
この記事で伝えたいこと
- トルコのスープ(チョルバ)の特徴
- 定番&伝統的なチョルバの種類
- 旅行中のチョルバの楽しみ方
- お土産向きインスタントスープ
トルコの食事で欠かせないスープ「チョルバ」。
豆やヨーグルト、肉や野菜など種類が豊富で、朝食から夜食までいつでも楽しめます。
本記事では、トルコの人や海外からの旅行者に人気の定番チョルバをタイプ別に紹介。
さらに、美味しいチョルバを提供するお店の探し方、ロカンタやレストランでの注文方法まで詳しく解説します。

- 1. トルコの人にとってチョルバ(スープ)とは
- 1.1. 朝食から夜食まで好きなときに
- 1.2. 体調を整えるために
- 1.3. 振る舞いの食事でも
- 1.4. アンネごとに違う家庭の味
- 2. トルコの定番スープをタイプ別に紹介
- 2.1. 豆や穀物がベースのスープ
- 2.1.1. 01. Mercimek Çorbası(レンズ豆のスープ)
- 2.1.2. 02. Ezogelin Çorbası(レンズ豆と穀物のスープ)
- 2.1.3. 03. Tarhana Çorbası(発酵穀物の伝統スープ)
- 2.2. 乳製品を使ったスープ
- 2.2.1. 04. Yoğurt Çorbası(ヨーグルトのスープ)
- 2.2.2. 05. Yayla Çorbası(お米のスープ)
- 2.2.3. 06. Mantar Çorbası(きのこのスープ)
- 2.3. お肉や内臓が主役のスープ
- 2.3.1. 07. Kelle Paça Çorbası(頭と足のスープ)
- 2.3.2. 08. İşkembe Çorbası(胃袋のスープ)
- 2.3.3. 09. Tavuk Suyu Çorbası(鶏のスープ)
- 2.4. その他の定番スープ
- 2.4.1. 10. Sebzeli Çorba(野菜のスープ)
- 2.4.2. 11. Şehriyeli Çorba(パスタ入りスープ)
- 2.4.3. 12. Yöresel Çorbalar(地域特有のスープ)
- 3. トルコ旅行でチョルバを楽しむコツ
- 3.1. スープを楽しむタイミング
- 3.2. 人気のお店を探す
- 3.3. 賢くオーダーする
- 3.4. 自分好みに味変する
- 4. トルコのスープをお土産に
- 4.1. 鍋で煮込む「タルハナ・チョルバス」
- 4.2. 各種インスタントスープ
- 5. おわりに
トルコの人にとってチョルバ(スープ)とは

朝食から夜食まで好きなときに
トルコでは、スープは決まった時間帯の料理ではありません。
朝食として飲まれることもあれば、ランチやディナーとして、また深夜のお夜食としても自然に登場します。
ロカンタやスープ専門店では、早朝から大鍋でスープが用意され、「仕事前に一杯」という人の姿も珍しくありません。
夜遅くまで営業している店では、「飲んだ後の一杯」としてスープを頼むのも定番です。
体調を整えるために
トルコの人にとってスープは「お腹が空いたときの料理」だけでなく、「体の調子を整えるための食事」という一面もあります。
風邪気味のとき、食べ過ぎた翌日、胃が疲れているときなど、軽くて温かい消化のよいスープは最適。
特に、レンズ豆のスープやヨーグルトベースのスープは、体に負担をかけにくい一杯として好まれています。
「今日はチョルバにしておこう」という感覚は、日本人がお粥やうどんを選ぶのに似ているかもしれません。
振る舞いの食事でも
トルコでは食事を振る舞う文化があり、そこでもスープは必ず登場します。
例えば、宗教的な集まり(お祝いや弔い)の際に近所の人たちに振舞う「Mevlüt(メヴリュート)」や、ラマザン中の日没後に自治体やモスクが配る食事「Halka iftar(ハルカ・イフタール)」など。
そんな特別な食事の場でも、お決まりのように定番スープが提供されます。

アンネごとに違う家庭の味
気軽な外食として好まれるスープは、家庭料理としてもとても身近な存在。
「アンネの作るチョルバ」は、それぞれ使う材料や調味料が少しずつ違うので、家ごとの味があります。
外で食べるスープに比べると作り方はシンプル。
素朴な味のスープは、私たち日本人にとっての「お味噌汁」のような存在かもしれません。
トルコの定番スープをタイプ別に紹介
ここからは、トルコで親しまれている定番のスープをご紹介します。
- 豆や穀物がベースのスープ
- 乳製品を使ったスープ
- お肉や内臓が主役のスープ
- その他の定番スープ
に分けて、10種類以上のスープを写真とともに解説していきます。
豆や穀物がベースのスープ
01. Mercimek Çorbası(レンズ豆のスープ)

Mercimek Çorbası(メルジメッキ・チョルバス)は、トルコで最も定番といってもいいスープです。
ロカンタやレストランでは必ず見かける存在で、「まずはこれ」という位置づけの一杯。
赤レンズ豆がベースのなめらかなスープはクセがなく、私たち日本人の口にも合いやすいです。
お店によっては唐辛子入りの溶かしバターが加えられたり、お好みでレモンを絞ったり、好みに味を調整していただきます。
トルコ旅行で最初に飲むスープとして、安心しておすすめできる王道のスープです。
02. Ezogelin Çorbası(レンズ豆と穀物のスープ)

Ezogelin Çorbası(エゾゲリン・チョルバス)は、レンズ豆に加えてブルグルや米、野菜などが入ったスープで、メルジメッキ・チョルバスと並んでロカンタではよく見かける定番メニュー。
このスープの名前は、「エゾ地方出身の花嫁(Ezogelin)」にまつわる民話に由来するとされています。
トマトや玉ねぎ、ミントなどのスパイスの風味が加わることでややパンチがあり、中東っぽい味わいが感じられるのも特徴。
メルジメッキが「滑らかな豆スープ」なのに対し、エゾゲリンは穀物の粒々感が残った「具だくさんスープ」という感じ。
スパイスが苦手でなければ、ぜひ試してみて欲しい一品です。
03. Tarhana Çorbası(発酵穀物の伝統スープ)

Tarhana Çorbası(タルハナ・チョルバス)は、ヨーグルトに小麦粉、トマト、パプリカ、ハーブなどを混ぜて発酵・乾燥させた粉末「タルハナ」を使うトルコを代表する伝統スープ。
私が住んでいるデニズリ県のすぐ北、Uşak(ウシャク)産のタルハナが有名です。
夏の終わりに大量に作り、冬の栄養源として蓄えるトルコの家庭の知恵が詰まったこのスープは、発酵由来の独特の酸味が効いた唯一無二の味。
家庭や地域によって、にんにく、挽肉、ひよこ豆などが加えられ、満足度を高めるアレンジがされることが多いスープです。

タルハナ・チョルバスは、義母や知人からタルハナ粉末をもらうことが多いので、私も家でよく作っています。
乳製品を使ったスープ
04. Yoğurt Çorbası(ヨーグルトのスープ)

Yoğurt Çorbası(ヨーウルト・チョルバス)は、ヨーグルトに卵黄や小麦粉を混ぜた「テルビイェ(Terbiye)」というつなぎを使い、分離させずに滑らかに煮上げるスープ。
消化が良く栄養価も高いため、胃腸を休めたい時や子供の離乳食としても親しまれています。
ヨーグルト文化のあるトルコらしいスープで、ほかの国ではなかなか出会えない味。
ロカンタのラインナップには意外と入っていないことが多いですが、その理由はこのスープが「究極の家庭料理=お袋の味」だから。
外食では、Yoğurt Çorbasıにさらに豊かな風味と食感を加えた、次に紹介する「Yayla Çorbası(ヤイラ・チョルバス)として提供されていることが多いです。
05. Yayla Çorbası(お米のスープ)

Yayla Çorbası(ヤイラ・チョルバス)は、基本のヨーグルトスープに、たっぷりの乾燥ミントとお米などの穀物を加えた、より食事寄りのヨーグルトスープ。
「ヤイラ(Yayla)」とはトルコ語で「高原」を意味し、かつて涼しい高地で牧畜を営んでいた人々が、豊富にある乳製品と保存のきく穀物で作ったのが始まりとされています。
乾燥ミントやバターで香り付けされることが多く、ヨーグルトの酸味とハーブの香りの組み合わせが特徴。
ヨーグルト系スープの中で最も定番で、初めての人にも試しやすい軽めの美味しいスープです。
06. Mantar Çorbası(きのこのスープ)

Mantar Çorbası(マンタル・チョルバス)は、マッシュルームなどのきのこを使ったクリーミーなスープ。
トルコの伝統的なスープというよりは、西洋料理の影響も受けつつトルコの食卓にすっかり定着した人気メニューです。
刻んだマッシュルームをバターでじっくり炒め、小麦粉と牛乳(または生クリーム)で仕上げます。
マッシュルームの濃厚な旨味と乳製品のまろやかさが溶け合ったリッチな口当たりで、パンとの相性が良いのが特徴。
カフェ風のお洒落なレストランやホテルのダイニングなどで提供されることが多いです。
お肉や内臓が主役のスープ
07. Kelle Paça Çorbası(頭と足のスープ)

Kelle Paça Çorbası(ケッレ・パチャ・チョルバス)は、羊や牛の「頭(ケッレ)」と「足(パチャ)」を長時間煮込んだ、トルコで最も濃厚なスープの一つ。
とろみのある質感とガッツリとした肉の旨味が特徴で、一度ハマると抜け出せないというトルコ人が多いです。
少し野性味のある香りがありますが、にんにくや酢を加えて自分好みのパンチのある味に仕上げて食べるのが正解。
骨や関節から溶け出したコラーゲンが凝縮されており、翌朝の肌が見違えると言われるほど、トルコでは滋養のあるスープとして広く知られています。
内臓スープの王様、究極のスタミナ食なので、旅行中に試してみてはいかがでしょうか?
08. İşkembe Çorbası(胃袋のスープ)

İşkembe Çorbası(イシュケンベ・チョルバス)は、牛や羊の「ハチノス(胃袋)」を丁寧に下処理し、柔らかくなるまで煮込んだ白濁スープです。
独特の香りとコクがあるので好みははっきり分かれますが、現地ではとてもポピュラーで、特に深夜や早朝に食べられることの多い一杯。
「飲み会の締め」の定番で、二日酔い防止やスタミナ回復にも良いと信じられ、古くからトルコ人の活力を支えてきたスープです。
テーブルにあるにんにく酢とレモン汁で自分好みに味を調整しながら食べるのが定番のスタイル。
Kelle Paça同様、内臓系が苦手でなければこちらも挑戦してみてください。
09. Tavuk Suyu Çorbası(鶏のスープ)

Tavuk Suyu Çorbası(タヴック・スユ・チョルバス)は、鶏肉をじっくり煮出した出汁に細かく裂いた身を加えた優しいスープ。
体調がすぐれないときや胃に負担をかけたくないときにもよく選ばれ、トルコでは「体にやさしいスープ」の代表格。
家庭のほか、ロカンタやレストランでも見かけることが多いです。
私たち日本人にとってなじみやすい味で、パンチのある内臓系が苦手な人にもおすすめです。
その他の定番スープ
10. Sebzeli Çorba(野菜のスープ)

Sebzeli Çorba(セブゼリ・チョルバ)は、野菜を使ったトルコの定番スープです。
決まったレシピがあるというよりも、季節の旬野菜や店ごとのスタイルによって内容が変わる、いわば総称的なもの。
トマト、にんじん、じゃがいも、ブロッコリー、オクラなど、使われる野菜は本当にさまざま。
バターやオリーブオイルで野菜の甘みを引き出したスープは、肉料理が続く日の胃休めにも最適で、トルコ旅行中の一食としてもおすすめです。
11. Şehriyeli Çorba(パスタ入りスープ)

Şehriyeli Çorba(シェヒリエリ・チョルバ)は、「シェヒリエ」という極細の短いパスタ(または米粒の形をした小さなパスタ)が主役の軽やかで飽きのこないスープ。
トマトスープやヨーグルトスープなどベースとなるスープはいろいろありますが、シェヒリエを入れるだけで食感と満足感がぐっと増します。
家庭でも外食でも広く親しまれていて、スープ単体のほか、ケバブや煮込み料理といったボリュームのあるメインディッシュの前に胃を温めるスープとして飲むのにも最適。
ベースが変わることでバリエーションも豊富なので、旅行中にあれこれ試してみるのもおすすめです。
12. Yöresel Çorbalar(地域特有のスープ)

トルコには、地域ごとに特徴的な郷土スープが色々ありますが、人気のスープはトルコの他の都市でも楽しめることがあります。
以下のお肉を使ったスープは特に人気があり、ケバブを提供するレストランで目にすることがあるかもしれません。
- Lebeniye Çorbası(レベニエ・チョルバス)
- ガズィアンテプ発祥のヨーグルトベースの栄養満点スープ
- 小粒の肉団子、ひよこ豆、お米などが入った爽やかな味わい
- Yuvalama Çorbası(ユヴァラマ・チョルバス)
- ガズィアンテプ料理にルーツを持つ伝統スープ
- ヨーグルトベースで羊肉、ひよこ豆、小さく丸めた肉団子が入っている
- Beyran Çorbası(ベイラン・チョルバス)
- ガズィアンテプ地方の伝統料理の一つで朝食に好まれる
- ホロホロの羊肉、米、ニンニク、唐辛子を効かせた濃厚スタミナ系
- Analı kızlı Çorbası(アナル・クズル・チョルバス)
- アダナやマラティヤなど南東部の名物スープ
- トマトベースで「母と娘」に見立てた大小の肉団子が入っている

さすがは美食の町!ガズィアンテプ勢の層の厚さが際立ちますね。
私はベイラン・チョルバスが大好きです♡
トルコ旅行でチョルバを楽しむコツ
スープを楽しむタイミング

記事の冒頭でもお伝えしたとおり、スープは早朝から深夜までいつでも気軽に楽しめます。
旅行中なら、ロカンタでのランチ、レストランでのディナーで最初の一杯として、または観光の途中で小腹がすいた時など。
観光地で参加する1dayツアーに組み込まれているブッフェ形式のランチでも、定番のスープが何種類か提供されています。
長距離バスの休憩で立ち寄るサービスエリアでも、1~2種類のスープが用意されていることが多いでしょう。
ぜひ各地で色んなチョルバを味わってみてください。
人気のお店を探す

トルコで美味しいスープのお店を探すなら、現地でGoogleマップを活用するのが便利。
検索バーに「çorba」または「çorbacı」と入力すると、近くのスープを提供するスープ専門店、ロカンタ、レストランなどたくさんのお店が地図上に表示されます。
お店のレビューや写真をチェックすれば、どのチョルバが評判か、雰囲気がどんな感じかも分かって便利。
気になるお店が見つかったら、そのままナビを使って訪れてみましょう。
賢くオーダーする

トルコでスープを提供するお店では、必ずセットでパンが付いてきます。
一杯のスープもかなりたっぷり量があるので、パンと一緒に食べたらそれだけでお腹が満足してしまうことも。
他にも色々なおかずを食べたい時は、スープは少なめで注文するのが◎。
英語が通じそうなら「Half(半量で)」、トルコ語で言うなら「Az(少なめに)」とお願いすれば、ほとんどのお店で量も値段も半分で提供してもらえるはずです。
スープのシェアは基本的にしないので、前述のように量を減らしてもらって一人ずつオーダーするのがマナー的にもスマートでしょう。
自分好みに味変する

お店によってはテーブルに、塩や各種スパイス、にんにく酢などが用意されています。
トルコではスープにレモンを絞るのもかなりポピュラーで、くし切りのフレッシュなレモンやLimon suyu(レモン果汁)が提供されることが多いです。
自分で好みの味に調整するとよいでしょう。
トルコのスープをお土産に
最後に、現地で食べて美味しかった、または食べ損ねてしまったスープを日本に帰ってから味わえるように、手軽に作れるスープも紹介しておきます。
鍋で煮込む「タルハナ・チョルバス」

トルコの定番スープは豆や肉類を煮込んで作る物が多い中、「Tarhana Çorbası(タルハナ・チョルバス)」だけは乾燥させた粉末「タルハナ」を使います。
「世界最古のインスタントスープ」と紹介されることもあるぐらいで、お土産にしやすいですね。
作り方も簡単で、粉末を水で溶いて煮込むだけ。
お好みで、にんにくや挽肉、お豆類を入れても美味しいです。
簡単にトルコの本格的な味が再現できるので、料理が好きな方は是非!
スパイスを扱うお店や土産店などで購入できます。
各種インスタントスープ

もっと手軽にスープを楽しみたければ、スーパーで手に入るインスタントスープを。
上の写真のシリーズは鍋で水から煮込んで作るタイプですが、お湯をさすだけのカップスープタイプもあります。
クノールのスープは、比較的どれを選んでもハズレがないです。
色んな種類があり値段も手頃なので、お土産にいかがでしょうか。
おわりに

トルコの伝統的&定番のスープを各種紹介してみましたが、いかがでしたか?
是非トルコ旅行の際、現地で色んな味を堪能してみてください。
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