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この記事で伝えたいこと
- 温泉保養地カラハユットの魅力
- カラハユット温泉へのアクセス
- カラハユット滞在中の楽しみ方
- 温泉の効果的な利用法と注意点
世界遺産ヒエラポリス・パムッカレの近くに、トルコで評判の温泉があるのをご存知ですか?
赤色の温泉水が湧き出る「カラハユット(Karahayıt)」は、トルコ国内外から年間多くの訪問者を集める人気の温泉地。
本記事では、その療養泉の魅力と長閑なカラハユットでの過ごし方について解説します。

- 1. カラハユットを知ろう
- 1.1. カラハユットの場所
- 1.2. カラハユットってどんな村?
- 1.3. カラハユット温泉の特徴
- 1.4. 周辺の観光スポット
- 1.5. カラハユットのアクティビティ
- 2. カラハユットへの行き方
- 2.1. デニズリ空港からのアクセス
- 2.2. デニズリオトガルからのアクセス
- 2.3. パムッカレ村からのアクセス
- 2.4. カラハユット村のミニバス乗降ポイント
- 3. カラハユットのおすすめスポット
- 3.1. Kırmızı su(クルムズ ス=赤い水)
- 3.2. ノスタルジックな商店街
- 4. カラハユットでの過ごし方
- 4.1. ホテルで温泉三昧
- 4.1.1. 日帰り入浴について
- 4.2. ショッピング
- 4.3. 素朴なグルメを楽しむ
- 4.3.1. お酒を提供するレストランについて
- 4.4. カラハユット温泉のベストシーズン
- 5. 温泉の効果的な利用法と注意点
- 5.1. 水で薄めず冷まして入浴
- 5.2. 長湯は禁物
- 5.3. 泥を全身に塗る
- 5.4. 飲泉について
- 5.5. 現地文化への配慮
- 6. おわりに
カラハユットを知ろう

カラハユット(Karahayıt)は、トルコ南西部のデニズリ県に位置し、世界的に有名なヒエラポリス・パムッカレの近くにあります。
まずは、カラハユットの基本情報からお伝えします。
カラハユットの場所

カラハユットは、世界遺産「ヒエラポリス・パムッカレ」のあるパムッカレ村中心から8kmほど北、車で15分ほどの距離に位置しています。
パムッカレ~カラハユット間の移動にはローカルのミニバス(ドルムシュ)を利用するのが一般的。
ミニバスはデニズリオトガル~パムッカレ~カラハユットを巡回しています。
カラハユットってどんな村?

自治体として正式にいえば「町」なのかもしれません。
しかし雰囲気は「村」のほうが断然しっくりくる、自然に囲まれた温泉保養地カラハユット。
外国人の団体ツアーを受け入れる5つ星ホテルがたくさんある一方で、トルコの人たちも近隣県から多く訪れます。

湯治を目的に長期滞在する人が多いのも特徴です。
観光地の要素もありながらトルコ人の生活感も身近に感じられる、とてもユニークな場所。
活気や華やかさこそないけれど、"自然の恵みを活かした伝統的な療養地"という表現がぴったりで、そこでは時間がゆっくり流れているように感じられます。
カラハユット温泉の特徴

トルコの公式広報機関である「İletişim Başkanlığı」は、カラハユット温泉を「赤色の癒しの源」として紹介し、皮膚疾患、リウマチ、筋骨格系の障害、消化器・呼吸器系の疾患などに効果があると報告しています。
鉄酸化物を多く含むため独特の赤い色をしており、源泉と温泉泥の温度は42〜60度ぐらい。
ミネラル成分としては、カルシウム、鉄、炭酸塩、硫酸塩などが豊富に含まれています。
周辺の観光スポット

周辺の観光スポットとして、世界遺産「ヒエラポリス・パムッカレ」は言うまでもありません。
カラハユットはヒエラポリス遺跡の北側(ネクロポリス側)に近いので、カラハユットからアクセスするなら北ゲートからの入場が便利でしょう。
他に近隣の見どころとしては、ラオディキア遺跡、デニズリ市内、少し足を延ばしてカクルック洞窟などがあります。
これらのスポットは、以下の記事で詳しく紹介しています。
カラハユットのアクティビティ

カラハユットで宿泊するのであれば、翌朝にパムッカレの気球ツアーへの参加が可能。
パムッカレ周辺の上空を飛ぶ熱気球は、どうしても"カッパドキアの二番煎じ"という印象は否めませんが(笑)、最近は徐々に人気が出てきて早朝毎朝20機以上の気球がプカプカ浮いています。
パムッカレ周辺地域は冬季でも気候がわりと安定しているため、カッパドキアのように運航キャンセルになる確率が少なく値段も安いので、一度気球に乗ってみたい!という方にはおすすめです。
また、早朝から夕方まで、コンディションが良ければ好きなときに飛べるパラグライディングツアーもあります。
コーチと一緒に飛ぶタンデムフライトで、石灰棚の上を中心に15分ほど飛ぶ人気のアクティビティ。
気球ツアーもパラグライディングツアーも、カラハユット宿泊先への往復送迎は無料です。

弊社では各種アクティビティの予約を承っています。
直前でもお申込み可、ご興味あればお問い合わせください。
カラハユットへの行き方

カラハユット村で旅行者が訪れるであろうエリアは、上の写真のカラハユット広場から徒歩圏内でこじんまりしています。
ここからは、カラハユット村へのアクセス方法を解説します。
デニズリ空港からのアクセス
デニズリにある国内線空港「チャルダック空港(Denizli Çardak Airport)」からは、各フライトの到着時間にあわせて空港シャトルバスが運行しています。
シャトルバスは、①デニズリ市内行き、②パムッカレ・カラハユット行きの2種類があり、②に乗ると直通でカラハユットまでアクセスできます。
直通シャトルの場合は、宿泊ホテルを伝えれば近くで降ろしてもらえます。
デニズリオトガルからのアクセス
デニズリのオトガルからは、地下の乗り場「76番」からパムッカレ・カラハユット方面行きのミニバス(ドルムシュ)が発車します。
オトガル~パムッカレ~カラハユットを巡回しているミニバスは、20~30分に1本の運行、オトガルから終点のカラハユットまでの所要時間は45~50分。
詳細は以下の記事で詳しく解説していますので参照ください。
パムッカレ村からのアクセス

パムッカレ村からカラハユット村へ移動するには、オトガル方面から来るミニバスに乗車します。
ミニバスは旅行代理店が集中しているパムッカレ村の中心を通るので、上の写真のあたりで待っていれば乗車できます。
ミニバスには決まった停留所はなく時刻表もありません。
ミニバス通りであれば手を上げて止めればどこからでも乗車でき、降りる時も同様に降りたい意思表示をすれば止まってくれます。
乗る場所が分からなければ、近くの代理店の人に聞いてみてください。

通常ミニバスの運賃は車内前方に料金表が貼ってありますが、パムッカレ-カラハユット間の料金は書かれていません。
2025年6月現在25トルコリラですが、運賃は頻繁に変わるので現地でご確認ください。
📍パムッカレ村の中心 ミニバスが通る場所
カラハユット村のミニバス乗降ポイント

カラハユットのミニバスは、時間帯によって走る道が変わるのでややトリッキー。
上の地図で茶色の矢印で示した商店街の中を走る時もあれば、東側のやや大きい道路を走ることもあります。
ミニバスは基本的に好きなところで乗り降りが出来ますが、初めてカラハユットを訪れる旅行者であれば、上の地図上で「ミニバス乗降ポイント」と示した2ヶ所の場所いずれかで乗り降りするのが分かりやすいでしょう。

カラハユットのシンボルとも言える大きな黄土色の沈殿岩がある場所は、カラハユット広場「Karahayıt Meydan(カラハユット メイダン)」。
ここは降りる人が多いので、ミニバスもだいたい止まってくれます。
※Googleマップ上では「Kırmızı Taş(クルムズ タシュ=赤い石)」と登録されています。

もし止まってくれない場合は、「İnecek Var(イネジェック ヴァル=降ります!)」と大きな声で伝えれば止まってくれるでしょう。

カラハユットのおすすめスポット
カラハユットで宿泊する方にも、またパムッカレのついでに日帰りでカラハユットを訪れる方にもおすすめのスポットを2つご紹介します。
Kırmızı su(クルムズ ス=赤い水)

パムッカレ1dayツアーでも最初に訪れる場所であり、休日には近隣の町からトルコ人も多く遊びに来る「Kırmızı su(クルムズ ス=赤い水)」。
約500平方メートルの広さに出来た沈殿岩は温泉水中の鉱物酸化物によって赤、緑、白色の層で形成されています。
パムッカレの石灰棚のような棚田部分にはお湯が溜まっているので、足湯を楽しむ人たちも。

源泉が湧いている場所では、温泉水を手ですくって飲んだりペットボトルに詰めている人も見かけます。
ここはサンセットの時分も綺麗で、併設のカフェでお茶を飲みながら日が落ちていくのをのんびり眺めるのも素敵です。

ノスタルジックな商店街

カラハユット広場のすぐそばに、500メートル近くに渡る長い商店街があります。
近隣には立派な5つ星ホテルが続々と建設されているけれど、ここは時間が静止しているかのように古めかしい雰囲気。
昼間は人通りが少なく静かな商店街も、夜になると近くに宿泊している観光客がぞろぞろと出てきて賑わいを見せます。

飲食店、雑貨店、衣料品店、乾物店、手工芸品、温泉グッズなどを扱う店など様々な業種のお店が軒を連ねています。
そのレトロでカオスな様子はなかなか興味深く、トルコの他都市のバザールとは一風変わった趣。

長期滞在している人たちはこの商店街で必要なものを調達し、ペンションで自炊することも多いそう。
商店街の飲食店は比較的リーズナブルなお店が多く、バリエーションも豊富。
観光地にありがちなうっとおしい声がけも少なく穏やかな人が多いので、気軽にお店をのぞくことも出来ます。
通りをぶらぶら見て歩くだけでも楽しいです。

カラハユットでの過ごし方

初めてカラハユットを訪れる方に向けて、温泉の村ならではの過ごし方をいくつかご提案します。
最低でも1泊、出来れば2泊すると心身ともに癒されること間違いなし!
ホテルで温泉三昧

カラハユットには5つ星のスパ設備が充実したホテルから中級ホテル、経済的なホテルから格安ペンションまで、色んなタイプの宿泊施設があります。
そのほとんどに温泉が引かれているので、まずはやっぱり温泉を楽しむのがよいでしょう。
日本を含め海外からの団体ツアーの多くは、カラハユットの5つ星ホテルに宿泊。
夕方遅くにチェックインし、翌朝早くにパムッカレ観光に出かけてそのまま次の都市へ移動するパターンが多いです。
もし5つ星ホテルに宿泊するのであれば、個人旅行者は団体ツアーと行動パターンを少しずらすようにすれば温泉施設をより快適に使えそう。

ホテルの中にはプールやハマムも利用できるホテルがあります。
ホテル選びの際にはホテル内の施設まで要チェック!

私のお気に入りは「パム サーマル ホテル&クリニック スパ」。
このホテルは天然源泉を持っていて、お湯の温度が他のホテルよりも高く、温泉泥の質も良いです。
外風呂と内風呂、2種類のサウナ、ハマム、ジャグジー、プールなどスパ施設も充実!
商店街から徒歩圏内の人気ホテル
日帰り入浴について
カラハユットの5つ星ホテルの中には、午後の宿泊客利用が少ない時間帯に限定して日帰り入浴を受け付けているホテルがあります。
部屋付きのお風呂ではなく共用施設の利用になるので、入浴には水着が必要。
利用料の相場は2025年6月現在、タオルレンタルやキャップの購入を含めて1,100トルコリラ(約4,000円)前後。
日帰り入浴をしたい場合は、気になったホテルのフロントへ行って直接聞いてみるとよいでしょう。
ショッピング

先に紹介した商店街には、古くから綿花の生産地であるデニズリ産の綿製品のほか、ナチュラル石鹸やオイルなどの自然派商品、地産の果物で作ったコンフィチュールなど、特に女性が好みそうな物がたくさんあります。
キーホルダーやマグネットなどの定番のお土産も、トルコの他の観光地に比べるとかなり安いです。

私もカラハユットに行くとつい色々と買ってしまいます💦
中でもヤギミルク(Keçi sütü)の石鹸はおすすめ!
素朴なグルメを楽しむ

カラハユット村はパムッカレ村に比べると飲食店の値段はだいぶリーズナブル。
トルコ人の滞在が多いこともあってか、観光地のおしゃれレストランとは違った「THE食堂」みたいな飲食店が多く、飾りっけのないトルコの家庭料理を味わうことが出来ます。
村の女性がその場で小麦粉で作ったタネを薄く伸ばし、具を入れて丸い大きな鉄板で焼いてくれる「ギョズレメ(Gözleme)」もおすすめ。

ギョズレメはトルコのあちこちで朝食やおやつとして食べられる定番料理ですが、カラハユットにはギョズレメを提供するお店が何店舗もあり、安くてとても美味しいです。
中の具材は、ほうれん草&チーズ、じゃがいも、ズッキーニなど。
トルコのチャイと一緒にどうぞ。

季節のフルーツジュースもおすすめ!
特にパムッカレ周辺はザクロがたくさん採れるので、秋冬であれば搾りたてのザクロジュースをぜひ飲んでみて欲しいです。
カラハユットの温泉にも美肌効果がありますが、ザクロにも女性に嬉しい栄養成分がたっぷり含まれているので、温泉とザクロのW効果で綺麗になっちゃいましょう!
他にもブラックベリー、オレンジなど、その時々で旬のフルーツジュースが売られています。
お酒を提供するレストランについて
トルコの飲食店ではアルコールを扱うのにライセンスが必要。
観光地であってもお酒は提供しないレストランやカフェは多いです。
カラハユットの場合、商店街にある飲食店ではほぼお酒を提供しておらず、5つ星ホテルが多く建つエリアにはお酒を提供するレストランがいくつかあります。
お酒を販売するお店やライセンスを取ってお酒を提供しているレストランには、青い看板や黄色い看板が出ているので見分けがつくでしょう。
「Meyhane」や「Bar」などと書かれている場合もあります。
カラハユット温泉のベストシーズン

温泉といえば、秋や冬の寒い時期が人気。
しかし、カラハユットの温泉は春や夏でも楽しめます。
宿泊施設の温泉は40度前後のぬるめのお湯になっていることが多く、ペンションなど部屋風呂が付いている所なら自分で温度調整が可能。
また多くのホテルは温泉施設の他にプールも併設されているので、夏の時期はプールと温泉を同時に楽しむことが出来ます。
パムッカレ周辺地域の夏は暑いので、日中はゆっくり温泉やプールで過ごし、夕方少し涼しくなってからヒエラポリス・パムッカレの観光に出かけるのもよいでしょう。
温泉の効果的な利用法と注意点

最後にカラハユットの温泉を楽しむにあたって、現地の人から聞いた効果的な温泉の入り方と利用時の注意点をお伝えします。
水で薄めず冷まして入浴

カラハユットの温泉は、源泉の温度が約60度。
部屋風呂が付いている宿泊施設では、蛇口をひねって出てくる温泉水はかなり熱いです。
水を入れて冷ますことも出来ますが、温泉成分が薄まってしまうので出来ればお湯を溜めてしばらく放置して自然に冷ますのがいいそう。
共有の温泉スペースだと温度は40度前後まで下がっていて、ちょうどよく浸かれるようになっています。
長湯は禁物

カラハユットのお湯は温泉成分が強い炭酸塩泉や硫酸塩泉なので、効果も高い反面、長湯はするべきではないとされています。
各宿泊施設の温泉スペースにもそういった注意書きがされていて、一回の入浴時間は最大20分まで、その後は最低20分間は休むように、とあります。
途中で休憩をはさみながら一回の入浴時間は短くし、こまめな水分補給も心がけてください。

部屋風呂の場合は換気も忘れずに!
泥を全身に塗る

カラハユットの温泉泥には、美肌効果があると言われています。
肌を柔らかくする、毛穴を引き締める、セルライトやひび割れを改善する、ニキビや吹き出物の除去(殺菌効果)、しわの除去やイボの治癒、といった作用があるそう。
もし宿泊施設の温泉に温泉泥があれば、顔を含め全身に泥を塗って効果を実感してみてください。
飲泉について

カラハユットの温泉は飲泉の効果についても謳われていて飲むことは出来るとされ、実際に地元民や湯治で滞在する人たちは飲んでいます。
しかし飲泉には禁忌症があり、短期滞在の海外旅行者にとってはリスクもあるので、大量に飲むのは控えたほうがよいと思います。
もし飲泉する場合は、温泉の湧出口から出たばかりの新鮮なお湯を。
飲泉に限らず入浴に関しても、体に疾患がある場合は医師の指導のもとで行なうのが鉄則です。
現地文化への配慮

カラハユットの温泉で共用の温泉スペースを利用する際、他の入浴者がいる時には写真や動画の撮影は控えたほうがよいでしょう。
トルコはイスラム教の戒律が比較的緩いとはいえ、温泉のように水着で肌の露出が多くなる場所では、撮影している人が周囲にいること自体を不快に思う人は多いです。
実際、観光客の外国人男性が温泉で動画をまわしていたところ、ご夫婦で入浴していたトルコの男性が怒りを露わにしている場面に出くわしたことがあります。
どんな人がいるか分からないので、現地文化への配慮は必要かなと思います。
おわりに

観光地でありながら静かでリラックスした雰囲気、温泉保養地としてのカラハユットの魅力が伝わったでしょうか?
身体と心を癒す特別な時間が待っています!
ローマ帝国の温泉保養地として栄えたヒエラポリス、パムッカレの白い石灰棚、そしてカラハユットの赤いお湯、ぜひセットで訪れてみてください。
※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

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