現場に居合わせたことがあります。
このようなケースは、たとえ正論であったとしても「郷に入っては郷に従え」の精神で、寛容な姿勢で接するべきでしょう。
08. 政治や宗教の話は自ら進んでしない
トルコで政治や宗教は非常にデリケートな問題です。
安易に意見を述べたり批判的な発言をしたりすると、思わぬ反感を買うことがあります。
これまで穏やかに話していた人が、自分の支持する政党を批判されたことで態度豹変、なんてことは日常的にあること。
政治や宗教の話題を自分から持ち出すのは避け、もし聞かれたとしても一般的な意見に留めるのが賢明です。
09. 油っぽい料理を食べ過ぎない
トルコ旅行中にお腹を壊す人は少なくないようですが、その原因の一つに「油の摂りすぎ」が考えられます。
水道水には注意する人が多いですが、意外と火の通った食べ物は過信してしまいがち。
ちなみに最近のトルコでは、大都市圏を中心に水道水も飲める基準に達していると言われており、体調不良の原因が水や氷というのはあまり考えにくいです。
トルコ料理はケバブなどのお肉のほか野菜料理も多いですが、とにかくオリーブオイルやバターをふんだんに使うのが特徴。
煮込み料理などにも実は油が多く使用されているので、食べすぎにはご注意を。

10. 水分補給を普段以上に意識する
トルコの気候は日本よりもだいぶ乾燥しています。
知らず知らずのうちに脱水症状になる可能性があるので、意識的に水分補給を心がけましょう。
実際、観光中に具合が悪くなって救急車で病院に搬送された日本人旅行者を数名知っています。
特に暑い夏の水分摂取は大事で、トルコの人たちはアイラン(塩味の効いたヨーグルトドリンク)を飲んだりスイカを食べたりすることで、水分と一緒に塩分やミネラルも補給しています。
アイランはレストランや食堂、売店でも気軽に買えるので、旅行中ぜひ試してみてください。

実体験から学ぶ注意すべき事例
トルコを訪れた旅行者が実際に遭遇したトラブルについて、今後トルコを訪れる人への注意喚起となりそうな事例をいくつかあげます。
旅行者の身に起こったトラブル

チケット購入時のクレカ過剰請求
トルコの遺跡や博物館でのチケット購入時、クレジットカードで支払いをしたところ後から来た請求額が実際のチケット代より多かった、という話を時々聞きます。
トルコでは施設によって入場料がユーロ表記のところとトルコリラ表記のところがあり、ユーロ表記されている場合でも実際はトルコリラに換算した額で請求があがるようです。
数日の間にレートが大きく動いたのか、窓口のスタッフのミスで過剰請求となったのか、実際の原因はよく分かりません。
このような過剰請求は、日本へ帰国した後に気づいたとしても事実確認や返金依頼は困難です。
チケットの購入時にきちんと金額を確認するようにしましょう。
ぼったくりバーでの高額請求
日本人の若い男性旅行者がパムッカレを訪れた際、その前に滞在したイスタンブールでぼったくりバーの被害にあったことを話してくれました。
ブルーモスクの近くを歩いている時に1人の男性に話しかけられ、一緒に飲まないかと誘われて行った先のバーで、勝手に連れてこられた女性たちの飲んだ分まで請求させられたとのこと。
その額は日本円にして10万円ほどで、明らかに高額だったため拒否するも複数の男性にぴったりマークされ、最終的には現金とクレジットカードで支払わされたそうです。
在イスタンブール日本国総領事館も注意喚起しているぐらいなので、きっと多くの日本人が被害にあっているのでしょう。
ぼったくりバーは世界中どこでも聞く話なので、とくにトルコに限った話ではありませんが、出会ったばかりの人からの食事やお酒のお誘いにはご注意を!
カウチサーフィンでの不快な出来事
ローカルの家に宿泊させてもらう「カウチサーフィン」で、一人暮らしの男性宅に数日宿泊させてもらった日本人女性が、不快な思いをしたという話を聞きました。
ホストは食事や観光の世話まで焼いてくれて最初はとても好印象だったようですが、何泊かするうちに過度なスキンシップを求めてくるようになり、断ったところ逆ギレされ追い出されたそう。
ホストの男性が60代と高齢なこともあって、30代の女性はそこまで警戒していなかったようです。
カウチサーフィンのシステムを利用した場合でも、海外旅行先で一人暮らしの男性宅に女性が一人で滞在するという行為には、かなりのリスクが伴うことを忘れずに。
ハマムでおかしなサービスを受けた
ある日本人女性がアンタルヤで親しくなった男性に「良いローカルのハマムがある」と紹介され、連れていかれた先のハマムで受けたというサービスが、ローカルのハマムでは絶対にあり得ないおかしな状況でした。
対応したのは男性で、全裸になるように言われて全身のオイルマッサージを受けたそう。
トルコの本物のハマムなら男女の施設はきっちり分かれているはずで、異性が施術するなど絶対にあり得ないこと。
たとえ男性同士、女性同士であっても全裸になることはなく、下着をつけたりハマムタオルを腰に巻くなどが常識です。
オイルマッサージというのも不可解で、少なくとも私がこれまでに行ったローカルのハマムでは、「全裸でオイルマッサージ」というのは聞いたことがありません。
おそらく連れていかれたのはローカルのハマムではなく、外国人向けのスパのような施設だったのかもしれません。
女性が支払ったという金額もローカルのハマムにしてはだいぶ高額でした。
当の本人は「トルコのハマムとはこんなものか」と思ったようで、特に嫌な感じはしなかったようですが、話を聞いた私のほうがビックリしてしまいました。
ハマムは外国人旅行者に対して性的におかしなサービスをするところもあるようなので、利用する際は必ず口コミなどをチェックして、自ら施設を選んで行くようにしてください。
高額のツアーを契約させられた
ある日本人女性がイスタンブールの旧市街にて流暢な日本語を話す男性に話しかけられ、翌日ブルサに行く予定だと伝えたところ、イスタンブールからブルサへの日帰りプライベートツアーを勧められたそう。
強い押しに負けて女性が契約したツアーは、一般的なプライベートツアーに比べてかなり高額。
男性とはWhatsAppの連絡先は交換したものの、名刺など身分の分かるものはもらっておらず職業も不明で、ツアー販売許可を持つ真っ当な人間でないことは明らか。
実際、ツアーと言いながらガイドは同行せず、トルコ語しか話さないドライバーと終始2人きりだったそうです。
ツアーやアクティビティは、きちんとオフィスを構える正規の代理店で手配すべきです。
靴磨きされて料金を徴収される
イスタンブール観光の後にパムッカレの弊社オフィスへ来られた日本人ご夫婦が、イスタンブールを街歩き中に靴磨きの詐欺に遭われたとのこと。
通りすがりに靴磨き用のブラシを落とした男がいて、拾って渡すとお礼に靴磨きをすると言い、最終的にその料金を払わされるというもの。
靴磨きの男は中年で、1人につき600トルコリラ、2人分で1,200トルコリラ(約4,400円)取られたそうです。
親切心につけこんだ悪質なこの詐欺はかなり以前からイスタンブールの典型的な詐欺として話題にはなっていたものの、ご夫婦が被害に遭われたのは2025年の11月。
現在もまだこんな詐欺が続いているのかと驚きました。
靴磨き男にはご注意を!
レンタカーのデポジット未返金
カッパドキアの空港でレンタカーをして、車をきちんと返却したにも関わらず、支払ったデポジットが何ヶ月経っても返金されないという相談を受けたことがあります。
レンタカーのデポジット問題は日本人に限らず、よくトルコでレンタカーをする欧州の旅行者からもたまに聞く話です。
英語で書かれた諸条件をきちんと理解せずに契約してしまっているケースもあるようで、利用者側の勘違いや理解不足も考えられそうですが、いずれにしても日本に帰国してからの事実確認や対応は困難です。
個人でレンタカーなどのサービスを利用した場合は完全に自己責任で、何かあっても自力で解決するしかありません。
何か契約を交わす時には、書面をきちんと確認して理解するのは基本中の基本です。
私の体験談 in イスタンブール

普段はデニズリに住んでいる私ですが、イスタンブール領事館に用事があったり、ショッピングと観光を兼ねて時々イスタンブールへ行くことがあります。
旧市街を歩いていた時、おそらく最終的に高額なじゅうたんの購入を迫られたのであろう事案に遭遇したことがあります。
ある男性から日本語で話しかけられ、怪しい!と直感したのであえて話を聞いてみることに(笑)
かつて日本に住んでいたなど身の上話を聞かされ、今はトルコで幅広く事業をやっている(見本市などの写真を見せられた)、美味しいトルコ料理をご馳走したい、観光ガイドもしてあげると言われました。
仲良くなって食事をおごられたり無料で観光ガイドをしてもらった後、じゅうたん屋に誘われて高額なじゅうたんの購入を迫られるという、当時イスタンブール領事館が注意喚起していた手口に酷似です。
話の途中で、実はトルコに住んでいること、日本からの旅行者ではないことをトルコ語で伝えたところ表情が一転、何も言わずにサーッと去っていきました。
旧市街(スルタンアフメット地区)でよくある事例らしいので、皆様もどうぞご注意を。
トルコで困らないための事前準備

万が一トルコ旅行中にトラブルが発生しても現地でパニックにならないように、日本にいるうちに準備できることを確認しておきましょう。
戸籍謄本(原本)を持参する
万が一、トルコでパスポートの紛失・盗難にあった場合、現地での新規発給申請に6ヶ月以内に発行された戸籍謄本(全部事項証明)の原本が必要になります。
※戸籍電子証明書提供用識別符号でも可(取得が可能な人のみ)
パスポートのコピーと併せて用意しておくと安心です。
緊急連絡先を把握しておく
万が一の事態に備え、必要な緊急連絡先をスマートフォンのメモ機能や紙に控えるなどして準備しておくとよいでしょう。
- 大使館・総領事館の連絡先
- 加入している海外旅行保険の連絡先
- クレジットカード会社の緊急連絡先
クレジットカードは予備を用意
トルコで日本から持ってきたクレジットカードが使えない、という話をたまに聞きます。
可能であれば、予備のカードを持参するのが安心でしょう。
トルコでは現在、非接触型のタッチ決済が主流です。
ICチップ搭載のカードも利用できる店舗が多いですが、かつて主流であった磁気ストライプ型のカードは日本の物だと上手く反応しない場合があり、セキュリティ面でも推奨されません。
海外旅行保険を準備する
トルコ旅行に際し、海外旅行保険への加入は必須といえるでしょう。
病気やケガの医療費をカバーするものはもちろん、カメラやスマホの落下・破損に対応する携行品損害についても補償してくれる特約をつけると安心です。
多くの海外旅行保険には、現地の病院紹介や日本語での医療通訳サービス、緊急アシスタントサービスが付帯しているので、言葉の不安がある中でこのような保険サービスは強い味方となります。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険をあてにする場合は、事前にしっかり条件(自動付帯、利用付帯)を確認しておくとよいでしょう。
「たびレジ」へ登録する
トルコ旅行の前には必ずたびレジに登録をしておきましょう。
たびレジとは、外務省が提供する海外旅行者・出張者向けの安全情報配信サービスです。
安心安全のため、現地の危険情報を入手できるようにしておくことは大事です。
現地での通信手段を用意しておく
トルコ旅行中、何かしらの通信手段があると安心です。
今の時代「ネットありき」で世の中が動いているので、特に個人旅行ではホテルのWi-FiやフリーWi-Fiだけでは不十分かもしれません。
トルコ旅行におすすめのSIMカードやeSIMについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
おわりに

トルコ旅行で気をつけるべきことを事例や体験談も交えてお伝えしました。
これからトルコを旅行される皆さんの参考になれば幸いです。
トルコ旅行の計画には、最新の旅費について書いた以下の記事も役立つかもしれません。
※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

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