
こんな疑問を解決します
- パムッカレってどう行くの?
- 水がなくてがっかり...って本当?
- ベストシーズンやおすすめの時間帯は?
- 観光の所要時間ってどのくらい?
パムッカレへの旅行を計画している方の中には、このような疑問をお持ちの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、初めて当地を訪れる方でもスムーズに観光ができるように、パムッカレの現状と観光のポイントについて詳しくご案内します。

- 1. パムッカレを知ろう
- 1.1. パムッカレってどこにある?
- 1.2. デニズリってどんな町?
- 1.3. パムッカレ=綿の城
- 1.4. 石灰棚の現状
- 1.4.1. パムッカレ「水がない」と言われる理由
- 1.5. 古代都市ヒエラポリス
- 2. パムッカレへの行き方3つ
- 2.1. 飛行機でデニズリへ到着
- 2.2. 長距離バスでデニズリへ到着
- 2.3. 鉄道(TCDD)でデニズリへ到着
- 3. 日帰りパムッカレ
- 3.1. 荷物はどうする?
- 4. ベストシーズン&おすすめの時間帯
- 4.1. 観光のベストシーズン
- 4.2. 石灰棚観光おすすめ時間帯
- 5. オープン時間&入場料
- 5.1. ゲートが開いている時間
- 6. 滞在日数と観光の所要時間
- 6.1. 1dayツアーの時間配分
- 6.2. よくあるトラブル
- 6.3. 時間があればしたいこと
- 7. 石灰棚&ヒエラポリス観光
- 7.1. サイト内へのアクセス方法
- 7.2. メインゲートからの入場
- 7.3. 南ゲートからの入場
- 7.4. 北ゲートからの入場
- 7.5. 観光モデルコース
- 7.6. 敷地内の乗り物サービス
- 8. ヒエラポリス・パムッカレの楽しみ方5つ
- 8.1. 石灰棚の温かい水たまり
- 8.2. アンティークプール
- 8.3. ヒエラポリスの円形大劇場
- 8.4. ヒエラポリス考古学博物館
- 8.5. 池越しの石灰棚の全景
- 9. パムッカレ観光の注意点
- 9.1. 貴重品をその辺に置かない
- 9.2. 足元に注意
- 9.3. 現金の準備は事前に
- 9.4. 現地の人との関わり
- 9.5. 怪しいツアーやアクティビティ手配
- 10. パムッカレ観光に持参するとよいもの
- 11. おわりに
パムッカレを知ろう
ここからは、
世界遺産(複合遺産)「ヒエラポリス - パムッカレ」
について、詳しく解説していきます!
パムッカレってどこにある?

パムッカレがあるのは、トルコ南西部、エーゲ海地方のデニズリ(Denizli)県。
道路距離はイスタンブールから550km以上、カッパドキアエリアからも600km以上離れています。
移動にかかる時間はイスタンブールから飛行機で約1時間20分、長距離バスで約10時間ほど。
デニズリには小さな空港 「Denizli Çardak Airport(デニズリ チャルダック空港)」があり、現状デニズリ⇔イスタンブール間を運航しています。

トルコの人気観光地「カッパドキア」エリアからは直行便がないので、夜行の長距離バスを利用される方が多いです。
デニズリってどんな町?

デニズリは古くから綿花の生産地で、デニズリ産の綿製品はトルコ国内でも有名です。
中でも肌触りのよい「ペシュテマル」は、普段使いやお土産としても人気。
ペシュテマルは伝統的なハマム(公衆浴場)でハマムタオルとして使われるほか、敷物やストール、ビーチタオルとしても便利に使えます。
街のシンボルは、世界でも希少な長鳴鶏「デニズリの雄鶏(Denizli Horozu)」。
デニズリ市内やパムッカレ村のあちこちで、鶏の銅像や小物を見かける機会があると思います。



世界的にも珍しい長鳴鶏、長いと20秒ぐらい鳴くんですよ。
デニズリ鶏は色違いで5品種あり、羽の色がカラフルで綺麗♡
食べ物では、羊を窯で豪快に焼いた「デニズリケバブ」が名物。
肉汁を吸ったパンにお肉をのせ、生野菜やスパイスを添えて手で豪快に食べるのが現地流です!


パムッカレ=綿の城
パムッカレという言葉はトルコ語で "綿の城" という意味。
旅行者の皆さんはおそらく"パムッカレ"と聞けば、あの真っ白い石灰棚を想像するでしょう。
しかし、パムッカレはデニズリ県の市の名称でもあるのです。
以前はパムッカレといえば石灰棚近くの小さな村「パムッカレ村」のことでした。
しかし、現在はデニズリ中心地のほうまでかなり広いエリアが住所としては「パムッカレ(Pamukkale)」になっています。

パッカレムって言う人たまにいる(笑)正しくはパムッカレです♪
石灰棚の現状
「最近のパムッカレって、水が全然ないの?」
こんな心配をされている方、結構多いと思います。
結論:温水がたまった綺麗な石灰棚を見られる時もあります!
この辺について、これまでの経緯も交えてお話をしますね。
石灰棚の歴史
炭酸カルシウムを溶かした地下水が地熱で温められ、地表に湧き出て温泉となり、その温泉水が山肌を流れ落ち冷えて固まり、長い年月を経て沈殿した石灰があの純白の石灰棚を形成しました。
しかし、観光客の増加に対応するため近隣には多くのホテルが建設され、観光客の大規模な流入により石灰棚の破壊も進んでしまいます。
その後、石灰棚の観光には色々な制限が課されるようになりました。
石灰棚を歩く際に靴を脱がなければいけないのも、環境保護の一環です。
パムッカレ「水がない」と言われる理由
現在、パムッカレ石灰棚エリアは世界遺産を適切な状態で保護する為、当局により注水システムで管理されています。
同じ場所に温泉水が流れ続けると成分の影響で黒や緑に変色してしまうため、流す場所や量を調整する必要があるのです。
この注水は石灰棚のすべての場所へ同時に行なわれるわけではありません。
また、いつどの場所に注水されるかは残念ながら事前に知ることはできません。
このような状況から、行かれる時期また見る場所によって「水がない!」という印象を持たれることがあります。
確かに、自然な状態で湯量がたっぷりあった数十年前と比べると、がっかりかもしれません。
しかし、敷地内には石灰棚が綺麗に見えるポイントが何ヶ所かあり、時期や場所によっては棚に温水が豊富に流れていることも。
石灰棚の多くは立ち入り禁止エリアとなっていますが、旅行者が歩ける道のわきには水着で全身浸かったり足湯を楽しめるお湯だまりがありますよ。





これらの写真、すべて私が撮影したものです。
いずれもわりと最近、2022年~2024年の石灰棚。
綺麗にお湯が溜まった状態を見られるかは、まさにタイミング!
古代都市ヒエラポリス
パムッカレのもう一つの観光ポイント、石灰棚の上に広がる古代都市ヒエラポリス。
ローマ帝国時代に温泉保養地として栄えたこの地には今も多くの遺跡が残り、特に保存状態の良い円形の大劇場は一見の価値があります。
石灰棚の自然美と古代遺跡ヒエラポリスがこんなにも近くに存在する神秘的なスポットは、他では見ることができません。

古代から癒しと健康の中心地、ヒーリング・スポットでもあります。
ときどきサイト内で瞑想をしてる人も見かけますね。
ぜひ想像力を膨らませながら、真っ白な石灰棚の小道、そして廃墟と化した歴史の空間をご自身の足で歩いてみてください。
大自然と歴史が融合した世界遺産「ヒエラポリス - パムッカレ Hierapolis-Pamukkale」を楽しめるはずです!

パムッカレへの行き方3つ
個人でヒエラポリス・パムッカレを観光される場合、まず最初に向かうのはパムッカレ村です。
他都市からデニズリまでは、飛行機、長距離バス、トルコ国鉄(TCDD)のいずれかを利用することになります。
飛行機でデニズリへ到着
イスタンブールからデニズリへ国内線で移動
空港からの移動方法①シャトルバス直行
デニズリ空港 → パムッカレ村(約1時間)
空港からの移動方法②シャトル~ミニバス乗り換え
デニズリ空港 → デニズリオトガル(約1時間)
--- ミニバスに乗り換え ---
デニズリオトガル → パムッカレ村(30~40分)
長距離バスでデニズリへ到着
トルコの各都市からデニズリへ長距離バスで移動
デニズリオトガルからの移動方法:ミニバス
デニズリオトガル → パムッカレ村(30~40分)
鉄道(TCDD)でデニズリへ到着
イズミル方面(イズミル市内、イズミルアドナン・メンデレス空港、セルチュク)から鉄道で移動
デニズリ鉄道駅からオトガルまで移動:徒歩5~6分
その後、長距離バスと同様ミニバスで移動

オトガルはトルコ語でバスターミナルの意味。
デニズリオトガルはパムッカレ観光の起点と覚えてね!
オトガルの施設詳細、空港シャトルバスやオトガルからのミニバス移動、その他の交通手段など、以下の記事で細かくご案内しています。
日帰りパムッカレ

荷物はどうする?
デニズリ到着後、パムッカレを日帰りで観光する人も多いでしょう。
他の町から日帰りでパムッカレを訪れて、また別の町へ移動される旅行者は、スーツケースなどの大きな荷物の置き場所に困ると思います。
ヒエラポリス・パムッカレのサイト内には有料の荷物預かり所はありません。
到着の状況によって、以下の選択肢を検討してみてください。
1. オトガル内にある有料の荷物預かりを利用する
デニズリオトガルの地下、エスカレーターを降りて真っすぐ行った突きあたりに荷物預かり所あり。
料金は大きさによって異なり、小~中型のキャリーケースなら日本円にして500円/個ぐらいから。
(2025年2月現在)
2. パムッカレ村の旅行代理店に置かせてもらう
※代理店サービスを利用する人向け
観光の間、大きな荷物を預かって欲しいというリクエストがあれば、どの代理店も無料でオフィス内に置かせてくれる。

早朝ミニバス運行前の到着やお荷物の置き場にお困りの場合、村までの行き方のご案内やお荷物の無料お預かり、弊社でも出来ますのでご相談ください。
ベストシーズン&おすすめの時間帯

国土の広いトルコでは、地域によってだいぶ気候が異なります。
デニズリは地域としては「エーゲエリア」、気候帯は「地中海性気候帯」。
夏は日差しが強く、トルコの都市の中でもトップクラスに最高気温が高い地域です。
一方で、盆地のデニズリの冬は寒く、特に朝晩の気温はかなり下がります。
湿度は低く一年を通して空気は乾燥しており、日本と比べると雨が降る日数は少ないのが特徴。
観光のベストシーズン
パムッカレ観光のベストシーズンをあえていうなら、3月後半~6月、9月~10月です。
しかし、自然の中を歩くスタイルの観光がメインになるため、シーズンというよりはむしろ、その日の天気に左右されるでしょう。
季節 | 特徴 |
---|---|
1月~2月 | 寒い日は日中でも氷点下。雪が降る日もあるが平地では積もるほど多く降ることは珍しい。 |
3月~4月 | 🎀徐々に気温も上がり日も伸びて過ごしやすくなる。天候はやや不安定で突然の雷雨も発生する。 |
5月~6月 | 🎀後半は最高気温が30度を超えて暑くなる。日差しが強くなるので万全な日焼け対策が必要。 |
7月~8月 | 最高気温が40度を超える日が多くなる。外を日中歩き回る観光は厳しい。熱射病に注意。 |
9月~10月 | 🎀日中まだ日差しは強いが朝晩はだいぶ涼しくなる。徐々に観光客も減り旅行しやすい時期。 |
11月~12月 | どんより曇った日が増えて一日の中でお天気が変わりやすい時期。雨具を持ち歩くとよい。 |
🎀マークはパムッカレのベストシーズン |

ベストシーズン以外だと旅行は楽しめませんか?

そんなことありませんよ!
ベストシーズン以外の楽しみ方もあります。
7月~8月、真夏のパムッカレはほとんど雨が降らないので、綺麗な石灰棚を見られる機会が多いです。
しかし、ヒエラポリス・パムッカレの敷地内は日差しを遮るものがあまりありません。
この時期の観光であれば、一番暑い午後の時間を避けるなど時間帯を工夫するとよいでしょう。
12月~2月、冬の一番寒い時期で、所々温かい温泉水が流れているとはいえ、裸足で歩かなければいけない石灰棚の観光では足元がかなり冷えます。
冬の寒い時期は、近くの温泉の村「カラハユット」で温泉を併せて楽しむのがおすすめです。
石灰棚観光おすすめ時間帯
旅行誌などで目にするような白とブルーの美しい石灰棚の写真を撮りたい場合は、空が青く太陽がなるべく上にある正午の時間帯に訪問するのがよいでしょう。
また、サンセットの時間帯もエモーショナルな石灰棚の夕景が見られるのでおすすめです。
それぞれの時間帯に訪れるメリットとデメリットは、以下の表を参照ください。
時間帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|
早朝 | ・真夏は気温が上がる前で観光しやすい ・混雑具合が低い | ・西斜面のため長い影ができて綺麗じゃない ・真冬は寒すぎる |
日中 | ・天気がよければ綺麗な写真が撮れる ・真冬でも寒さが穏やか | ・真夏は暑さと強い日差しで観光するのが大変 ・混雑具合が高い |
夕方 | ・綺麗な夕景が見られる ・混雑具合が低い | ・日帰り旅行者だと時間的に厳しい |
オープン時間&入場料
ヒエラポリス・パムッカレの開門・閉門時間や入場料は、
に掲載されています。
1つのチケットで、石灰棚エリア・ヒエラポリス遺跡エリア・考古学博物館に入場可能です。
チケットは一度の入場に限り有効で、再入場は出来ません。
当Webサイトのトップページ にも日本語で最新情報を記載していますので、参考にしてください。
ゲートが開いている時間
「チケット窓口」と「入場ゲート」は時間で閉まりますが、「退場ゲート」は常に開いています。
つまり、いつでも出ることは出来るのです。
しかし、時間が遅くなると人が少なくなり、周辺も暗くなって公共交通手段がなくなるので、適当な時間で帰るのがよいでしょう。
滞在日数と観光の所要時間
石灰棚の観光のみであれば、朝パムッカレに到着し、日中観光をして、夕方の飛行機や夜行バスで次の目的地へ向かう日帰り旅行も十分可能です。
日本人旅行者だと、パムッカレまたはカラハユットで1泊する方が比較的多いです。
観光時間の目安
観光の所要時間は、どのように過ごすのかによりだいぶ違います。
石灰棚でちょっと遊んで2時間程度で戻られる方がいる一方で、アンティークプールで泳いだり、ヒエラポリス遺跡やミュージアムをじっくり見学して半日以上かける方も。
人によっては丸一日サイト内で過ごされる方もいます。
1dayツアーの時間配分
個人旅行する際の参考として、例えば
の時間配分は、サイト内に入った後
- ヒエラポリス遺跡
- アンティークプール
- パムッカレ石灰棚のフリータイム
の部分だけで、トータル3時間弱かけています。
よくあるトラブル
ヒエラポリス・パムッカレを個人で訪れる方で、
帰りの空港シャトルバスや長距離バスを逃してしまう方
が時々います。
- ゲートまでのアクセスやチケット購入に手間取った
- 石灰棚エリアを裸足で上り下りするのに時間がかかった
- 乗ろうとしたミニバスが混んでいて乗れなかった
- 道路が混んでいて時間までに到着できなかった
ヒエラポリス・パムッカレの敷地は、おそらく皆さんの想像よりはるかに広いです。
メインゲートへ向かう石灰棚の歩行通路は人が多く、サクサク前へ進めないことも。
滑りやすい足元、慣れない裸足で歩くのは意外と大変です。
そして、交通機関の運行も日本のようにきっちりしていません。

特に日帰りの弾丸ステイを予定している方、時間に余裕を持って計画してくださいね。
時間があればしたいこと
パムッカレでは、石灰棚やヒエラポリス観光のほかにも楽しめることがあります。
アクティビティ
- 早朝のパムッカレ熱気球ツアー
- 石灰棚上空を飛ぶパラグライディングツアー
近隣エクスカーション
- "黙示録七つの教会"のひとつ「ラオディキア遺跡」
- "地下のパムッカレ"と呼ばれる「カクルック洞窟」
- デニズリ市内散策&ショッピング
少し遠出
- "トルコのモルディブ"と呼ばれる「サルダ湖」
- 世界遺産「アフロディシアス」
- 日帰りで1dayエフェソスツアーに参加
パムッカレ周辺で一泊以上する場合は、上記を組み合わせて旅程を組むとよいでしょう。
車チャーターも手配できますので、ご希望時はご相談ください。
パムッカレ周辺で宿泊する場合は、以下ホテルの記事も参考にしてみてくださいね。

石灰棚&ヒエラポリス観光
ヒエラポリス・パムッカレのサイトに入るゲートとして、
- メインゲート・歩行者用ゲート(Village Gate/Yaya girişi)
- 南ゲート(South Gate/Güney kapısı)
- 北ゲート(North Gate/Kuzey kapısı)
の3つがあります。

サイト内へのアクセス方法
各ゲートの特徴は以下のとおりです。
メインゲート(Village Gate)
- パムッカレ村中心に一番近い
- 主に個人旅行者が利用
- 石灰棚の坂を裸足で歩く
- 足腰が元気な若者向け
南ゲート(South Gate)
- 短時間での観光に便利
- 主にツアーや団体が利用
- 公共の交通手段はない
- 足腰に不安がある人向け
北ゲート(North Gate)
- カラハユット村側
- 主にマイカー訪問者が利用
- ミニバスでアクセス可能
- ヒエラポリス遺跡を端まで見たい人向け
メインゲートからの入場
パムッカレ村側にあるメインゲートへは、パムッカレ村の中心から徒歩10分ほどでアクセス可能。
ゲートを通過後、靴を脱いで石灰棚エリアの足元がゴツゴツして滑りやすい道を裸足で歩きます。
途中写真撮影などしながらゆっくり歩いて約30分、頂上までずっと上り坂が続きます。


南ゲートからの入場
石灰棚や遺跡のメインエリアを短時間で観光したい方や足腰に不安がある方には、道が平らで歩く距離が短くてすむ南ゲートからの入場はとても便利です。
南ゲートへ個人でアクセスする場合、通常タクシーや代理店の送迎プランを利用することになります。

弊社では、南ゲート往復送迎+ブッフェランチ+カラハユット"赤い水"の観光プランを提供しています。
石灰棚の坂を上り下りする必要がなく、サイト内はガイドなしで自由に周れて時間も好きにアレンジ出来るので、大変好評です!


北ゲートからの入場
北ゲートへは、デニズリ→カラハユット行きのミニバスで途中下車すれば個人でもアクセス可能です。
ただし、ドライバーに声掛けしない限りミニバスは停車しません。
北ゲートから入場したい方は、乗車時にあらかじめドライバーに「北ゲート(Kuzey Kapısı/クゼイ カプス)」で降ろして欲しい旨を伝えておきましょう。
北ゲートから入場した場合、先にヒエラポリスエリアを見学し、最後に石灰棚を下ってメインゲートから退場するのが効率いいです。


パムッカレのガイド付きツアー
パムッカレ1dayツアーに参加した場合は、南ゲートから入場します。
ツアーではゲートの駐車場まで車で移動し、サイト内はガイドと一緒に歩いて観光します。
遺跡エリアは詳しい説明があり、アンティークプールや石灰棚ではフリータイムをたっぷり取るので、ヒエラポリス・パムッカレを効率よく楽に観光したい方にはツアーの参加もおすすすめです。
観光モデルコース
個人でヒエラポリス・パムッカレを観光する際のモデルコース(一例)をご紹介します。
- メインゲートから入場した場合
- 北ゲートから入場した場合
所要時間:約3.5時間
メインゲートから入場 ⇒ パムッカレ石灰棚 ⇒ ヒエラポリス考古学博物館(南大浴場跡)⇒ アンティークプール(クレオパトラプール)⇒ アポロン神殿跡 ⇒ プルトニウム ⇒ 大劇場 ⇒ アゴラ ⇒ ヒエラポリスメインストリート ⇒ 北大浴場跡 ⇒ ネクロポリス(墓地)⇒ 北ゲートから退場、またはヒエラポリスメインストリート見学後に折り返し来た道を戻ってメインゲートから退場
所要時間:約3.5時間
北ゲートから入場 ⇒ ネクロポリス(墓地) ⇒ 北大浴場跡 ⇒ ヒエラポリスメインストリート ⇒ アゴラ ⇒ アポロン神殿跡 ⇒ プルトニウム ⇒ 大劇場 ⇒ アンティークプール(クレオパトラプール)⇒ ヒエラポリス考古学博物館(南大浴場跡)⇒ パムッカレ石灰棚 ⇒ メインゲートから退場
敷地内の乗り物サービス
ヒエラポリス・パムッカレのサイト内に入ってからは、北ゲート⇔アンティークプール間を走る有料のミニバスサービスがあります。
バスは頻繁には出ておらず、ある程度の人数が集まってからの発車となるので、観光客が少ない時期だとかなり待つことになります。
北ゲートを入ってすぐの所、およびアンティークプールの前、それぞれに受付カウンターがあります。
また、サイト内には7人まで乗れるゴルフカートのような乗り物と、2人乗りの小型バイクのような乗り物の有料サービスがあります。
ご参考まで
ゴルフカート
乗り合いではなくグループ単位での申し込み。
1人ドライバーがついて、1時間かけてサイト内を周ってくれる。
ガイドはなく会話はトルコ語か最低限の英語のみ。
1時間のサービスにしては料金がかなり高いようなので、ある程度の人数がいて頭割りできれば検討してみてもよいでしょう。
2人乗り小型バイク
時間単位のレンタル。
パワーがないので大劇場までの坂は移動不可。
利用方法
いずれのサービスも入場券を買ってサイト内に入った後、ツアー受付カウンターで申し込み可能。
上記のミニバス・ゴルフカート・小型バイクのサービスは、ヒエラポリス・パムッカレのサイト内のツアー会社が提供しているサービスです。
参考までに把握している内容だけ記載しています。
弊社では詳細のご案内や予約、代理の問合せはできませんので、詳細は現地で直接ご確認ください。
ヒエラポリス・パムッカレの楽しみ方5つ

せっかくパムッカレまで足を延ばして、高い入場料を払ってサイト内に入るんだったら、たとえ短時間でも見どころをおさえて楽しみたいですよね。
パムッカレ観光のハイライトをご紹介します。
石灰棚の温かい水たまり
石灰棚を訪れるほとんどの人が、石灰棚の湯だまりに膝下まで浸かったり、寝転んで全身に泥を塗って楽しんだりしています。
このエリアに着替えのスペースはないので、本気で水あそびをしたい方はあらかじめ中に水着を着ていくとよいでしょう。

アンティークプール
通称「クレオパトラプール」。
水底にローマ時代の遺跡が沈んでいる世界的にも珍しいプールで、足元に散らばる柱や大理石のブロックなどの遺跡と一緒にお湯に浸かることができるので、とても人気があります。
ミネラル豊富な温泉ですが、水温は36度前後と低め。
プールに入る場合は水着とタオルを忘れずに!
受付で支払いを済ませるとロッカーやシャワーの設備が利用できます。
施設の利用には別料金が必要ですが、プールを利用しなくとも施設内に入って外からプールを見るだけなら無料です。
施設内にはフードコートがあり、プールを眺めながらの飲食も可能です。(ただし値段はものすごく高いです!)
※2025年1月末より修復工事のため一時クローズ、完了時期は未定

ヒエラポリスの円形大劇場
石灰棚の上に広がる古代都市ヒエラポリスの中でもひと際目立つのが、巨大な円形劇場です。
この劇場ではかつて、宗教儀式やコンサート、競技大会などが行なわれ、10,000人以上を収容できたと言われています。
トルコにある円形劇場の中でもっとも保存状態が良いとも言われており、ヒエラポリス観光では外せないスポット。
迫力のある写真が撮れるので、撮影スポットとしても大人気です。

ヒエラポリス考古学博物館
2世紀に建てられたローマ時代の南大浴場がそのまま博物館になっていて、ヒエラポリスやラオディキアなどからの出土品が展示されています。
石棺と彫像のセクション、小さな出土品を集めたセクション、ヒエラポリス劇場からの出土品を展示するセクションと、展示室がそれぞれ3つの部屋に分かれています。
主にローマ時代の出土品ですが、とくに石棺や彫像は保存状態も良く見ごたえ十分。

池越しの石灰棚の全景
サイトを出てパムッカレ村側から、少し離れたところから見るパムッカレの全景も素敵です。
ナチュラルパークの大きな池の周りからは、また違った景色が楽しめます。
白い綿の山のような石灰華で覆われた斜面を遠目に見られるスポット。
カフェもあるので、のんびり過ごすのがおすすめです。

パムッカレ観光の注意点
大自然に囲まれた開放的な場所で、ついつい気が緩みがちになりますが、ヒエラポリス・パムッカレは世界中から人が訪れる有名な観光地です。
以下のようなことに気をつけて楽しんでください。
貴重品をその辺に置かない
石灰棚周辺で遊ぶ時、貴重品の入ったカバンなどをその辺に置かないようにしてください。
カメラやスマホの紛失、水没にもお気をつけください。
足元に注意
石灰棚には滑りやすい場所、足裏が痛いほどゴツゴツしている場所があります。
人が集中する水たまりエリアでは、写真撮影に夢中になって他者と衝突、転倒するアクシデントも発生しています。
ヒエラポリスエリアは舗装されていない道が多く、特にハイライトの円形劇場へ向かう道は急な上り坂になっているので、スニーカーなどの歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。
現金の準備は事前に
パムッカレ村には外貨両替所はありません。(銀行ATMはあります)
トルコではクレジットカードでの支払いが可能な場所が多いですが、代理店での支払いやローカルバスなど、一部では現金対応が必要な場面がまだあるので、多少トルコリラも持っていたほうが安心です。
事前にイスタンブールの空港や大きな街の両替所でトルコリラへ両替しておくとよいでしょう。
現地の人との関わり
トルコ全土の観光地で言えることですが、無用なトラブルを避けるためにも素性の知れない人物との関わりには気をつけてください。
パムッカレ周辺では、現地の人から「案内してあげる」「景色の良い場所に連れていってあげる」「家に遊びにおいで」などと声をかけられることがあります。
日本人好き&おもてなし精神が旺盛なトルコ人からの親切である場合も多く、応じるか否かは自己判断&自己責任ですが、特に車やバイクに乗せてもらうような行為、女性ひとりで男性の自宅を訪問するような行為には危険が伴う可能性があります。
怪しいツアーやアクティビティ手配
ナチュラルパーク周辺やパムッカレ・ヒエラポリス遺跡の入口付近では、正規の販売許可を持たない個人がガイドツアー、パラグライディングツアー、熱気球ツアーを勧めてくることがあります。
サービスに見合わない法外な料金を提示したり、口約束だけの取引は後々トラブルになった時に困るので、手配はきちんとオフィスを構える正規の代理店やホテル、または信頼できるオンラインサイト経由で行なってください。
パムッカレ観光に持参するとよいもの

- タオル
濡れた体や足を拭いたり汗を拭ったりするのに1枚あると便利。 - 水着
アンティークプール(クレオパトラプール)を有料利用すれば中に着替える場所あり。 - ビニール袋
脱いだ靴やサンダルを入れる袋があると便利。 - 日よけグッズ
サングラス、帽子、日傘、日焼け止めなど。 - 飲み物
敷地内にある売店は高いのであらかじめパムッカレ村の売店で買って持参するとよい。
おわりに
パムッカレ&ヒエラポリス観光についてご案内しましたが、いかがでしたか。
トルコ周遊旅行では、日帰りや一泊など短い間だけ過ごされることが多いパムッカレですが、移動や観光のポイントをしっかりおさえて充実した時間を過ごしてもらえると嬉しいです。
どうぞお気をつけて良い旅を!
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