
この記事で伝えたいこと
- 現地在住者視点!トルコ旅行に最適な時期
- 気候や日照時間による旅行への影響
- トルコの観光地が混雑する時期
- トルコの目的別ベストシーズン
「そちらのベストシーズンっていつになるんですか?」
トルコ旅行を計画中の方からよく聞かれる質問です。
トルコの国土は日本の約2倍と広く、地域によって気候帯が異なり、訪れる都市や旅行の目的によっても良い時期は異なります。
本記事では、トルコで暮らし現地の観光業に携わっている私が、観光地の様子を色んな切り口から見つつ、トルコ観光のベストシーズンをディープに探ってみます。
ぜひ旅行を計画する際の参考にしてみてください。

- 1. 現地ツーリズム従事者的にはベストは6月!
- 2. トルコ旅行のベストシーズンを語る前に・・・
- 2.1. トルコの気候について解説
- 2.2. 日照時間の旅行への影響
- 3. トルコを訪れる旅行者の動向
- 3.1. トルコ旅行者の国籍と旅行スタイル
- 3.2. 各国の大型連休から見るトルコ旅行の傾向
- 4. トルコ旅行が安くなる時期
- 4.1. トルコ行きの航空券が安くなる時期
- 4.2. トルコのホテルが安くなる時期
- 4.3. 現地ツアーやアクティビティが安くなる時期
- 5. 各観光地の混雑ピークを知ろう
- 5.1. イスタンブールの混雑状況
- 5.2. カッパドキアの混雑状況
- 5.3. パムッカレの混雑状況
- 5.4. リゾート地の混雑状況
- 6. カッパドキアは夏がいい!と思う理由
- 6.1. 夏の"乾いた暑さ"で観光しやすい
- 6.2. そこまで混雑がひどくない
- 6.3. 気球のベストタイミング
- 6.3.1. 気球ツアーに最適な気温
- 6.3.2. 気球ツアーの中止確率
- 6.3.3. 気球ツアーの値段相場
- 7. 目的別ベストシーズン
- 7.1. 博物館・宮殿・モスクを訪れる旅
- 7.2. じっくり遺跡を見て歩く旅
- 7.3. 温泉で癒される旅
- 7.4. ご当地グルメを楽しむ旅
- 7.5. リゾート滞在を楽しむ旅
- 8. 旅行時に注意したい!トルコの最重要祝日
- 8.1. 犠牲祭(クルバン・バイラム)祝日の注意点
- 8.2. 砂糖祭(ラマザン・バイラム)祝日の注意点
- 8.3. 断食月のトルコ旅行は大丈夫?
- 9. おわりに
現地ツーリズム従事者的にはベストは6月!

多くの旅行系サイトでは「夏のトルコは酷暑の上、ハイシーズンで高い」という理由で、トルコ旅行のベストシーズンは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)と述べています。
たしかに、春と秋のトルコは良いと思います。
しかし、3月~4月は場所によってはまだ天候が不安定で、季節の変わり目には雨も多くなりがち。
人気観光地「カッパドキア」も、春や秋よりもむしろ料金面・混雑面・快適度あらゆる面で、夏のほうがベストタイミングと言えるのではないでしょうか。
もし自由に訪問月を選べるのだとしたら・・・
私だったら、迷わず初夏の「6月」を推します!
この理由について、またそれぞれの観光地の様子について、以降で詳しく解説していきます。
トルコ旅行のベストシーズンを語る前に・・・
旅行のベストシーズンを語る上でキーになるのは、
- 気候
- 大型連休
の2点。
まずは、トルコ旅行の快適度を最も左右する気温や降雨量、日照時間など、気候に関する部分から見てみましょう。
トルコの気候について解説

トルコは地域によって気候区分が違います。
特に沿岸部と内陸では大きく天候が違うので、周遊旅行の際には服装選びや雨具の準備に要注意です。
| 地域 | 主な都市 | 気候区分 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 黒海沿岸 | トラブゾン、リゼ、マルマラ地方の一部 | 温暖湿潤気候 | 年間を通じて降水がある。温暖で多湿。 |
| マルマラ地方 | イスタンブール | 地中海性気候と温暖湿潤気候の中間 | 夏は暑く適度に乾燥、冬は冷涼で雨が多い。 |
| 地中海・エーゲ海沿岸 | アンタルヤ、イズミル、フェティエ、デニズリなど | 地中海性気候 | 夏は非常に暑く乾燥、冬は温暖で雨が多い。 |
| 中央アナトリア | アンカラ、コンヤ、カッパドキアなど | ステップ気候 | 夏は暑く乾燥、冬は寒冷で降雪あり。昼夜の寒暖差が大きい。 |
| 東部アナトリア | エルズルム、カルスなど | 冷帯湿潤気候 | 厳しい大陸性気候で冬は長く降雪が多い。夏は温暖。 |
上記の区分はかなり大まかなもの。
実際には、同じ気候帯に属していても様々な地理的要因によって気候はだいぶ異なります。
例えば、「地中海性気候」に属するアンタルヤと私が住んでいるデニズリ(パムッカレがある県)では、同じ気候帯とは思えないほど体感が相違。
沿岸部のアンタルヤは、夏は湿気が多くてかなり蒸し暑く、真冬は温暖ながら雨が多いです。
一方、少し内陸に位置するパムッカレは、夏は気温が高くカラッと乾燥した暑さで、真冬でも雨はそこまで多くないものの気温は氷点下まで下がります。

車で3時間ほどの距離だけど、気候はだいぶ違うんですよね。
日照時間の旅行への影響

トルコ旅行をする際、春夏と秋冬では日照時間が大きく変わります。
トルコではかつてサマータイムを導入していた時期がありましたが、2016年に廃止しています。
このサマータイム廃止のタイミングで、「通年で夏時間(UTC+3)」を採用しました。
つまり現在は、一年を通してサマータイムの時間で全てが動いているのです。
そのため、冬の期間中は夜明けが非常に遅くなるという問題があり、トルコ国内では社会的な弊害も指摘されているほど。

トルコで暮らし始めた頃、真冬は朝8時でも外は真っ暗で、小学生が暗闇の中で登校してくる姿を見たときは衝撃でした。
現在、12月の冬至の頃の日の出時刻は遅い地域だと午前8時30分頃になりますが、これは通常の冬時間であれば午前7時30分だった計算になります。
冬季にトルコ旅行を計画する際は、外が明るく観光できる時間が夏と比べると極端に短くなる点にご注意ください。
トルコを訪れる旅行者の動向

トルコを訪れる外国人旅行者の国籍は、地理的、歴史的な要因から、主にヨーロッパと近隣国からの旅行者が占めています。
トルコの公式統計(トルコ統計庁、文化観光省の境界入出国データ)によれば、来訪者としてはロシア、ドイツ、イギリスの順で圧倒的に多いようです。
近隣国としては、イランやブルガリア、スタン系も。
上記国々に比べると数はだいぶ少ないですが、アメリカやカナダ、インド、オーストラリアからも多く来訪しており、東アジア圏では中国、韓国、日本の順に多くなっています。
トルコ旅行者の国籍と旅行スタイル
トルコを訪れる旅行者の顔ぶれは、近年ますます多様化しています。
弊社スタッフやツーリズム関係者にヒアリングした観光動向をもとに、トルコ旅行者の国籍別の旅行スタイルをまとめてみました。
| トルコ旅行者の国籍 | 旅行スタイル | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| ヨーロッパ圏 | ・ビーチリゾート ・マリンスポーツや古代遺跡観光 ・オールインクルーシブ型 | 地中海沿岸のリゾート都市アンタルヤやエーゲ海沿岸のボドルム、マルマリスなどを目的地とする。 大型リゾートホテルを好み、1〜2週間滞在してビーチでゆったりと過ごすスタイルが主流。 |
| 中東・バルカン諸国 | ・ショッピング ・短期滞在型 | イスタンブールでのショッピングを主目的とし、高級ブランドの買い物や美容医療目的の訪問も増えている。 |
| アジア圏 | ・世界遺産を巡る周遊 ・SNS映え重視 ・アクティビティ参加型 | 複数都市を周る「周遊型」が主流。 特に中国・韓国・日本の旅行者はSNS映えする風景や気球などのアクティビティを重視する傾向が強い。 |
| 北米・オセアニア | ・テーマ性重視 ・隣国と組み合わせた広域旅行 | エコツーリズムやリトリートプログラムなど、テーマ性のある旅行が人気。 長期休暇を利用してギリシャや中東などと併せて周る旅行者も多い。 |
各国の大型連休から見るトルコ旅行の傾向
トルコ訪問者が多い国の大型連休が重なる時期は以下のとおり。
| 時期 | 大型連休 | 主な観光地の様子 |
|---|---|---|
| 1月~2月 | 🇷🇺 🇪🇺新年休暇 🇨🇳春節(旧正月) 🇰🇷 ソルラル(旧正月) 🇯🇵 年始休暇 | ロシアからのスキー旅行者やアジア系団体客が一時的に増加するが、オフシーズンのためそこまで目立った混雑はなし。 |
| 4月~5月 | 🇬🇧🇪🇺 イースター休暇 🇨🇳労働節 🇯🇵 ゴールデンウィーク | 4月後半は欧州からの旅行者が急増、5月前半はアジア勢が集中。特にイスタンブールやカッパドキアが混雑し、GW時期は気球の値段が高騰。 |
| 7月~8月 | 🇬🇧🇷🇺🇪🇺夏季バカンス 🇯🇵 お盆休暇 | リゾート地(アンタルヤ・ボドルム・マルマリス・フェティエなど)やイスタンブール、遺跡観光エリアに欧州勢が集中しピークは最高潮に。ホテルや航空券が高騰。 |
| 9月~10月 | 🇨🇳 中秋節 🇨🇳 国慶節 🇰🇷 チュソク(秋夕) 🇯🇵シルバーウィーク | アジア圏の大型連休が重なるためアジア勢が集中。欧州シニア層の団体旅行も押し寄せイスタンブールやカッパドキアが大混雑。9月中旬~10月中旬は気球の値段が高騰。 |
上記以外の月では、
- 3月はイランのノウルーズ(春分祭)で東部やイスタンブールが一時混雑。
- 6月はヨーロッパの早期バカンス層で南部のリゾート地のみやや混雑。
- 11月は団体ツアーも個人旅行も激減しトルコの観光地全体が落ち着く。
- 12月はクリスマス休暇や年末のイベント要因で大きな町が少し賑やかになる程度。
という傾向があります。

他の国の「団体ツアー」は日本のそれとは規模が違い、1つのグループが数百人なんてこともザラ。
大型のクルーズ船だと一度に2千人以上が下船して観光するわけなので、団体ツアーやクルーズ船寄港が多い9月~10月の秋のトルコはまだまだ落ち着きませんよ~💦
トルコ旅行が安くなる時期

トルコ旅行が安くなる時期は、国によってもだいぶ差があるようです。
ここでは、日本に住む日本人にとってトルコ旅行が安くなる時期がいつなのかを見てみましょう。
トルコ行きの航空券が安くなる時期
日本発(主に東京発)→ トルコ(主にイスタンブール)行きの航空券は、観光ピークを外した11月〜2月(年末年始を除く)が安い傾向にあります。
他には、ゴールデンウィークが終わった5月中旬~6月中旬ぐらいもショルダーシーズンで航空券は比較的安くなるので、この時期におやすみが取れる人はトルコの良い時期に旅行ができるでしょう。
トルコのホテルが安くなる時期
ホテル比較サイトのデータを元に考察すると、11月、1月、2月あたりがホテル宿泊費を抑えやすい「狙い目」時期です。
航空券と同様、やはりオフシーズンはホテルも安くなります。
現地ツアーやアクティビティが安くなる時期
トルコ現地のツアーやアクティビティは、季節によって値段はそれほど大きく上下することはありません。
しかし、カッパドキアの気球ツアーに関しては、時期によって(日によって)値段がかなり大きく動きます。
詳しくは後述の「気球のベストタイミング」のところで実データと共に分析していますが、カッパドキアの気球ツアーに関しては大まかに、
- 安めの時期:11月~3月前半
- 中間の時期:3月後半~4月、6月~8月前半
- 高めの時期:5月、8月後半~10月
となっています。
各観光地の混雑ピークを知ろう
トルコ文化観光省(Kültür ve Turizm Bakanlığı)やトルコ統計局(TÜİK)が公表する月次の外国人訪問者統計データに基づいて、各観光地の混雑ピークをまとめました。
イスタンブールの混雑状況

イスタンブールへの外国人訪問者数が最も多い月は「7月」。
続いて、8月、10月、5月の順で混雑が多いとされています。
夏のピークには、アヤソフィアやブルーモスク、地下宮殿などの主要観光スポットでは入場に行列ができ、内部はうんざりするほど混雑します。
10月はクルーズ船の寄港や団体ツアーが多く、英国の秋のハーフタームやアジア諸国の大型連休も重なるため、旅行者が多くなります。
カッパドキアの混雑状況

カッパドキアの混雑度は「5月と10月」に二つの大きなピークあり。
続いて、9月、7月、8月の順で混雑が多いとされています。
アジア圏の大型連休が重なる5月と10月は、個人旅行者のほか団体ツアーも多くなる時期。
気球の需要が高まるため、5月と10月は気球ツアーの値段相場が一年で最も高くなります。
パムッカレの混雑状況

パムッカレの混雑は「7月」がピーク。
続いて、8月、9月、5月と続きます。
周辺リゾート地からの日帰りツアーで訪れる欧州勢が多くなるため、真夏の午後には40度を超える暑さになるものの、夏の時期はかなり混み合います。
5月と10月は団体ツアー客も多くなる傾向。
リゾート地の混雑状況

地中海やエーゲ海のリゾート地は「7月と8月」に圧倒的な観光客数を記録。
滞在型リゾートの需要が高まるのが特徴です。
欧州やロシアからの観光客を格安パッケージで大量に受け入れるため、混雑の要因は他の都市とは大きく異なります。
海水温度が高めでビーチ滞在が楽しめる6月、9月も旅行客はやや多めです。

私が6月のトルコ旅行を推す理由、お分かりでしょうか?
日が長くなり、お天気も安定し、混雑はそこそこ、気球もリーズナブル、航空券やホテルの値段も安め、それが6月なのです!
カッパドキアは夏がいい!と思う理由
普段はパムッカレの代理店で旅行手配をサポートしていますが、私自身も旅行が大好きで、これまでに春、夏、秋それぞれの季節に実際カッパドキアに行ったことがあります。
その上で、カッパドキアは夏!とくに夏前半の5月末~7月前半はあらゆる条件で旅行に最適な時期だなと実感。
夏の"乾いた暑さ"で観光しやすい

この時期のカッパドキアは、トルコの他都市、特に地中海やエーゲ海エリアに比べればそこまで異常に気温が上がるわけではありません。
気温は上がっても湿度が低いので、日陰に入って風が吹けばとても気持ちよく、テラスで過ごす夜の時間なんて最高。
日本の梅雨のムシムシした暑さからカッパドキアへ来ると、不快感は一気に吹っ飛ぶと思います。

2025年の夏はトルコ全体で記録的な高温となりカッパドキアもかなり暑くなりましたが、それでも日本の夏に比べれば・・・💦
カッパドキアの観光は1dayツアーに入るのが一般的で、各見どころ間はクーラーの効いた涼しい車で移動。
日陰がない遺跡を何時間も歩くようなスタイルではないし、そこまで警戒するほどの暑さではありません。
春先や秋冬はどんより曇り空の時間帯が結構あるけれど、夏は朝早くから日が出て快晴の日が多く、綺麗な写真が撮れるのも◎。
気候的に、6月~7月のカッパドキアは観光旅行に向いていると言えるのではないでしょうか。
そこまで混雑がひどくない

前述の旅行者動向、混雑ピークから見て、カッパドキアに限っては真夏が必ずしも混雑のピークではないことが分かるかと思います。
その理由は、トルコを訪問する外国人旅行者の多くを占める夏の欧州勢、特に全体訪問者の約1/3を占めると言われるロシア人、ドイツ人、イギリス人は、カッパドキアに行かない人も多いから。
彼らのお目当てはビーチで、地中海・エーゲ海リゾートでの滞在がメイン。
パムッカレやエフェソスまでは日帰りで足を伸ばしても、遠くのカッパドキアはパスする人が多いのです。
カッパドキアはむしろ、個人旅行者と団体ツアーの両方が重なる4月中旬~5月中旬、9月中旬~10月中旬が混み合い、ホテルや気球ツアーの予約が取りづらくなる傾向があります。
気球のベストタイミング

夏のカッパドキアを推す一番の理由は、気球ツアーのベストタイミングであること。
以下の3拍子が揃うのがこの時期です。
- 早朝でも寒くない
- 天候理由で中止になる確率が低い
- 値段がリーズナブル
気球ツアーに最適な気温
カッパドキアは気候的に、朝晩は気温が下がる傾向にあります。
気球ツアーが行なわれるのは早朝で、ホテルのピックアップは夜明け前。
さらに、気球が上空1,000メートル超えた地点で気温は6度ぐらい下がると言われています。
ベストシーズンと言われる秋でも、10月にもなれば気球に乗る際は完全な冬支度でなければなりません。
夏は早朝の気球ツアーが気持ちいい時期です。
気球ツアーの中止確率
気球が一番安定して飛ぶのは6月~8月の3ヶ月間。
3月~5月初旬はまだ天候が不安定で、中止になる日が多めです。
9月~10月も真夏の3ヶ月に比べれば中止になる確率は高いです。
気球ツアーの値段相場
気球ツアーの値段はオンシーズンピークの7月~8月が最も高いと思われがちですが、実際はそうではありません。
6月~8月前半は、春や秋に比べてむしろ値段が落ち着く時期です。
以下のグラフは弊社のカッパドキアの気球ツアー販売実績(2023~2024年)で、半月ごとの販売価格の平均値をざっくり出してグラフにしたもの。
2025年現在、価格は全体的に少し上がっていますが、推移としては大まかにこのような山なりを描きます。

気球運航会社が代理店に提示する年間のプライスリスト(だいたいこのぐらいの価格で販売するよという参考資料)を見ても、値段が高いのは8月後半~10月末、5月、4月の順になっています。
気球ツアーの値段や予約方法については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
目的別ベストシーズン
ここからは、トルコ旅行のベストシーズンを目的別で考察してみます。
博物館・宮殿・モスクを訪れる旅

イスタンブールの歴史建築や博物館、宮殿、モスクなどを巡るなら、寒くて雨が多いのさえ我慢すれば、「空いている」という点からだと冬のオフシーズンもおすすめ。
しかし、良い気候の中で街歩きを楽しみたいなら、3月~6月または9月〜11月が最適です。
7月~8月のイスタンブールは世界中の旅行者で溢れかえっているので、博物館や宮殿などをゆったり見学するのには向いていません。
じっくり遺跡を見て歩く旅

エフェソスやパムッカレ、ベルガマやトロイなど屋外の古代遺跡を歩く旅なら、日差しが柔らかく雨が少ない、5月~6月または9月~11月がおすすめです。
3月~4月も悪くないけれど、エーゲエリアの春先は意外と雨が多かったりします。
7月~8月の猛暑時期は、午後の一番気温が上がる時間を避けるなど工夫が必要。
私個人的には、歩きながら古代の風を感じられる秋の遺跡巡りが好きです。
温泉で癒される旅

意外かもしれませんが、トルコは実は温泉大国でもあります。
温泉と言えば、入りたくなるのはやはり寒い冬。
オフシーズンである11月~2月にトルコへ来るなら、ぜひ温泉をおすすめしたいです。
古代ローマ時代から湯治文化が根付いており、観光とリラクゼーションの両方を楽しめる名所が点在しています。
有名なのはパムッカレ(カラハユット)ですが、他にもアフィヨンカラヒサル、ヤロヴァ、ブルサ、アンカラ近郊のクズルジャハマムなどの温泉が人気です。
ご当地グルメを楽しむ旅

トルコのグルメ、市場やレストラン巡りを楽しむなら、ずばり秋冬(9月~12月)がベスト!
6月~7月も果物がおいしくて良い時期ですが、トルコでは5月~9月の間は禁漁期間で美味しいお魚が食べられません。(養殖魚は一年中食べられますが)
秋冬は新鮮なお魚もお肉も食べられて、果物ではザクロや葡萄、ナッツ類も新物が出回る季節で、まさに「食欲の秋」が全開!
秋から初冬にかけてなら気温的にも過ごしやすく、食べ歩きするのにも良い時期です。
リゾート滞在を楽しむ旅

地中海やエーゲ海沿いのリゾートは、6月〜9月が本番。
海が最も美しく、プールやマリンスポーツ、ボートツアーなどのアクティビティも充実します。
混雑を避けたいなら、欧州からの団体が減る初夏の6月または初秋の9月が狙い目です。
旅行時に注意したい!トルコの最重要祝日

トルコ旅行ではイスラムの祝日が観光に影響を与えることがあるので、最後に少しだけ触れておきます。
犠牲祭(クルバン・バイラム)祝日の注意点
イスラム暦最大の祝祭で、期間中(約4日間)のうち、特に初日は多くの店が閉まります。
観光地のレストランや土産店であっても、一時休業もしくは午後からの営業にするなど、通常時とは異なる場合があります。
観光スポット(遺跡や博物館)でも、事前の予告なくチケット窓口の営業が時間短縮されるケースがあるので、この時期にトルコを旅行する場合は日程に余裕を持った計画にするべきです。
交通機関やホテルは混み合うので、事前予約が必須。
犠牲祭の習慣として、動物(牛や羊)を屠る儀式が行われます。
都市部ではクローズドの場所で行なわれるため目にする機会はないと思いますが、地方や村では目に入ってくることがあります。
日本人も多く訪れる観光地で言えば、パムッカレ村はその可能性が十分にあります。
そうした光景を見たくない人は、犠牲祭初日の訪問は避けたほうがいいかもしれません。
砂糖祭(ラマザン・バイラム)祝日の注意点
断食明けを祝う明るい祝祭で、甘いお菓子や贈り物が街にあふれます。
祝日期間(3~4日間)は官公庁や銀行が休みになり、一部お店は営業を短縮します。
犠牲祭の祝日に比べれば、観光地は平常運転に近いです。
ただし、普段は外国人旅行者で混み合う観光スポットにトルコ人も多く出かけるので、観光地は混雑しがち。
この期間も交通機関やホテルは混み合うので、必ず事前に手配しておきましょう。
断食月のトルコ旅行は大丈夫?
断食月(ラマザン)期間中であっても、観光旅行は十分可能です。
主要観光地やホテルでは通常通り飲食できます。
※一部の飲食店が営業を控える地域あり
日没後のイフタール(断食明けの食事)は各地で賑やかに行なわれ、ローカル文化を体感できる良い機会になるでしょう。
おわりに

トルコ旅行のベストシーズンについて、色んな切り口から実際のデータも元に考察、解説してみましたが、いかがでしたか?
この時期がいいと分かっていても、お仕事や学業の都合でベストな時期に来られないことがあるかもしれません。
でも大丈夫!トルコは色んな魅力で溢れているので、きっと楽しい時間が過ごせるはずです。
トルコ旅行の計画に、よろしければ以下の記事もご参考に。
※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

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