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この記事で伝えたいこと

  • トルコ式/洋式トイレの基本構造と使い方
  • 有料トイレの仕組みと支払い方法
  • 現地で綺麗なトイレを見つけるコツ
  • 持っていくと便利なトイレアイテム

実は、日本からの旅行者がトルコでカルチャーショックを受けたり、リアルに困ったりするのが「トイレ問題」。

最近のトルコでは都心部を中心にトイレ事情もやや変わりつつありますが、日本のトイレと比べるとまだまだ違いがあります。

綺麗ごと抜きの超重要ライフラインなので、旅行前にしっかり予習しておきましょう!

※分かりやすい解説のため、記事内にトイレの実物画像を貼っていますので、お食事中の方などはご注意ください

執筆者 Shizuka(トルコ在住・旅行業従事)

知っておこう!トルコのトイレの基本

トイレに関連する言葉と表記

トルコ語でトイレの一般的な言い方は「Tuvalet(トゥヴァレット)」。

少し丁寧な言い方で「Lavabo(ラヴァボ)」を使う人もいます。

観光地では、英語の「Toilet(トイレット)」や「WC(ダブリュー・シー)」でも通じるかもしれません。

男性用、女性用の表記は

  • 男性:「Bay(バイ)」または「Erkek(エルケッキ)
  • 女性:「Bayan(バヤン)」または「Kadın(カドゥン)

ピクトグラム(男性・女性のマークの案内)も併用されていて迷う場面は少ないと思いますが、念の為、知っておくと安心です。

「洋式」と「トルコ式」がある

トルコのトイレは、日本でもおなじみの「洋式」と、和式に似た「トルコ式」の2種類が混在しています。

洋式トイレ(Alafranga tuvalet)

日本の洋式トイレと見た目、使い方はほぼ同じ。

唯一の違いは「便器のなかに固定された金属ノズル」がついている点。

これはトルコ式の手動ウォシュレットで、壁にある専用の蛇口を回すと、このノズルから水が前にボトボトと出る仕組みになっています。

トルコでは用を足した後に手で洗う習慣があるため、洋式トイレにもこのような機能が付いています。

いわゆる日本のようなボタンで操作するウォシュレットとは違うので、戸惑う人が多いかもしれません。

トルコ式トイレ(Alaturka tuvalet)

アラブ式、イスラム式とも言われることがあるようですが、日本の和式にも似ている床に埋め込まれた便器をまたぎ、しゃがんで使うタイプ。

観光地では洋式のほうが多いですが、古い施設やモスクのトイレなどに今でも多く残っています。

この古いタイプのトイレでは、壁からホースが出ていたり、便器の脇に小さな蛇口とバケツ、または手桶が置いてあり、これで便器を洗い流したり、自分のおしりを洗ったりします。

トイレットペーパーはあくまで濡れた水分を取るだけ、という感覚らしく、トルコ式トイレにはペーパーが設置されていないケースも結構あるので要注意。

街中の公衆トイレなど個室が複数あるトイレでは、洋式とトルコ式の両方がある場合も多いです。

その場合、ドアにどちらのタイプか文字やイラストで表示されている場合もあるので、チェックしてみてください。

トイレの床が濡れているのはなぜ?

トルコでトイレに入ると床が濡れていることがあり、綺麗なトイレに慣れている私たち日本人にとって、派手に濡れたトイレの床を目にするのは結構なカルチャーショックです。

歴史的な背景として、トルコを含むイスラム圏では「おしりは水で洗う(=左手と水を使って)」という習慣があります。

特に古いタイプのトルコ式トイレでは、ホースから出る水で便器まわりにも水を流す人がいるため、床が濡れていることが多いです。

そのため、トルコ旅行ではトイレの際に洋服が下に着かないよう、服選びの段階から気を配るとよいでしょう。

ペーパーは「場所を見極めて」流す

使用後のトイレットペーパーは、果たして便器に流していいのか、ダメなのか?

旅行者の方から時々聞かれる質問なので、気になっている方も多いと思います。

現在のトルコでは、「どこでも絶対に流しちゃダメ」というわけではありません。

都市部の新しい施設やホテル、モダンな飲食店、空港など、日本と同様にレバーやボタンで水を流すタイプの水洗洋式トイレが設置されている場所であれば、そのまま流して大丈夫なケースも多いです。

しかし、歴史地区の古い建物、地方の格安ホテル、モスクのトイレ、公衆トイレのような場所では、下水インフラが古く配管が細い上に水圧が足りないので、依然としてゴミ箱へ捨てるスタイルが主流です。

Shizuka

細い配管だと途中で詰まってしまうことがあるようです。

超シンプルな見分け方は、個室に入ったとき便器のすぐ横に「目立つ大きなゴミ箱」が置いてあるかどうか。

もしあれば、それは「ペーパーは流さずにここへ捨ててね」のサインです。

逆に、使用済みペーパーが捨てられている大きめのゴミ箱がない場合は、便器に流してしまって大丈夫。

2026年「ペーパー流す・流さない」最新事情

「流す」「流さない」はトルコ人の間でもよく議論されるテーマ。

トルコの大手紙に掲載されていましたが、プロの配管業者が「通常のトイレットペーパーなら水に問題なく溶ける、完全にバラバラに分解される」と解説、古い建物や浄化槽の物件以外なら流して問題ない、という結論を出しています。

トイレを詰まらせる本当の問題は、ペーパータオル(kâğıt havlu)、ウェットティッシュ(ıslak mendil)などの「溶けないもの」を流してしまう人が多いからだとか。

大都市などのインフラが整った場所では、臭いや菌の繁殖を防ぐためにも「便器に流すのが適切」と、衛生面を重視する声が多くなっています。

現に、私がよく行くレストランの中には「ペーパーは便器に流して!ゴミ箱に捨てないで!」という張り紙があえてされているところもあるぐらい、都心部を中心に事情が変わりつつあるのが現代のトルコ

古いガイドブックやネットの記事にある「トルコでは絶対にトイレットペーパーを流してはいけない」という説明は、現地の実態とは少しズレてきています。

【2026年】有料トイレのシステムと料金

どんな場所のトイレが有料?

トルコでは、トイレは場所によって有料・無料があります。

  • 有料トイレ
    • 街中の公共トイレ、バスターミナル(オトガル)、鉄道駅、サービスエリア、民間運営の観光施設のトイレ
  • 無料トイレ
    • 空港、ホテル、レストランやカフェ、ショッピングモール、ガソリンスタンド、遺跡・博物館・宮殿など公的施設内のトイレ

有料トイレはいくら?

2026年6月現在、有料トイレの相場は10~30リラ(約35~100円)が相場。

旅行者が利用する可能性が高いオトガルや観光地の有料トイレだと、20リラ以上のところがほとんどです。

物価高がトイレにまで影響し、ここ数年で急激に上がっています。

トルコの有料トイレは、この1〜2年で支払いシステムが劇的に変わりました。

トルコリラは5リラからがお札(紙幣)になるのですが、利用料金が2~3リラだった数年前までは、トイレの入り口に設置された回転ゲートにコイン(硬貨)を投入して入るのが一般的でした。

しかし、10リラ以上が当たり前になった今、もはや硬貨での支払いは不可能なので、古いコイン式の回転ゲートは実質的に機能していません。

現在は、トイレの入り口に管理人がいて、手渡しでお札を回収する有人スタイルが多いです。

カードは使える?

トルコの多くの場所でクレジットカードにはまだ対応していませんが、大都市の一部ではカードで支払えるトイレが出現しはじめました。

例えば、イスタンブール市が直営・管理する大規模な公衆トイレでは、非接触(タッチ決済)対応のクレジットカードや交通系ICカード(イスタンブールカード)をかざして入れる自動改札ゲートが一部導入されています。

アンタルヤのような国際都市にも、クレジットカード払い対応のトイレは存在します。

とはいえ、これらはあくまで大都市の一部の例外。

今後は他の都市にも広まってくるとは思いますが、現時点ではまだ有料トイレの支払いはトルコリラの現金払いが基本、と覚えておきましょう。

街中で「綺麗なトイレ」がある場所

トルコのトイレは清掃は比較的きちんと行われているところが多いものの、利用者が多い大きな町の公衆トイレや観光地には、驚くほど汚いトイレがあるのも事実。

街歩き中に「どうしても綺麗なお手洗いに行きたい」となった場合、どこを狙えばいいのか、旅行者が確実に見つけやすいおすすめの場所をまとめました。

博物館や美術館などの施設内

博物館や美術館のような建物の中にあるトイレは、清掃がよく行き届いているケースが多く、安心して利用できるでしょう。

観光ルートの合間にこのような施設を訪れることがあれば、「念のために済ませておく」のがスマートな街歩きのコツです。

中級クラス以上のホテル(カフェなどの利用が前提)

中規模、中級クラス以上のホテルのトイレは、非常に綺麗です。

特に、宿泊客でなくてもロビーラウンジやカフェを利用できるようなホテルでは、そういったサービスを利用しつつトイレを借りるのが◎。

一部の高級ホテルでは、防犯が厳格で敷地の入り口に警備員を配置し、宿泊者以外は正当な理由なしに入ることができないようなホテルもあるので、その点は要注意。

モダンなレストランやカフェ

新しくて小綺麗なレストランやモダンなカフェのトイレも、基本的に清潔で狙い目です。

スターバックスなどの外資大手チェーンやファストフード店も、場所にもよりますが綺麗なことが多いかも。(民度の低い地域だと酷いところもありますが💦)

こちらも、食事やチャイ、コーヒーなどを注文し、利用客として借りるようにしましょう。

ショッピングセンター

大都市や主要都市の街中にある近代的なショッピングセンター(トルコ語の略称でAVM)も、常に清掃スタッフが巡回しているため、綺麗なトイレを無料で利用することが出来ます。

ショッピングセンターは観光地のド真ん中にはあまりないですが、お買い物で利用することがあれば候補に。

ガソリンスタンド

実は、ガソリンスタンドも頼りになります。

幹線道路沿いを移動する長距離ドライブやツアー中、利用することがあるかもしれません。

最近は非常に近代的な店舗が増えており、驚くほど綺麗で清潔な洋式トイレが完備されていて、原則無料のインフラとして一般に広く開放されているので利用しやすいです。

困った時にはモスクへ!

モスクでは、参拝者向けにトイレが開放されています。

観光客が利用しても問題ないので、もし観光中にトイレに行きたくなって、近くに他に利用できそうなトイレがない場合には、モスクを探してみるとよいでしょう。

モスクの場合、トイレは地下に設置されていることが多く、洋式よりトルコ式の古いトイレが多いです。

特に地域の人々が日常的に利用するモスクでは、無料で利用できるのが一般的。

観光客が多く訪れる一部のモスクや大規模モスクでは、維持管理費を賄うために料金を取るケース(チップの位置づけ)もあります。

清掃は行き届いていることが多いですが、ペーパーは最初からない、もしくは補充されていないことが多いので、ポケットティッシュは必携。

日本から持参すべき「3つの神アイテム」

トルコのトイレ事情にスムーズに適応し、街歩きを快適にするために、日本から持っていくと便利なアイテムを3つ厳選しました。

厚手のウェットティッシュ

ウェットティッシュ(ウェットシート)は色んな場面で役に立ちます。

ペーパーが設置されていない緊急時の代わりとしてはもちろん、使用した後の手のケアや、便座の汚れが気になるときにサッと拭くためにも、カバンに1つ入れておくと絶大な安心感があるでしょう。

余裕があれば、おしり拭きシートのような肌に優しいものと、アルコール入りの除菌タイプの両方があるとなお良し。

アルコール入りの除菌タイプは、石鹸での手洗いができない時、汚れた場所を拭き取りたい時、食事前の使用など、持っていると本当に便利です。

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携帯ウォシュレット

前述のとおり、洋式トイレには蛇口を回すと水が出てくる機能がついていますし、トルコ式トイレには壁のホースから水が出る仕組みが備わっています。

こういった機能に抵抗がなければ試してみるといいですが、特にトルコ式トイレのほうは使いこなすのにコツがいります。

普段ウォシュレットを日常使いしている人で、使い慣れた日本のクオリティで安心しておしりをケアしたければ、電動や手動の「携帯ウォシュレット」を持参するのが一番確実で快適。

トルコではお腹を壊す人も少なくないので、携帯ウォシュレットを持ってきて良かった!という声は、旅行者から実際に聞くこともあります。

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ビニール袋(エチケット袋)

トルコのトイレでは、「荷物をかけるためのフック」が壊れている確率が結構高いです。

荷物を吊るす場所、置く場所がないけど、床は汚れてて直に置きたくないし・・・と困ってしまうことがあるので、ビニール袋の類を一枚持っておくと便利。

床に敷いてその上に荷物を置くことが出来ます。

私は、機内のシートポケットにあるエチケット袋をもらっておいて、いつもカバンに忍ばせています。

ゴミ入れとしても使えるし、いざという時は破って広げて床に敷くこともできるので重宝します。

実例!トルコの「トイレあるある」

実際に私が現地で生活していて、トルコのトイレで気になったことをまとめてみましたのでご参考に。

トルコ式トイレ、どっち向き?

日本の和式トイレは奥の半球状のカバー(金隠し)に向かってしゃがみますが、トルコ式トイレにはそのカバーがありません。

なので、どちらを向いてしゃがむのか正解なのかいまいち分かりづらいのですが、一般的には「入り口のドア側を向いてしゃがむ」姿勢になります。(穴が後ろ側にくる)

多くの場合、ドア側に向けて足を置くステップが配置されており、跨いだときに右手側に洗浄用の蛇口やノズルが設置されるようなフォーメーションになるはず。

有料トイレなのにペーパーがない!

トルコでは、有料トイレなのに個室内にトイレットペーパーが備え付けられていない、というケースが頻繁にあります。

一部の公衆トイレでは、ペーパーが個室内ではなく入り口や洗面台エリアに設置されていることもあります。

その場合は、個室に入る前に必要な分をあらかじめ巻き取って持ち込むようにしましょう。

共有スペースにも個室にもペーパーが見当たらない場合、入り口の料金を受け取るスタッフへ言えば手渡してもらえることもあります。

個室に入ったら、用をたす前にペーパーがあるかどうかを確認するとよいでしょう。

紐で引っ張るタイプ?田舎のトイレ

もうかなり少なくはなっていますが、トルコの地方や村、古い建物では高い位置に洗浄用の水タンクが設置されていることがあります。

水を流す際、タンクの横から下に向かって垂れ下がっている長い紐(または金属製のチェーンやレバー付きの棒)を下にグッと引っ張って使用します。

既に下まで落ちている場合は、逆に上方向に上げてみるなど、とにかくこの紐または棒を何とかして動かすと水が流れます。

この手のタイプのトイレは構造上うまく流れ切らないことが多いので、覚悟して使いましょう。

ビニールの便座シート、交換式?

都市部の近代的な施設では、洋式トイレの便座に特殊なビニールカバーが装着されたハイテクなトイレを見かけることがあります。

トルコでは不特定多数が使用する便座の衛生面を気にする人は多く、このようなトイレが増えている様子。

使い方は、赤外線センサーに手をかざすと自動的に便座のビニールがウィーンと1周分巻き取られ、常に未使用の綺麗なビニール面に切り替わる仕組みになっています。

座った時にかなりゴワゴワして違和感がありますが、衛生面では安心かもしれません。

便座に座る前に、センサーを作動させてビニールを新しいものに更新してから利用するとよいでしょう。

一人旅で大きな荷物、どうする?

大型のスーツケースを抱えた一人旅の場合、荷物の管理をしながらのトイレ利用は非常に困難。

私も大きな荷物を持っての一人移動が多いので、どうすべきか迷うことがあります。

長距離バスターミナル(オトガル)であれば、自分の乗る予定の(あるいは乗ってきた)バス会社のオフィスへ行き、スタッフに預かってもらうよう頼むのが◎。

街中でトイレに行きたくなった場合は、レストランやカフェなどに入り、お店の人に自分が席を離れるあいだ荷物を見ていて欲しい旨をお願いします。

ほとんどの場所で快くサポートしてくれるので、それほど心配する必要はないでしょう。

ただし、貴重品だけはどんな時でも自分で管理するのが鉄則です。

おわりに

エフェソス公衆トイレ
エフェソス遺跡の古代トイレ+猫

トルコ現地生活の経験から、リアルなトイレ事情をお伝えしてみましたが、いかがでしたか。

私自身、トルコの大抵のことには慣れましたが、初めて行く場所でトイレを利用する時だけはいまだに緊張感が走ります(笑)

他トルコ旅行に関する記事は、本サイト内のブログカテゴリにて色々書いています。

https://pamukkale-denizli.com/category/blog

旅行準備の参考にしてみてください。

※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

📝執筆者情報
Shizuka(シズカ)| トルコ・デニズリ在住。
トルコの正規旅行代理店Castle(TÜRSAB加盟/ライセンス番号:A-3449)の元で、デニズリ・パムッカレを拠点に旅行サービスのオンライン手配に携わっている。
現地での実務経験をもとに、実際の運用や最新の状況に基づいた正確な情報を日本語で分かりやすく発信中。

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Shizuka

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