パムッカレ石灰棚&ヒエラポリス観光ガイド【2024年最新版】
・パムッカレってどう行くの?
・水がなくてがっかり...って本当?
・ベストシーズンはいつ?
・観光におすすめの時間帯は?
・見学の所要時間ってどのくらい?
パムッカレへの旅行を計画している方の中には、このような疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、上記の疑問にお答えするほか、初めて当地を訪れる方でもスムーズに観光ができるように、パムッカレの現状と観光のポイントについて詳しくご案内します。
Contents
パムッカレって、どこにある?
パムッカレはエーゲ海地方のデニズリ県にあります。
デニズリには小さな空港(Denizli Çardak Airport)がありますが、現状デニズリ⇔イスタンブル間しか運航便がありません。
トルコの他都市からデニズリへの移動には通常、イスタンブル経由のフライト、長距離バスまたは列車を利用することになります。
パムッカレという言葉はトルコ語で"綿の城"という意味。
旅行者の皆さんはおそらくパムッカレと聞けば、あの真っ白い石灰棚を想像するかと思いますが、パムッカレはデニズリ県の一部地域の名称でもあります。
以前はパムッカレといえば石灰棚近くの小さな村「パムッカレ村」のことでしたが、現在はデニズリ中心地のほうまでかなり広いエリアが住所としては「パムッカレ(Pamukkale)」になっています。
パムッカレ村への行き方
個人で石灰棚&ヒエラポリスを観光される場合、起点となるのはパムッカレ村です。
パムッカレ村へのアクセスは、
【飛行機で来られる場合】
イスタンブルからデニズリチャルダック空港までは飛行機で1時間。
空港からパムッカレ村まで直行の空港シャトルバスで約1時間。デニズリオトガルにて乗り換えが必要な空港シャトルバスを利用した場合は乗り継ぎ時間を含めてトータル2時間弱。
【長距離バスで来られる場合】
デニズリのオトガル(バスターミナル)に到着後、パムッカレ村までミニバスで30~40分。
空港シャトルバスでの移動やオトガルからの移動については、以下の記事に詳細を書いていますので参照ください。
日帰りパムッカレ、荷物はどうする?
他の町から日帰りでパムッカレを訪れて、また別の町へ移動される旅行者は、スーツケースなどの大きな荷物の置き場所に困ると思います。
ヒエラポリス・パムッカレのサイト内には有料の荷物預かり所はありません。
到着の状況により、以下の方法があります。
1. バスターミナル内の荷物預けサービスを利用する
デニズリバスターミナル内に有料の荷物預けサービスがあります。
場所はバスターミナルの地下、エスカレーターを降りて真っすぐ行った突きあたりです。
料金は個数ごとで大きさによって異なります。詳しくは現地でご確認ください。
2. パムッカレ村の旅行代理店に置かせてもらう
パムッカレ村の旅行代理店では、何らかのサービスを利用する旅行者から観光の間大きな荷物を預かって欲しいというリクエストがあれば、どの代理店も無料でオフィス内に置かせてくれます。
たくさんの旅行客が出入りするオフィスなので、貴重品は置かない、スーツケースには鍵をかけるなど対策は必要です。
パムッカレの現状
炭酸カルシウムを溶かした地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温泉水が山肌を流れ落ち冷えて固まり、長い年月を経て沈殿した石灰があの純白の石灰棚を形成しました。
しかし、観光客の増加に対応するため近隣には多くのホテルが建設され、観光客の大規模な流入により石灰棚の破壊も進んでしまいます。
その後、石灰棚の観光には色々な制限が課されるようになりました。
石灰棚を歩く際に靴を脱がなければいけないのも、環境保護の一環です。
現在、石灰棚エリアは世界遺産を適切な状態で保護する為、行政機関により注水システムで管理されています。
この注水は石灰棚のすべての場所へ同時に行なわれるわけではありません。
また、いつどの場所に注水されるかは、残念ながら事前に知ることはできません。
これは、白く綺麗な石灰棚を守るために行なわれている策ですので仕方がありません。
このような状況から、行かれた時期によって、見る場所によって「水がない」という印象を持たれることがあります。
しかし、敷地内には石灰棚が綺麗に見えるポイントが何ヶ所かあり、時期や場所によっては棚に水が豊富に流れていることもあります。こればかりは運ですが、是非歩きながら探してみてください。
旅行者が歩ける道のわきには水着で全身浸かったり、足湯を楽しめる水たまりがあります。
パムッカレのもう一つの観光ポイント、石灰棚の上に広がる古代都市ヒエラポリス。
ローマ帝国時代に温泉保養地として栄えたこの地には今も多くの遺跡が残り、特に保存状態の良い円形劇場は一見の価値があります。
石灰棚の自然美と古代遺跡ヒエラポリスがこんなにも近くに存在する神秘的なスポットは、他では見ることができません。
是非、想像力を膨らませながら真っ白な石灰棚の小道と廃墟と化した歴史の空間をご自身の足で歩いて、世界遺産(複合遺産)「ヒエラポリス-パムッカレ」を楽しんでみてください。
ベストシーズン&お勧めの時間帯
国土の広いトルコでは、地域によってだいぶ気候が異なります。
パムッカレは地中海性気候帯のエリアで、夏は日差しが強くトルコの都市の中でもトップクラスに最高気温が高い地域になります。
冬は朝晩の気温はかなり下がり、真冬の1月~2月には雪が降る日もありますが、平地では積もるほどたくさん降ることは珍しいです。
湿度は低く一年を通して空気は乾燥しており、日本と比べると雨が降る日数は少ないです。
ベストシーズン
パムッカレ観光のベストシーズンをあえていうなら、3月後半~6月、9月~10月です。
しかし、自然の中を歩くスタイルの観光がメインになるため、シーズンというよりはむしろ、その日の天気に左右されるでしょう。
1月~2月は冬の一番寒い時期で、所々温かい温泉水が流れているとはいえ裸足で歩かなければいけない石灰棚の観光では足元がかなり冷えます。
この時期は、近くの温泉の村「カラハユット」で温泉を併せて楽しむのがおすすめです。
3月になるとだんだん暖かくなってきます。
4月~5月は気温的にはちょうどよく、日が伸びて観光のベストシーズンといえますが、天候が不安定で突然の雷雨などが発生する時期でもあります。
6月になると最高気温が30度以上になる日が徐々に増え、真夏のピークとなる7月~8月には最高気温が40度を超える日が多くなります。
夏の間はほとんど雨が降らないため綺麗な石灰棚を見られる機会は多いですが、ヒエラポリス・パムッカレの敷地内は日差しを遮るものがあまりないので、この時期の観光であれば時間帯を工夫したほうがよいでしょう。
9月、日中はまだ日差しが強いですが、朝晩は涼しくなり気持ちの良い季節到来です。
バカンスシーズンが終了する10月以降は徐々に観光客も減っていきますが、温暖な気候のパムッカレでは11月の頭ぐらいまではまだ過ごしやすいので、この時期も良い観光シーズンといえます。
11月半ば以降はどんよりと曇った日が増え、一日の中でお天気が変わりやすい時期です。雨も多くなるので、この時期の旅行では雨具を持ち歩いたほうが安心です。
春や秋の気候の良いシーズンでも朝晩は冷え込んだり、夕立など急に天候が変わることがあるため、簡単に脱ぎ着できる服装がおすすめです。
石灰棚&ヒエラポリス観光のおすすめ時間帯
夏の時期は、午前中もしくは夕方以降がおすすめです。7月~8月の午後のパムッカレ観光は暑さでかなり大変です。この時期は日が落ちるのが21時前後、13時~17時ぐらいの間が気温がもっとも高く日差しも強いです。
逆に、秋冬の時期は暗くなるのも早いので、日中の観光がおすすめです。
パムッカレは、日の入りの時分が全体の景色としてはとても綺麗です。
パムッカレは西斜面のため、太陽が上がったばかりの低い位置にある早朝は、あちこちに長い影が出てしまいます。
旅行誌などで目にするような白とブルーの美しい石灰棚の写真を撮りたいという場合には、空が青く、太陽がなるべく上にある日中の時間帯に訪問したほうが良いかもしれません。
早朝の熱気球ツアーに参加して空の上から見る日の出、ヒエラポリス遺跡&パムッカレ石灰棚の全景は綺麗で、他では味わえない体験ができます。
石灰棚&ヒエラポリス遺跡のオープン時間&入場料
石灰棚&ヒエラポリスの開門時間や入場料は、当Webサイトのトップページに最新の情報を更新していますので参照ください。
※チケット窓口の開閉時間は季節やゲートによって異なり、季節による切り替えは正式アナウンスがないため、現地で確認が取れたタイミングで更新しています、ご了承ください。
パムッカレ・ヒエラポリス遺跡は、チケット窓口と入場ゲートが開いている時間は決まっていますが、退場ゲートについては時間制限がありません。基本的には常に開いているので、いつでも出ることはできます。
しかし、時間が遅くなると人が少なくなり、周辺も暗くなって公共交通手段がなくなりますので、適当な時間で帰られることをおすすめします。
石灰棚&ヒエラポリスの開門時間はイベントにより急遽変更となったり、予告なしに周辺道路が一時閉鎖になることがあります。
また、現在のトルコは物価の上昇が激しく、各所入場料のほか現地へアクセスする際の公共交通機関運賃等はかなり頻繁に変わります。
最新情報は現地にてご確認ください。
滞在日数と観光の所要時間
石灰棚&ヒエラポリスのみの観光であれば、朝パムッカレに到着し、日中観光をして、夜の飛行機や夜行バスで次の目的地へ向かう日帰り旅行も可能です。
日本人旅行者だと、パムッカレまたはカラハユットで1泊する方が比較的多いです。
観光の所要時間は、どのように過ごされるかによりだいぶ違います。
石灰棚でちょっと遊んで2時間程度で戻られる方もいますし、アンティークプールで泳いだり、ヒエラポリス遺跡やミュージアムをじっくり見学して半日以上、人によっては丸一日サイト内で過ごされる方もいます。
パムッカレ1dayツアーでは、サイト内に入った後、ヒエラポリス遺跡・アンティークプール・パムッカレ石灰棚のフリータイムで3時間程度の時間配分となります。
ヒエラポリス・パムッカレのサイト内は、訪問する皆さんが「広いですね!」と驚かれます。
サイト内の遺跡を端から端までじっくり見て石灰棚やアンティークプールで泳いだりすると、4~5時間はかかります。
しかし、上り坂を長距離歩かないといけないような一部の場所(聖フィリッポ教会など)はほとんどの旅行者が省いて観光しますので、ゲートまでの移動+メインの遺跡エリアと石灰棚観光を合わせて3.5~4時間ぐらいが平均的な所要時間になります。
ご注意ください!
ヒエラポリス・パムッカレを個人で訪れる方の中には、帰りのフライトや長距離バスを逃してしまう方が時々います。
・チケット売り場が行列で入場券の購入に時間がかかってしまった
・メインゲートまで石灰棚エリアを裸足で下ってくるのに思ったより時間がかかった
・乗ろうとしたミニバスが混んでいて乗れなかった
・(特に祝祭日)道路が混んでて時間までに到着できなかった
このようなことがよく起こっていますので、時間のコントロールは上手におこなってください。
パムッカレ周辺で1泊以上する場合は、カラハユットの温泉、パラグライディングや熱気球などのアクティビティ、または近隣の観光スポットへのエクスカーションを同時に楽しむ旅行者が多いです。
エクスカーションとして人気があるのは、パムッカレからほど近く、"黙示録七つの教会"のひとつである遺跡ラオディキアです。
また、"地下のパムッカレ"と呼ばれるカクルック洞窟や、手つかずの自然が残るサルダ湖、さらに足をのばして世界遺産アフロディシアスへ行かれる方もいます。
デニズリからエフェソス遺跡のあるセルチュクまでは直通列車とバスが運行しておりアクセスが良いので、ガイド付きの1dayエフェソスツアーに参加される方もいます。
あまり遠出はしたくないけど...という方には、デニズリ市内まで出てグルメやお買い物を楽しむのもおすすめです。
石灰棚&ヒエラポリス観光の入口
現在、メインゲート(ヴィレッジゲート)、北ゲート、南ゲートの3つがあります。
個人で観光される方が利用するのは主にパムッカレ村に一番近いメインゲート、またはパムッカレ村とカラハユット村の中間地点にある北ゲートのいずれかになります。
南ゲートは主にツアーバスでの団体旅行者が利用します。南ゲートへはミニバスや路線バスが通っておらず、パムッカレ村からも歩くには距離があるため、個人旅行者には利用しづらいです。しかし、石灰棚や遺跡のメインエリアを短時間で観光したい方や足腰に不安がある方には、歩く距離が短くてすむ南ゲートからの入場は便利です。
南ゲートへ個人でアクセスする場合は、通常タクシーや代理店の送迎プランを利用することになります。
※弊社では、ツアーに入るほどではないけれどゲートまでの足が欲しいという方へ、往復送迎をメインとした観光プランを提供していますので、興味のある方はご相談ください。
メインゲートへは、パムッカレ村の中心から徒歩10分ほどでアクセスできます。
メインゲートから入場した場合、最初に石灰棚エリアを歩くことになり、足元がゴツゴツして滑りやすい道を裸足で歩いていく必要があります。途中写真撮影などしながらゆっくり歩いて約30分、頂上までずっと上り坂が続きます。
北ゲートへは、デニズリ→カラハユット行きのミニバスで途中下車すれば個人でもアクセス可能ですが、特にドライバーに声掛けしない限りミニバスは停車しません。北ゲートから入場したい方は、乗車時にあらかじめドライバーに北ゲート(Kuzey Kapısı)で降ろして欲しい旨を伝えておくといいです。
北ゲートから入場した場合、先にヒエラポリスエリアを見学し、最後に石灰棚を下ってメインゲートから退場するのが効率がいいです。
初めてパムッカレを訪れる旅行者やトルコ語が分からない方には、パムッカレ村で下車し、ミニバス乗降ポイントからも歩いて近いメインゲートからの入場が分かりやすいです。
パムッカレ1dayツアーに参加した場合、通常は南ゲートからの入場となります。
ツアーの場合は各ゲートまでツアー車で移動し、サイト内はガイドと一緒に歩いての観光となります。
■個人でヒエラポリス・パムッカレを観光する際のモデルコース(一例)
※所要時間:約3.5時間
メインゲートから入場した場合
メインゲートから入場 ⇒ パムッカレ石灰棚 ⇒ ヒエラポリス考古学博物館(南大浴場跡)⇒ アンティークプール(クレオパトラプール)⇒ アポロン神殿跡 ⇒ プルトニウム ⇒ 大劇場 ⇒ ヒエラポリスメインストリート(フロンティヌス門・アゴラ・北ビザンチン門)⇒ 北大浴場跡 ⇒ ネクロポリス(墓地)⇒ 北ゲートから退場、またはヒエラポリスメインストリート見学後に折り返し来た道を戻ってメインゲートから退場
北ゲートから入場した場合
北ゲートから入場 ⇒ ネクロポリス(墓地) ⇒ 北大浴場跡 ⇒ ヒエラポリスメインストリート(フロンティヌス門・アゴラ・北ビザンチン門)⇒ アポロン神殿跡 ⇒ プルトニウム ⇒ 大劇場 ⇒ アンティークプール(クレオパトラプール)⇒ ヒエラポリス考古学博物館(南大浴場跡)⇒ パムッカレ石灰棚 ⇒ メインゲートから退場
※お帰りに北ゲートから退場した場合は、まず車道まで出て(徒歩約3分)、パムッカレ村またはデニズリバスターミナルへ向かう場合はデニズリ方面行きのミニバスへ、カラハユット村へ向かう場合はカラハユット行きのミニバスへ、行き先をドライバーに確認したうえで乗車してください。
注意!
南ゲートから退場してしまうと、通常タクシーの待機はなく、その他の公共交通もありません。徒歩だと村の中心地まで50分以上かかるのでご注意ください。
敷地内の乗り物サービス
ヒエラポリス・パムッカレのサイト内に入ってからは、北ゲート⇔アンティークプール間を走る有料のミニバスサービスがあります。
(バスは頻繁には出ておらず、ある程度の人数が集まってからの発車となるので、観光客が少ない時期だとかなり待たされます)
北ゲートを入ってすぐのところ、およびアンティークプールの前、それぞれに受付カウンターがあります。
また、サイト内には7人まで乗れるゴルフカートのような乗り物と、2人乗りの小型バイクのような乗り物の有料サービスがあります。
ゴルフカートのサービスは、乗り合いではなくグループ単位での申し込みです。1人ドライバーがついて、1時間かけてサイト内を周ってくれます。ガイドはなく、会話はトルコ語か最低限の英語のみです。
1時間のサービスにしては料金がかなり高いようですが、ある程度の人数がいて頭割りできれば検討してみてもいいでしょう。
2人乗りの小型バイクのサービスは時間でのレンタルです。パワーがないので大劇場までの坂は移動できません。
いずれのサービスも入場券を買ってサイト内に入った後、ツアー受付カウンターで申し込みが可能です。
※上記のミニバス・ゴルフカート・小型バイクのサービスは、ヒエラポリス・パムッカレのサイト内のツアー会社が提供しているサービスとなり、弊社では詳細のご案内や予約、代理の問合せはできません。
参考までに把握している内容だけ記載していますが、ご興味のある方は現地で直接確認してください。
パムッカレでやりたいこと
- 石灰棚の温かい水たまりであそぶ
石灰棚を訪れるほとんどの人が、石灰棚の湯だまりに膝下まで浸かったり、寝転んで全身に泥を塗って楽しんだりしています。
このエリアに着替えのスペースはないので、本気で水あそびをしたい方はあらかじめ中に水着を着ていくとよいでしょう。 - アンティークプールを楽しむ
ヒエラポリス遺跡の中に「クレオパトラプール」と呼ばれるアンティークプール施設があります。
水底にローマ時代の遺跡が沈んでいる世界的にも珍しいプールで、足元に散らばる柱や大理石のブロックなどの遺跡と一緒にお湯に浸かることができるので、とても人気があります。
このプールは石灰棚&ヒエラポリスの入場料とは別料金ですが、プールを利用しなくとも施設内に入って外からプールを見るだけなら無料です。
プールに入る場合は水着とタオルを忘れずに持参してください。受付後にロッカーやシャワーの設備が利用できます。
ミネラル豊富な温泉ですが水温は36度前後と低めです。 - ヒエラポリスの円形劇場で写真撮影
石灰棚の上に広がる古代都市ヒエラポリスの中でもひと際目立つのが、巨大な円形劇場です。
この劇場ではかつて、宗教儀式やコンサート、競技大会などが行なわれ、10,000人以上を収容できたと言われています。
トルコにある円形劇場の中でもっとも保存状態が良いとも言われており、ヒエラポリス観光では外せないスポットです。
迫力のある写真が撮れるので、撮影スポットとしても人気があります。 - ヒエラポリス考古学博物館を見学する
2世紀に建てられたローマ時代の南大浴場がそのまま博物館になっていて、ヒエラポリスやラオディキアなどからの出土品が展示されています。
石棺と彫像のセクション、小さな出土品を集めたセクション、ヒエラポリス劇場からの出土品を展示するセクションと展示室がそれぞれ3つの部屋に分かれています。
主にローマ時代の出土品ですが、とくに石棺や彫像は保存状態も良く見ごたえがあります。
以前は別料金でしたが、現在は入場券があれば無料で入館できますので、是非立ち寄ってみてください。 - 手前の池越しに石灰棚の景色を楽しむ
サイトを出てパムッカレ村側から、少し離れたところから見るパムッカレの全景も素敵です。
ナチュラルパークの大きな池の周りからは、また違った景色が楽しめます。
白い綿の山のような石灰華で覆われた斜面を遠目に見れるスポットで、ここからの夕景も美しいです。
カフェもあるので、のんびり過ごすのがおすすめです。 - 空の上からパムッカレを見る
懐に余裕があれば、石灰棚&ヒエラポリスの全景を空の上から見ることもできます。
方法として、一つは熱気球、もう一つはパラグライディングです。
トルコで熱気球といえばカッパドキア、パラグライディングといえばフェティエ(オルデニズ)がそれぞれ有名ですが、パムッカレも最近は人気が出てきました。2つの場所に比べるとかなりリーズナブルに出来るので、一度やってみたい方にはおすすめです。
パムッカレ観光の注意点
- 貴重品、手回り品の扱い
パムッカレは開放的で気持ちも緩みがちになりますが、観光地で人が多いため、貴重品や手回り品の扱いには気をつけてください。
カメラやスマホの落下、水没にもお気をつけください。 - 足元に注意!
石灰棚エリアは裸足で歩かなければいけませんが、滑りやすい場所や足裏が痛いほどゴツゴツしている場所があるので、足元には十分ご注意ください。
特に人が集中する水たまりエリアでは、写真撮影に夢中になって他者と衝突、転倒するアクシデントも発生しています。周りの様子にも注意を配りながら撮影を楽しんでください。
ヒエラポリスエリアは舗装されていない道が多く、特にハイライトの円形劇場へ向かう道は急な上り坂になっているため、スニーカーなどの歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。 - 体調管理、無理をしない
パムッカレ石灰棚&ヒエラポリスはかなりの広さがあります。石灰棚エリアは不安定な足場を裸足で歩くことになりますし、全体的に歩く距離も長くなります。
また、特に夏の観光では暑さと日差しの強さで体力を消耗します。十分な水分補給をしつつ、余裕のある旅程で観光を楽しんでください。 - 現金の準備は事前に
パムッカレ村には外貨両替所はありません。(銀行ATMはあります)
事前にイスタンブルの空港や大きな街の両替所などでトルコリラへ両替しておくとよいでしょう。
トルコの観光地ではクレジットカードでの支払いが可能な場所が多いですが、現金払いしかできない場面もまだあります。また値引き交渉には現金のほうが有利なことが多いです。
旅行代理店での現地手配では現金払いが基本で、トルコリラのほかユーロや米ドルでの支払いも可能です。ヨーロッパからの旅行者が多いため、代理店での料金提示はユーロになっていることが多いです。現地で手配される予定の方は、ユーロや米ドルを持っていると便利です。 - 現地の人との関わりについて
トルコ全土の観光地で言えることですが、無用なトラブルを避けるためにも素性の知れない人物との関わりには気をつけてください。
パムッカレ周辺では、現地の人から「案内してあげる」「景色の良い場所に連れていってあげる」「家に遊びにおいで」などと声をかけられることがあります。
日本人好き&おもてなし精神が旺盛なトルコ人からの親切である場合も多く、応じるか否かは自己判断&自己責任ですが、特に車やバイクに乗せてもらうような行為、女性ひとりで男性の自宅を訪問するような行為には危険が伴う可能性があることを念頭に置き、慎重な行動を心がけてください。 - アクティビティの手配について
ナチュラルパーク周辺やパムッカレ・ヒエラポリス遺跡の入口付近では、正規の販売許可を持たない個人が、パラグライディングツアーや熱気球ツアーを勧めてくることがあります。
サービスに見合わない法外な料金を提示したり、予約票などを発行しない口約束だけの取引は後々トラブルになった時に困ることもあります。
アクティビティの手配はきちんとオフィスを構える正規の代理店やホテル、または信頼できるオンラインサイト経由で行なったほうがよいでしょう。
もし口約束だけの取引をする場合、最低でも名刺などきちんと身分が分かるものをもらってください。そういった物を出せない人とは取引しないでください。
パムッカレ観光に持参するとよいもの
- タオル
濡れた体や足を拭いたり汗を拭ったりするのに1枚あると便利。サイト内でのレンタルはありません。 - 水着
全身濡れるつもりの方は持参しましょう。クレオパトラプールを有料利用される方は着替える場所がありますが、石灰棚エリアで遊ぶだけの方は着替える場所がないので、水着を中に着ていくと便利です。 - ビニール袋
脱いだ靴やサンダルを入れる袋があると便利です。 - 日よけグッズ
サングラス、帽子、日傘、日焼け止めなど。 - 飲み物
敷地内にある売店でも買えますが高いので、あらかじめパムッカレ村の売店等で買って持参するとよいです。
おわりに
パムッカレ&ヒエラポリス観光についてご案内しましたが、いかがでしたか。
お気をつけてどうぞ楽しいご旅行を!
パムッカレのほか、カッパドキア、エフェソスなどの各種ツアーやアクティビィもご案内、手配を承っています。
ご興味、ご不明な点などあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
サービスに関するご質問&お申込み
パムッカレ、カッパドキア、エフェソスなどトルコ全土のツアーやアクテビティ、空港送迎、配車の手配が可能です。