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こんな疑問を解決します

  • トルコ旅行のお金はどう用意する?
  • 現地での現金やカードの利用状況は?
  • おトクな現金両替や現地通貨の引き出し方法は?
  • 手数料で損しないATMの選び方&使い方は?

当ウェブサイトを通して旅行サービスを申し込みされる旅行者さんからよく聞かれるのは、トルコ旅行のために準備する「お金」のこと。

トルコリラという通貨があるのは分かったが、各施設の入場料や現地のツアー料金はユーロで表記されていて、一体どっちの通貨がメインで使われてるの?と疑問に思われる方も少なくないようです。

本記事では、トルコ旅行のお金のこと、特に現地で旅行者がつまづきやすい「両替」や「ATMでの現地通貨の引き出し」について、詳しく解説します。

トルコ在住の私が、実際に現地の両替所や複数のATMでレートや手数料を確認した最新情報になりますので、ぜひ旅行前の予習にご活用ください。

※本記事の情報は2026年7月現在の取材・調査に基づくものです。現地のATM仕様や手数料、各カードの規約は随時変更される可能性があるため、最終的なご利用はご自身の責任にてお願い致します。

執筆者 Shizuka(トルコ在住・旅行業従事)
目次

トルコ旅行のために用意すべき通貨

基本はトルコリラ

トルコの通貨はトルコリラ(Türk Lirası)

通貨シンボルは「₺」、通貨コードは「TRY」、略式表記として一般的によく使われるのは「TL」です。

現地の人は「リラ」または「テーレー」と発音します。

ユーロ表記が多い理由

いざトルコのことを調べはじめると、遺跡や博物館の入場料や現地のツアーなど、全てが「ユーロ」で書かれていて、アレ??と思うかもしれません。

トルコは欧州からのインバウンドを多く受け入れているため、現地の旅行業界では昔からユーロベースでビジネスをしています。

トルコ文化観光省が管轄する遺跡や博物館などの施設も、インフレ加速によるリラ安の進行が早すぎるため、価格改定の手間を減らす目的で3年ほど前に入場料の表記が「トルコリラ」から「ユーロ」に変わりました。

※窓口の表記がユーロなだけで、実際の決済は当日のレートで換算された「トルコリラ」となり、ユーロ現金では支払えない点は要注意

つまり現在のトルコは、外国人向けの観光サービスの表記には「ユーロ」、地元の人の生活にも直結する飲食店やサービスの表記には「トルコリラ」という形で、使い分けられているのが実情です。

ユーロを用意するなら日本で!

トルコはユーロ圏ではないので、トルコで「日本円からユーロに」換えようとするのは「どちらの通貨にも関係のない第三国で、わざわざ外貨同士を交換する」という、おかしな外貨両替になります。

現金両替でもATMでの引き出しでも、非常に悪いレートでの取引になるので避けたほうがよいでしょう。

Shizuka

もし現地でツアーや気球の代金をユーロや米ドルで払う予定があるなら、日本にいるうちに準備したほうがいいと思います。

トルコでは、「ユーロ→トルコリラ」または「米ドル→トルコリラ」への両替は、日本円からの両替に比べると断然レートが良いです。

観光地であればユーロや米ドルがそのまま使えるお店や飲食店も多いので、もし手元に余っているこれらの外貨があれば持参するとよいでしょう。

トルコのATMで引き出せるのは「基本トルコリラ」です!

トルコのATMは、ユーロ(€)マークが付いている端末も多いです。

一見すると「どのATMでもユーロを引き出せるのでは?」と思いがちですが、あれは基本的にトルコの銀行口座(マルチカレンシー口座)を持っている人が、自分の口座から外貨の引き出しや預け入れをするための機能。

トルコでどうしてもユーロを引き出す必要がある場合は、「TEB」または「QNB」のATMであれば国際カード+外貨に対応しているので、試してみてください。

端末内に該当のキャッシュが入っていれば通貨選択画面に表示されるので、ユーロや米ドルを引き出すことが出来ます。

ただし、TEBもQNBも外貨の引き出しには「非常に高いATM利用手数料(1回の取引で10ドルまたは10%)」と「悪い両替レート」が適用されます。

トルコのATMでユーロや米ドルを引き出すのは、おすすめしません。

TEB(Türk Ekonomi Bankası)のATM

最新トルコのキャッシュレス状況

クレジットカードは多くの場所で使える

トルコではクレジットカード決済が非常に普及しています。

ほとんどのお店、レストラン、カフェ、観光施設などの多くの場所でカード払いが可能。

※気球ツアーなどのアクティビティやツアーを現地手配する場合は、ユーロや米ドルの現金が必要

最近は、非接触型カード(タッチ決済)が主流ですが、接触型でもICチップ搭載のカード(差し込んでPINを入力するタイプ)も使用できます。

国際ブランドは、VISAかMasterを推奨。

日本で普及しているJCBは、トルコの現地銀行との提携が極めて弱く、一般的なお店の決済端末はJCBにほぼ対応していません。

アメックス(American Express)は決済端末自体は対応していても、加盟店手数料の高さから嫌がられる傾向にあり、一部のホテルや大手チェーンを除いては「アメックスは使えない」と断られるケースが多いです。

Apple PayやGoogle Payは基本「NG」

Apple PayやGoogle Payなどのモバイルウォレット決済は、トルコの銀行では公式にサポートしていません。

そのため、トルコ国民は利用することができませんが、既に外国人が自国で連携させたものをトルコの決済端末にかざした場合、場所によっては使えることがあると聞いています。

ただし、正常に処理されるかどうかも分からないので、旅行中は物理カードを利用するほうが無難でしょう。

次世代決済は物理カード利用なら「OK」

RevolutやWiseのような次世代決済(フィンテック系デビット)は、Apple PayやGoogle Pay同様モバイルウォレット決済には対応していませんが、店舗で物理カードを利用する分には問題なく使えます。

RevolutやWiseはクレジットカードよりも手数料が安いので、店舗利用ならメリットが大きいです。

ただし、これらのカードを使って現地ATMからトルコリラを引き出そうと考えている場合はちょっと注意が必要。

詳しくは本記事の後半で解説します。

カード払いがNGな場所は?

いくらクレジットカード決済が普及しているとはいえ、トルコリラ現金は全く必要ないかと言えば、そんなことはありません。

もし「イスタンブールのみの短期滞在で、それ以外の都市には行かない」というのであれば、上手くいけばカードのみで突破できる可能性はあります。

しかし、都市間を移動したり地方都市を旅程に含むのであれば、多少のトルコリラ現金は必須です。

現金が必要になるのは、以下のようなケース。

  • 有料トイレ
  • 屋台など一部の飲食店
  • ローカルバス(ドルムシュ)
  • 一部のタクシー
  • チップ

トルコリラを必要以上に多く両替する必要はありませんが、カードが使えない場面に備えて最低限の現金は用意しておきましょう。

1日あたり500トルコリラ(約1,800円)ぐらいは最低でも持っていたほうが安心です。

現金払いがNGな場所はある?

最近のトルコでは、逆に「現金払いができない場所」というのも一部存在します。

たとえば、政府や自治体、大学などが運営する施設では、クレジットカードまたはデビットカードでの決済しか受け付けないケースが少なくありません。

とはいえ、外国人旅行者が利用するような観光施設や各種サービス全般においては、「トルコリラでの現金払いが断られる」といったケースはほとんどないと思って大丈夫。

しいていえば、空港シャトルバス(イスタンブールのHavaistや各都市のHavaşなど)は最近カード決済端末での支払いが主流なので、現金払いだとスタッフに嫌がられることがあるかも?

カードをメインに少しの現金も用意しておき、上手に使い分けするとよいでしょう。

トルコリラはどこで入手する?

1. 日本で日本円からトルコリラへ両替する(非推奨)

日本を出発時、空港の両替所で日本円からトルコリラへ両替することはできます。

ただし、両替レートがとんでもなく悪いので日本での両替はおすすめしません。

以前、日本一時帰国の際に成田空港の両替所でレートを確認した時には、30%以上のスプレッド(コミッション)がのっていました。

トルコ現地では、どんなに悪いレートでも30%を超えることはまずないので、日本円からトルコリラへ現金両替をするなら、トルコ到着後にしたほうがマシだと思います。

2. トルコで日本円→トルコリラへ両替する

トルコへ到着後、日本円からトルコリラへ両替する場合は、「イスタンブール空港内の両替所」または「イスタンブール市内の私設両替所」で両替する人が多いと思います。

それぞれ特徴を簡単にお伝えします。

イスタンブール空港内の両替所

空港の両替所(到着ロビー)には大きく以下の2種類があります。

  • 国際両替専門チェーン(Global ExchangeやTravelexなど)
  • 空港内の銀行両替窓口(Ziraat Bankası、QNB Finansbankなど)

銀行系のほうが圧倒的にレートは良いはずですが、両替する際にご自身でも最新レートで比較してみてください。

中には、コミッションを20%近く取るような店舗もあると聞いています。

Shizuka

空港会社に莫大なテナント料を払って一番目立つ一等地にドカンと店を構えているような両替店舗は、要注意かもしれません。

イスタンブール市内の私設両替所

イスタンブールの街中には、私設両替所がたくさんあります。

一般的に、空港内の両替所よりも両替レートが良いと言われています。

以前は、グランドバザールやエジプシャンバザールにある両替所は比較的レートが良かったですが、最近は日本円からの両替となると、イスタンブールの観光地はどこも条件が良くないです。

イスタンブールの旧市街で何軒か見た限り、5%以上のスプレッド(コミッション)がのる店舗ばかりでした。

Shizuka

本気で探し回ればもっとレートのよい両替所はあるかもしれませんが。

私が住んでいるデニズリの市内には、1%台の手数料で日本円からトルコリラへ両替できる超優良レートの店舗がまだ存在します。

観光地から外れた町のほうがレートはいいのかもしれませんが、あまりに田舎すぎると今度は日本円への両替じたいに対応していないので、それなりの規模の町で替えておいたほうがよさそうです。

デニズリのとある両替所:日本円からは約1.2%、ユーロ・米ドルからなら約0.5%の手数料で替えられる!

個人的にとても驚いているのが、両替する前にレートや手数料を一切チェックせずに現金を出してしまう旅行者が多いこと。

当社のお客様でも、「両替レートはどのぐらいでした?」とお伺いすると、「分からないけど、だいぶ目減りしちゃいました・・・」とお答えになる方が結構いらっしゃいます。

計算は決して難しくないですし、今ならAIに両替所の提示レートを打ち込んで聞けば、市場レートとの差(スプレッド)を瞬時に弾き出してくれます。

レートや手数料が何パーセントでの取引になるのかを把握した上で、納得して両替することをおすすめします。

3. 日本円→ユーロ(米ドル)→トルコリラと2段階で両替する

日本円からトルコリラへ直接替えるのではなく、間にユーロまたは米ドルを挟んで2段階で両替する方法も実はおすすめ。

  • 日本円からユーロ(または米ドル)へ
    • 必ず日本で両替する
  • ユーロ(または米ドル)からトルコリラへ
    • 必ずトルコで両替する

二重に両替手数料がかかるのでは?と思われがちですが、日本やイスタンブールでは日本円→トルコリラの両替レートが悪いので、2段階を踏んでもトータルの手数料は安くなる場合があります。

2段階の両替シミュレーション

日本円からユーロまたは米ドルへの両替は、日本の空港(成田や羽田)の窓口だとコミッションは3%前後が相場とやや高め。

しかし、ネットの宅配で届けてくれる両替サービスを使うと、たとえば外貨両替マネーバンクなら日本円→ユーロの両替でスプレッド(実質の手数料の幅)は1.5%前後なので、空港両替よりかなり良心的です。

日本で替えたユーロ(または米ドル)を、今度はトルコ到着後に町の私設両替所でトルコリラへ両替すると、優良レート店舗ならコミッションは0.2~0.8%程度、悪いところでも2%ぐらい。

Shizuka

上手くいけば、2段階で両替しても2~4%の手数料で日本円→ユーロ→トルコリラと替えることが出来ますね。

トルコでは、ユーロや米ドルなら日本円に比べて対応している両替所が圧倒的に多いので、必要時にこまめにリラへ両替するのにも便利。

さらに、現地で気球ツアーを手配する場合など、ホテルや現地代理店は「現金払い」が基本で、ユーロや米ドルのキャッシュでそのまま支払えます。

4. トルコのATMで現地通貨を引き出す

クレジットカードやデビットカードを使い、現地のATMからトルコリラをキャッシング(または引き出し)する方法。

同じATMから現地通貨を引き出すという行為でも、以下2つの方法はそれぞれ手数料の扱いが異なります。

クレジットカードでのキャッシング

「DCC取引を選択しない※」+「最短の繰り上げ返済をする」

という条件で正しく行なえば、カード会社規定の手数料(1回の取引で110円/220円など)+最低年利(年18%程度)で現地通貨が引き出せます。

レートも国際ブランド(VISAやMasterなど)が定める基準レートが適用されるので、最短で繰り上げ返済するならまぁまぁお得に両替できると言えるでしょう。

注意点として、トルコではカード会社規定の手数料とは別に、現地のATMが独自に設定する手数料が取引画面に表示されます。

Shizuka

現地のATMが独自に設定する手数料は、お使いのカードによって実際に請求されるか否かは異なります。

※DCCとは:ATM利用時、通常レート確定まで数日かかるところを即時にレートが確定され日本円で提示、取引できる動的通貨変換サービス。一般的にレートは悪く手数料の解釈もまた別でややこしいので、DCCの利用は推奨しません。

デビットカードでリラを引き出す

ここで説明するデビットカードとは、マルチカレンシー対応の銀行系デビット(例:Sony Bank Wallet)や、事前にアプリ内で外貨を保有して使う次世代フィンテックカード(例:Revolut、Wise)のこと。

特にRevolutやWiseは、資金移動サービスの便利さを謳っていて、口座間の外貨両替には手数料がかからないなどのメリットがあります。

ただし、現地ATMが独自に徴収する手数料が取引画面に表示された場合は、確実に手数料分も引かれてしまいます。

この手数料がトルコの場合かなり高いので、デビットカードを利用してトルコリラを引き出す際は、手数料がない(または安い)銀行ATMを選ぶようにしましょう。

各銀行の手数料については、以降で詳しく解説しています。

次世代フィンテック系のトラブル

最近、RevolutやWiseを使ってトルコのATMから現地通貨を引き出そうとする旅行者が多いです。

日本人旅行者のみならず、当社の他国のお客様からもサポート依頼を受けることが多く、現地でATMの操作にも何度か立ち会っていますが、最終的にエラーで引き出せないことがかなりの頻度であります。

最終画面のトランザクションを実行した後でエラーとなっているので、Revolut/Wise側の設定(もしくはチャージ方法)の問題ではないかと推測していますが、はっきりした理由は分かりません。

Revolutはトルコ市場に正式参入していないため、現地の人はアカウント開設やカード発行すら出来ません。

Wiseはかつては利用できていましたが、国内の金融規制強化に伴い2023年の時点で新規発行・利用が完全に停止されています。

日本やヨーロッパで発行したRevolutやWiseのカードを、店舗での決済で使うこと自体は問題なく可能です。

しかし、前述のような事情があるので、ATMでの現金引き出しに関しては「出来たらラッキー」ぐらいに思っておき、別のバックアップ手段も用意しておくことをおすすめします。

以降で解説しますが、これらのデビットカードを使っての現地通貨の引き出しは、現在「HSBC」「HALKBANK」「PTT」以外では高額なATM独自の手数料がかかるので、そんなにお得感もないです。

【2026年最新】トルコの銀行ATM事情

トルコの銀行ATMで現地通貨を引き出す外国人旅行者に向けて、事前に知っておくと役立つ最新の現状をまとめておきます。

ATM手数料について

2026年現在、トルコでクレジットカードやデビットカードを使って現地通貨(リラ)を引き出す際、まず大前提として知っておきたいのは、

利用するカードの規約に関わらず、現地のほぼすべてのATM画面に「DCC取引案内」と「ATM独自の手数料」が表示される

ということ。

トリッキーな取引画面なので、操作には注意が必要です。

手数料が表示されないATMは?

2026年現在、DCCの取引案内や手数料がまったく表示されないトルコの銀行ATMは、私の知る限り外資系の「HSBC」だけです。

海外旅行者にとって同行のATMは案内がシンプルで非常に使いやすいので、運よく見つけたらHSBCのATMを利用するとよいでしょう。

ただし、HSBCは現在トルコからの完全撤退に向けて大規模な事業縮小を行なっており、この2〜3年の間に地方都市の支店やATMはほぼ完全に姿を消しました。

イスタンブール空港内にも同行のATMは設置されていません。

現在はイスタンブール、アンカラ、イズミルのような大都市や沿岸部のリゾート都市にのみ店舗やATMが少し残っていますが、近いうちにこれらの都市からも同行のATMは無くなる可能性が高いです。

現地のATM手数料は必ず取られるの?

トルコのATM画面に表示される高額なATM手数料は、日本発行のクレジットカードを使うか、デビットカードを使うかで実際の請求が異なります。

💳クレジットカードによるキャッシング

対応はカード会社によって異なります。

多くの日本のカード会社では、トルコ側から届いた現地の独自ATM手数料分は裏でカット(自社負担)して、利用者に請求しないケースが多いです。(DCC拒否時)
※日本の「利息制限法」が絡む理由により

💰デビットカードでの引き出し

ATM画面に表示された手数料はそのまま請求に上がります。

デビットカードでの現地通貨引き出しは「キャッシング(貸付)」ではないため、上記のようなカード会社によるカットは行われず、たとえDCC取引を拒否してもATMの独自手数料は利用者にそのまま請求されます。

ネットの情報で、同じ銀行のATMを使っているのに手数料が「引かれた」「引かれなかった」と体験談に相違があるのは、これが理由です。

最近増えている「TAM」のATM

トルコの街中で最近増えているのが、水色に白地のロゴが描かれた「TAM」という共通ATM。

これは政府主導でスタートした国有銀行の共通プラットフォームで、Ziraat Bankası、HALKBANK、VakıfBankなどの国有系6行やPTT(郵便局)が加盟しています。

TAMに加盟の国有銀行は、その他の民間銀行に比べると一般的に手数料は低く設定されています。

国有銀行の共通プラットフォーム「TAM」

海外カード利用時は手数料が一律ではない

TAMのATMは、加盟銀行のカード同士は相互に手数料無料で使えますが、外国のカードで引き出す場合の手数料は一律ではありません。

TAMの端末にはベースとなる設置銀行名(たとえば"Ziraat Bankası"など)が表示されており、実際の引き出し手数料はその設置銀行ごとの規定が適用されます。

国有系ATMの独自手数料

国有系の銀行3社+PTTのATM手数料は以下のとおり。(2026年7月現在)

銀行名DCC取引時のMark UpDCC拒否時のATM手数料
Ziraat Bankası(ジラート銀行)8%8%
VakıfBank(ワクフ銀行)10%3%
HALKBANK(ハルク銀行)8%なし
PTT(郵便局)8%なし

現地で実際に試した際、「HALKBANK」と「PTT(郵便局)」の端末では、DCC取引を拒否すればATM独自手数料は表示されず、手数料なしで現地通貨を引き出すことが出来ました。

デビットカードで現地通貨を引き出す時は、これらのATMを優先して使うとよいかもしれません。

トルコの民間銀行について

トルコには前述の国有系銀行のほか、以下のような民間メガバンクがあります。

いずれも国有系銀行より表示されるATM手数料は高めです。(2026年7月現在)

  • İş Bankası
    • 「半官半民」的な歴史を持つトップメガバンク
  • Garanti BBVA
    • スペイン大手の資本が入った純民間メガバンク
  • Akbank
    • 巨大財閥を母体に持つ堅実経営の純民間メガバンク
  • Yapı Kredi
    • 巨大財閥を母体に持つ歴史ある純民間メガバンク

【2026年最新】トルコのATM画面操作

トルコの銀行ATMの操作(基本)

以下に、「HALKBANK」の取引画面をもとに、基本的なATM操作を紹介します。

前述の「TAM」に加盟している国有3銀行(Ziraat Bankası、VakıfBank、HALKBANK)は、画面遷移がほぼ同じなので、参考にしてみてください。

※2026年7月時点の仕様、今後は変わる可能性があります

カードを入れる

カード挿入口に、クレジットカードまたはデビットカードを入れます。

軽く押し込むと、自動でグッと奥に引き込まれます。

表示言語を選ぶ

トルコ語で暗証番号を入れるよう促すメッセージが表示されますが、右下の「Other Languages」を押して、自分が分かる言語を選択します。

※ここでは仮に「English」を選択して次に進みます

取引内容を選択する

画面案内にしたがって暗証番号を入れ、緑色の「Giriş」ボタンを押すと、取引選択画面が出てきます。

クレジットカードを挿入した場合は「Cash Advance」、デビットカードを挿入した場合は「Withdrawal」を選択します。

引き出したい金額を入力する

引き出したい金額をテンキーから入力+「Giriş」ボタン、または表示されている金額を選択します。

※ここでは仮に「600TL」を選択して次に進みます

Shizuka

ATMには引き出し上限額があり、銀行、設置場所によってその額は異なります。
(支店内の端末のほうが上限額は高く設定されている)
金額指定時にエラーが出た場合は、もっと低い額を入力してみてください。

DCC取引を「拒否」する

DCC取引案内」の画面が表示されます。

ここで「ACCETPT WITH DCC」を選択してしまうとDCC取引を了承することになるので、左下の「OTHER OPTIONS」を選択します。

DCCを見抜くコツ

上記のように「DCC Mark Up: 8%」のような表示があれば、DCC取引を促す案内画面です。

DCCとは、今すぐ日本円で金額を確定させる代わりに銀行が決めるレートで両替しますよ、という取引。

DCCの案内画面には、必ず日本円の額も併せて表示されているはずです。
(今回のケースでは2,267JPYと表示されている)

DCCを了承すると、銀行側が決めるMark Upが上乗せされた悪いレート、かつ銀行によってはATM独自手数料が徴収されての取引になります。

現地通貨(トルコリラ)建てで引き出した方が、ご自身のクレジットカード会社(VISAやMasterなど)の通常レートが適用されるので、特に理由がなければDCCは拒否したほうがよいでしょう。

金額を確認して処理を実行する

「OTHER OPTION」を選択すると、現地通貨(トルコリラ)建ての取引画面になります。

自分が入力した金額が正しく表示されているのを確認し、「Continue」を押します。

取引明細(Receipt)が必要かどうか聞かれる表示が出たら、「Yes」を選びましょう。

銀行によってはATM手数料が表示される

上記画面のようにHALKBANKのATMでは手数料は表示されませんでしたが、Ziraat Bankası、VakıfBankのATMでは「Cash Withdrawal Fee:〇〇TL」という形でATM独自の手数料が表示されます。

ATM手数料を取る端末では、最後の確認画面で金額が表示されます。

※引き出す金額に対して、Ziraat Bankasıは8%VakıfBankは3%にあたる額が手数料

もし、表示される金額が了承できない場合は、赤い「İptal(キャンセル)」のボタンを押して画面の案内に従い操作していくと、取引は中止されカードが出てきます。

取引明細を受け取り内容を確認する

金額に了承して処理を実行した場合、少し待つと「PARA(お金)」と書かれた取り出し口にトルコリラの現金が出てきます。

現金を引き出した後は、取引明細(レシート)で内容を確認しましょう。

上記のように、トルコリラ額のみ表示されていれば通常のレートで正しく引き出せていることになります。

※もし間違ってDCC取引してしまった場合は、レシートに必ず「日本円額」が記載されます

ATMの独自手数料を徴収する端末を使った場合は、「Cash Withdrawal Fee」または「Surcharge」といった形で手数料額も記載されるはず。

Shizuka

最近では、DCC拒否してもATM手数料はきっちり取ろうとする銀行が多いです。
デビットカード系を使う場合は特に、HALKBANKやPTTなど手数料がかからないATMを利用するといいですね。

Pay-easy(ペイジー)で繰り上げ返済

ここからは後日談ですが、キャッシングをした4日後に、ネットから「Pay-easy(ペイジー)」で繰り上げ返済をしました。

今回は調査のために600トルコリラをキャッシングしてみましたが、国際ブランド(Master)が定めた公正な市場レートで換算された額「2,093円」にカード会社の日割り利息が「4円」だけ乗って、最終的な請求は「2,097円」でした。

私が今回の調査に使った旧セディナカード(三井住友系)は、国内のカード会社側から請求される「海外ATM利用手数料(110円〜220円/回)」が取られない、今どき珍しいカードです。

かつHALKBANKを利用したので、本当に「元金+4日分の利息」だけでトルコリラを入手することが出来ました。

手数料率(レート)としてはわずか「0.19%」なので、かなり良条件での両替になると思います。

もし「海外ATM利用手数料」が毎回かかってしまう通常のクレジットカードを使った場合、このような少額の引き出しでは手数料の割合(110円〜220円など)が重くのしかかり、実質的なレートは逆に悪くなってしまいます。

少額を引き出すか、まとまった額を引き出すかによってもお得度が変わるため、実際にキャッシングする際はその辺りも計算に入れておくとよいかもしれません。

ATMで現地通貨を引き出す際の注意点

トルコのATMで現地通貨を引き出す際は、以下の点に気をつけてください。

  • 周囲にある程度の利用者がいるATMを利用する
    • 全く人気(ひとけ)のない場所ではトラブル時に助けを求めることが出来ず、困ることがある
  • 画面の案内を読みしっかり理解して操作する
    • 操作画面の仕様はそのうち変わるので、ネットの情報を鵜呑みにせず自分でも必ず確認する
  • 操作の途中で分からなくなったら赤い「İptal(キャンセル)」のボタンで抜ける
    • よく分からない時はいったん落ち着いて、仕切りなおしたほうがよい
  • 取引のレシートは必ず取っておく
    • カード会社からの請求と一致しない時の証拠になるので、確認するまで保存したほうがよい

カードが機械に吸い込まれた時の対応

確率としてはとても低いですが、稀にカードが吸い込まれて出てこないことがあります。

その際は、落ち着いて以下の対応を取ることが推奨されています。

  • 少し待つと吐き出すことがあるので、しばらく待ってみる
  • 待ってもカードが出てこない時は、設置銀行の窓口へ問い合わせる
    (近くに電話番号が書いてあるが、言葉が通じない時は周囲の人にヘルプを求める)
  • カード会社に連絡し、必要があればカードを一時停止してもらう
  • 一次対応が終わるまでは、絶対にその場を離れない
    (カード回収が翌日になる場合は例外)

トルコで使う「お金の最適解」

最後に、トルコ旅行のお金の準備&使い方について、2026年現時点で個人的に「これがベスト」と思う最適解をお伝えします。

今やクレジットカードによるショッピングでも、「海外事務手数料」を平均3.6〜3.8%は徴収される時代。

現地両替や現地通貨引き出しも、4%程度の手数料なら許容範囲でしょう。

現地での支払いは、基本はクレジットカードまたはデビットカードを主に。

トルコリラ現金は最小限の用意で大丈夫。(大量に余らせたら使い道がなくて困るはず💦)

海外旅行初級者、ATMの案内表示が瞬時に理解できない人は、無理せず分かりやすい現金両替を視野に。

空港での両替は最小限に、街中にある私設両替所の優良レート店舗を選びましょう。

ホテルでの両替は、ひどいと20~30%の手数料を取ると聞いていますので避けるのが無難。

海外での生活や旅行に慣れている人なら、ATMでのキャッシングも良いと思います。

その際はトラブルに備え、カード系はバックアップの用意も忘れずに。

私ならこうする!

  • 現金両替するなら・・・
    • (日本にて)円からユーロまたは米ドルへ両替して持参
    • (トルコにて)市内の私設両替所でユーロまたは米ドルからトルコリラへ両替
  • 現地ATMで引き出すなら・・・
    • 日本発行のクレジットカードでトルコリラを「キャッシング」する
    • ATMはTAM系(出来ればHALKBANKかPTT)を利用しDCC取引はしない
    • 最短で繰り上げ返済する
  • トルコの店舗での支払いは・・・
    • クレジットカード払いを主とする(現金払いはカードが使えない時のみ)
    • 現地手配のツアーやアクテビティはユーロか米ドルのキャッシュで支払う

トルコのお金に関する「よくある質問」

これまでに旅行者の方から実際にあった「トルコのお金に関するお問い合わせ」について回答を載せていますので、参考にしてみてください。

イスタンブールの国内線への乗継ぎエリアに両替所またはATMはある?

あります。

ただし、乗継ぎエリア(パスポートコントロール周辺)や国内線ゲートエリアにあるのは、レートが悪い国際両替専門チェーンなので、ここでの両替は少額に留めておくのがよいでしょう。

トルコの銀行ATMは、入国審査を終えた後の国内線出発ロビーに複数のATMが並んでいますし、手荷物検査を抜けた搭乗エリア(Gコンコース)にもあります。

トルコのタクシーはクレジットカード払いに対応している?

イスタンブールのような大都市圏ではクレジットカード払いできる車両がほとんどですが、地方都市は現金払いしか受け付けない車両もまだあります。

乗車の際に確認したほうがよいでしょう。

(イズミルのホテル滞在中)トルコ国鉄のチケットをネット購入しようとしているが、最後の決済でエラーになる。サイトに問題がある?

最近、日本のクレジットカード会社は海外からのアクセスについてセキュリティレベルを上げていると聞きます。

ロックをかけられている可能性があるので、カード会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

結果 → やはりクレジットカード会社側で海外不正利用とシステムが検知しロックがかかっており、解除された後は無事に決済できたとのこと。

ATMの手数料は都市によって違う?アンタルヤは高いと聞いたが?

普通の銀行ATMの手数料率は全国一律で変わらないはずです。

ただし、トルコで唯一の外資系独立ATM事業者である「Euronet」だけは、設置場所に応じて手数料やレートを独自に変動させていると聞きます。

Euronetは、トルコ銀行法の規制下にある金融機関ではなく、本記事で説明しているトルコの銀行ATMとはビジネスモデルが根本的に異なります。

空港やアンタルヤのような国際都市にATMが多く設置されていますが、手数料は銀行ATMより高いようです。(実際に利用したことがないので分からず、噂レベルですが)

帰国後にクレジットカードの明細を見ると、現地で計算した金額より全て少しずつ多い。税金が上乗せされているのか?

いいえ。

トルコでは、通常支払い額にVAT(付加価値税)という消費税のような税金が含まれているので、決済の際に別途追加される税金はありません。

利用日からデータ処理日までの間に為替が大きく動いたか、日本のカード会社が徴収する「海外事務手数料」が加算されているからではないでしょうか。

日本ではここ数年で主要なクレジットカード各社が海外事務手数料を軒並み引き上げており、現在は3%台後半が業界のスタンダードです。

【各社の海外事務手数料:一例】

  • エポスカード:3.85%
  • 楽天カード:3.63%
  • 三井住友カード:3.63%

国際ブランドの基準レートにプラスし、これらの手数料が上乗せされるので、多く請求されていると感じるのではないでしょうか。

Revolutの口座にトルコリラを両替して入れてある。ATMから引き出せる?その際の手数料は?

Revolutはトルコ市場に正式参入していないため、現地在住の私はアカウントを持つことができず、手数料を含め細かいことは確認のしようがないので分かりません。

(当社のお客様からは、トルコリラ口座に残高があるのにエラーで引き出せなかった、というお声を聞いたことがあります)

詳しくはRevolutに直接お問い合わせください。

気球ツアーの料金はユーロの硬貨でも支払える?(1ユーロ硬貨がたくさんあるので紙幣と混ぜて払いたい)

トルコでは硬貨は両替の対象外なので、一般的には紙幣のみで硬貨は受け取ってもらえないと思います。

手配会社によっても異なる場合があるため、実際に手配を依頼する際にお尋ねください。
(当社では外貨は紙幣のみの取り扱いです)

ヒエラポリス・パムッカレの入場料をクレジットカードで払ったら、実際の入場料より多く請求が来た。返金処理をお願いしたい。

当社は現地のいち代理店であり、ヒエラポリス・パムッカレの運営とは一切関係ないため、返金処理などこちらが出来ることは何もありません。

日本語サポートは当社のサービスをご利用されたお客様へ向けたものですので、個人で現地を訪れて直接支払われた入場料についての問題は、当時者間で解決ください。

運営元(トルコ共和国文化観光省)の問い合わせ窓口を参考までに載せておきます。

◆トルコ共和国文化観光省
https://www.ktb.gov.tr/EN-98537/contact.html

おわりに

本記事を書くにあたり、私自身も久しぶりにトルコのATMで日本のカードを使ってのキャッシングを体験し、数年前とは画面の仕様や手数料の仕組みが大きく変わっているのを肌で実感しました。

旅行者の皆さんは、最新情報を味方につけて、現地で賢くお得に両替や現地通貨の引き出しを行なってくださいね。

他トルコ旅行に関する記事は、本サイト内のブログカテゴリにて色々書いています。

https://pamukkale-denizli.com/category/blog

旅行準備の参考にしてみてください。

※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

📝執筆者情報
Shizuka(シズカ)| トルコ・デニズリ在住。
トルコの正規旅行代理店Castle(TÜRSAB加盟/ライセンス番号:A-3449)の元で、デニズリ・パムッカレを拠点に旅行サービスのオンライン手配に携わっている。
現地での実務経験をもとに、実際の運用や最新の状況に基づいた正確な情報を日本語で分かりやすく発信中。

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Shizuka

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