
この記事で伝えたいこと
- パムッカレに関する"本当に正しい"情報
- 訪問者が抱く「パムッカレ=がっかり」の背景
- 石灰棚の綺麗な景色が見られる場所
- ヒエラポリス遺跡の凄さと見どころ
「がっかり世界遺産」と言われてしまうことが多いトルコのパムッカレ。
私はそんな「ヒエラポリス・パムッカレ」に、約3年の間に60回以上も通った変わり者です(笑)
本記事では、ネット上でまことしやかに語られるパムッカレの噂を、また何度も行きたくなるほど私を魅了するヒエラポリス・パムッカレについて、現地からの最新情報と共にお伝えします。

- 1. パムッカレ石灰棚の過去から現在
- 1.1. 遺跡サイト内にホテルが建設される(~1980年代)
- 1.2. 世界遺産登録、石灰棚立ち入り禁止、ホテル撤去(~2000年)
- 1.3. 白い石灰華を保護するためのインフラ整備(~現在)
- 1.4. 温泉の流量が減ってしまった原因
- 2. パムッカレが「残念」と言われる理由
- 2.1. 写真と実物が違いすぎる
- 2.2. 石灰棚の一部しか見ていない?
- 2.2.1. メインゲートから石灰棚へ
- 2.2.2. 【1】石灰棚絶景ポイント(南ゲート側)
- 2.2.3. 【2】石灰棚絶景ポイント(村側)
- 2.3. ヒエラポリス遺跡はおまけ?
- 3. ヒエラポリス遺跡の見どころ
- 3.1. ネクロポリス
- 3.2. 北のローマ浴場
- 3.3. メインストリート
- 3.4. アゴラ
- 3.5. アポロン神殿
- 3.6. プルトニウム
- 3.7. 大劇場
- 3.8. 聖フィリッポの殉教地
- 3.9. アンティークプール
- 3.10. 南のローマ浴場(博物館)
- 4. もっと楽しめる!パムッカレ
- 4.1. スピリチュアルな場所
- 4.2. 美しくなれる!?温泉水
- 4.3. ヒエラポリス・パムッカレ新たな試み
- 4.3.1. 遺跡ライトアップ(ナイトミュージアム)
- 4.3.2. アンティークプールの施設改修
- 5. おわりに|運試しにパムッカレへ!
パムッカレ石灰棚の過去から現在

私はこれまでに何度か、日本の研究者や新聞記者のパムッカレ現地取材に協力、同行させてもらっています。
その際、その筋の専門家や現地ガイドからパムッカレの過去~現在、実情について、いち旅行者や現地在住者というだけでは知り得ない情報まで色々なことを教えてもらいました。
「水がない、がっかり」と言われるパムッカレがどんな経緯で現在に至ったのか、専門家に聞いた話や地方紙の記事などを参考にしつつ、時系列でお話していきます。
遺跡サイト内にホテルが建設される(~1980年代)

パムッカレ石灰棚の独特の景観が徐々に知られはじめたのは、1960年代頃から。
その後、観光開発の一環としてパムッカレ石灰棚のすぐ上に複数のホテルが建設されました。
麓のパムッカレ村にホテルを建てたのではなく、現在の世界遺産ヒエラポリス・パムッカレの遺跡サイトの中にです!
これらのホテルは、温泉水を自らのプールに引き込んだり、廃水を石灰棚に直接排出するなど、パムッカレ石灰棚の自然環境と景観に深刻な影響を与えていました。

今でも南ゲートからサイトに入って石灰棚のほうへ歩いていく途中、よく地面を見てみると昔のホテル跡が分かる境があります。
また当時は、現在の遺跡エリア内を乗用車が普通に走れたそうです。
世界遺産登録、石灰棚立ち入り禁止、ホテル撤去(~2000年)

1988年、石灰棚と丘の上にそびえるヒエラポリス遺跡が「ヒエラポリス - パムッカレ」として世界複合遺産に登録されます。
この頃から保護対策が本格化し、ユネスコの勧告もあって1990年代後半には観光客の石灰棚への立ち入りが禁止に。
遺跡内に存在していたホテルも、2000年頃までにはすべて取り壊しとなりました。
ホテルの解体作業による汚染が石灰華に大きなダメージを与えないよう、デニズリ県と保護に取り組む民間団体が協力し、撤去作業も慎重に行われたそうです。
白い石灰華を保護するためのインフラ整備(~現在)

パムッカレ地熱システムの温泉水資源の総湧出量は、1993年には毎秒450リットルあったものが、2023年の時点では毎秒150リットルに減少。
30年前に比べて温泉の流量が1/3にまで減ってしまっているそうです。
石灰棚に流れる温泉水の流量が減り石灰分の沈殿量が少なくなった今、昔のように自然な状態のままでは変色が防げない。
ということで、石灰華の白い輝きを取り戻すことを目的に温泉水を流す場所や流量を調整するための「ウォータリングスケジュール」が導入されました。
ネット上の誤った認識、勘違いされていること①
よく言われているのが「温泉水が枯渇しているので石灰棚の一部にのみ人工的に水を流している」という説。
前述のとおり「温泉水の流量が減っている」のは間違いありません。
しかし、湯量を制御している主の目的は「石灰華の白さを保護する」こと。
黒っぽく変色してしまった部分に再び白い輝きを戻すための取り組みです。
温泉水の流量が減ってしまった今、石灰分が沈殿したらお湯の流入を止めて効率よく固結させる"乾かすプロセス"が必要なのだとか。
意図的に異なるエリアに異なる時期に温泉水を流すことで特定のエリアを乾燥させ、再生を試みているのです。
温泉の流量が減ってしまった原因

温泉水資源の湧出量が減っている原因としては、以下のようなことが考えられています。
- 地球温暖化による気候変動
- 不規則な降雨による地下水位の低下
- 周辺の村での違法・無秩序な掘削
- 住宅地や農地における水需要の増加
- 地熱発電施設の増加
自然の変化による部分は致し方ないとしても、国や自治体、人々の意識も含めて「水資源の管理」がきちんと出来ていなかった点はすごく残念ですね。
最近は特に、パムッカレ村に隣接するカラハユット村での熱掘削井戸、違法な掘削が問題になっているようです。
現在、地熱資源を意識的に使われなければ大切な遺産を守ることができないと、パムッカレ・カラハユット地区に天然ガスを供給するプロジェクトも立ち上がってはいるらしいですが・・・。

いずれにしても、湯量減少によるパムッカレの「自然の驚異の持続可能性」が大きな危機に瀕しているのは間違いありません(泣)
パムッカレが「残念」と言われる理由

たとえ湯量は減っても、一面真っ白な世界、長い年月をかけて出来た石灰華段丘の見事な景観、その上を裸足になって歩く。
白い世界を抜け出したかと思うと、目の前に古代都市の遺跡が突如現れる・・・。
そんな非日常が味わえる場所は決して「がっかり」ではない!と個人的には思っているのですが。
パムッカレを訪れてみたらがっかり、残念!という感想を抱く人も多いようなので、そう思ってしまう理由をあげてみます。
写真と実物が違いすぎる
宣材写真やSNSで見られるパムッカレの写真は、石灰棚に綺麗に温泉水が溜まり、空の青が反射して白と青のコントラストが美しい絶景。
しかし実際に来てみると棚田は白く乾いてカラカラ、写真で見たのと全然違う!というのがあると思います。

よくSNSで「水がない!」というコメントと一緒に載せられているのは上のような写真。
メインゲート(歩行者用ゲート)から入場して坂を登っている途中に左手に見える風景です。
期待値が上がっている状態で実際の風景がこれだと、確かにがっかりですね。

上の写真は今から14年前の2011年、私が初めてパムッカレを訪れた時に撮影したもの。
当時から既にこんな感じで乾いていました。
かなりズームしていますが、先の写真と同じ場所です。
石灰棚に人の手が加えられず自然の状態で湯量が豊富にあったのは、四半世紀以上も前の話。
人々が自由に石灰棚に立ち入り出来て、腰まで浸かれるほどの湯量があったのはもう40年も前のことだそうです。

では、石灰棚に温泉水が張られた綺麗な姿はもう見られないの?というと、そんなこともありません。
2021年以降、私は60回以上サイトの中へ入り石灰棚の様子を見続けていますが、温泉水が張られた綺麗な石灰棚を見る機会は何度もありました。
次にお見せする写真は、アングルが違いますが先の写真と同じ部分の石灰棚を撮影したものです。

2022年12月、大きな棚田の一部にだけ温泉水が張られていた時の写真。

2023年10月、全体になみなみと温泉水が張られていた時の写真。
そして次にお見せするのは、上の写真のたった9日前に同じ場所で撮影した写真です。

前述のとおり、流す場所とタイミングを調整しているので、同じ月に訪問しても見られる風景がこれだけ違うということが実際にあります。
1日違いで明暗を分ける、まさに運試しという感じですね。
ネット上の誤った認識、勘違いされていること②
ネット上では「乾季だから水が少ない」と書かれていることがありますが、雨季・乾季は関係ないです。
石灰棚の水は単純に雨水が溜まったものではないですし、前述のとおり温泉水の流れは人工的に制御されていますので。
パムッカレは春夏に比べると秋冬のほうが雨が多くなりますが、春夏だから水が少ないといったことはありません。
石灰棚の一部しか見ていない?
何ヶ所かある石灰棚のうち、真っ白に乾いた一部の石灰棚だけを見て帰ってしまう旅行者が結構多いようです。
石灰棚は他にもいくつかあるので、特にお湯が入ると綺麗に見えるエリアをご紹介します。
メインゲート(歩行者用ゲート)から入場して歩いて石灰棚の坂を登っていく時の様子から、写真と一緒にお伝えしていきます。
なお、ヒエラポリス・パムッカレにある3つのゲートについては以下の記事で詳しく解説しています。
メインゲートから石灰棚へ

パムッカレ村の中心でミニバスを降りたら、徒歩5~6分でナチュラルパークへ。
ナチュラルパークの右手に、メインゲート(歩行者用ゲート)へ続く上り坂があります。
石灰華で真っ白な山が視界に広がっています。

窓口でチケットを購入してゲートを通った後は、靴を脱いで裸足になり、ゆるやかな坂道を20~30分かけて登っていきます。

下のほうは浅い湯だまりが出来ていることが多いです。
この辺りは足元がすごく滑るので要注意。

途中まで登ってくると、右手に膝ぐらいまで浸かる深さの湯だまりが何ヶ所か見えてきます。

上のほうへ来るにつれ湯だまりの量が多く、温泉水の温度も高くなります。
この辺りは、立ち入りを許可されている石灰棚。
水着を着ていれば浸かったり泥を塗ったりして楽しむことが出来ます。

坂を登りきった場所は、いつも観光客で溢れています。
これで石灰棚の観光を終わりにして来た道を戻ってしまう人、またはその先のヒエラポリス遺跡のほうへ移動してしまう人が多いです。
しかし、温泉水が溜まっている確率が高く綺麗な石灰棚が見えるポイントは他にもう2ヶ所あります。
【1】石灰棚絶景ポイント(南ゲート側)

いったん靴を履いて、カフェの手前を右手にUターンして遊歩道を進むと、石灰棚エリアで一番高い場所に辿り着きます。
注水されている時であれば、こんな風景が見られます。

天気が良ければ綺麗な水色の石灰棚の先にパムッカレ村が一望できて、眺めは最高。
ただし棚のプール内は立ち入り禁止なので、写真を撮るだけにしましょう。
(写真の左下、人が入ろうとしていますがこのあと係員に注意されていました)
【2】石灰棚絶景ポイント(村側)

もう一つ、温泉水が溜まっている確率がわりと高いのがこの場所。
先ほどの上り坂を登りきった後、靴を履いて今度は左方向に道なりに進みます。
かなり端のほうまで歩いていくと、石灰棚に沿って作られた遊歩道があります。
この遊歩道から見る石灰棚はとても綺麗。

ここまで足を伸ばす人は少なく、ツアーガイドもあまり案内しない場所なので、人が少なくてとても静かな穴場スポットです。
パラグライダーが目の前まで飛んでくることもあります。

空が青い日中も綺麗ですが、サンセットの時間帯もこの場所はとても素敵。
ベンチがいくつか用意されているので、そこで日が沈むのを待っている人もいます。
紹介した2つの石灰棚の場所は、以下の写真でいうと・・・

【1】の場所は、写真右上の赤矢印のあたり。
【2】の場所は、私がこの写真を撮影している場所から後方に歩いていった先にあります。

上空からの写真で見ると、こちらの2ヶ所です。
少しでも温泉水が溜まった石灰棚を見られると、だいぶ印象が変わるかもしれません。
訪れた際には是非、これらの場所もチェックしてみてくださいね。
ヒエラポリス遺跡はおまけ?

パムッカレと聞くと白と青の石灰棚というイメージを抱く人が多いようです。
しかし、世界遺産ヒエラポリス・パムッカレは自然の驚異と古代都市遺跡が融合した世界でも稀有な複合遺産。
高い入場料を払ってサイトに入り、ヒエラポリス遺跡を見ずに石灰棚だけで満足してしまうのはもったいないです!
幾度となく発生した大地震により破壊と復興を繰り返し、最終的に廃墟となったヒエラポリス。
以降で古代都市ヒエラポリスの見どころを紹介していきます。
ヒエラポリス遺跡の見どころ

古代都市ヒエラポリスは、紀元前2世紀末にペルガモン王国が建設、ギリシャ時代(ヘレニズム時代)を経て、後のローマ帝国時代に温泉保養地として最も栄えました。
ここからは、ヒエラポリスで見ておきたい貴重な遺跡について、北ゲート側の遺跡から順番に写真付きで紹介します。

どれも見逃したくない価値ある遺跡ですが、特に❗必見❗マークを付けたところは本当に必見です!
ネクロポリス

ヒエラポリスの北側に広がるネクロポリスは、「死者の町」を意味します。
トルコ国内で最大規模を誇る古代墓地で、全長は2km以上。
時代や宗教の異なる様々なスタイルのお墓を見ることが出来ます。
ヒエラポリスは古代ローマ時代から療養地として利用されていた為、この地で最期を迎える人も多かったのだそう。
北のローマ浴場

3世紀初めに北側の門の外に建てられた浴場。
交易人などの訪問者は、町へ入る前にこの浴場で汚れを落とすことを求められていました。
5世紀頃にはキリスト教の教会に改築されます。
アーチ型の天井の建物で、広間は大理石の板で装飾されていたそうです。
メインストリート

三連アーチと円筒形の塔が保存状態よく残っているドミティアヌス門。
南側の門は、ヒエラポリスの町への入場門となっていた北ビザンチン門。
南ビザンチン門は現在の南ゲートの近くにあり、壁で囲まれた町への入場門として対になっていたようです。
当時のメインストリートにはたくさんの商店が立ち並んでいたそう。
現在でも水洗式の公衆トイレ跡を見ることができます。
アゴラ

古代都市ヒエラポリスにおける商業と社会活動の中心地であったアゴラは、2世紀頃に建設され、ローマ時代の都市計画の一環として整備されました。
列柱廊で囲まれた広大な広場は商店や公共施設が配置され、市場としてだけではなく商業活動や市民の集会、政治的な議論などが行われる多目的な空間として機能していたそう。
現在は列柱廊の一部や商店の基礎部分が残っています。
アポロン神殿

予言の神アポロンを奉った神殿。
紀元前3世紀のヘレニズム時代に神殿の基礎は建てられたとされていますが、現在見られる構造の多くはローマ時代に再建されたものだそう。
脇にある有毒ガスを噴き出すプルトニウムとの関係が深く、ガスを吸ってトランス状態になった神官がアポロンの神託を下したとも言われています。
プルトニウム
❗必見❗

その小さな洞窟に動物や人間が近づくと窒息死することがあったことから、古代の人々には冥界への入り口だと信じられていたプルトニウム。
内部から発生する高濃度の二酸化炭素が噴出するこの洞窟の入り口を「地獄の門」と呼び、古代の祭司たちは冥界の神ハデスに生贄を捧げる儀式を行なっていました。
長いこと修復工事を行なっていたこの場所は2022年に公開され、ハデスやケルベロスの像はデジタル復元によって再現。

洞窟周辺は今でも微量の有毒ガス(高濃度の二酸化炭素)が発生していますが、訪問者に影響がないような距離に遊歩道が設置されているので安心して見学できます。
自然現象と宗教的信仰が融合し、古代の人々の世界観や宗教観を知ることができる貴重な遺跡です。
大劇場
❗必見❗

2世紀に建設された野外劇場で、古代の娯楽の中心地。
ヒエラポリスにはもう一つ、ギリシャ時代に建てられた劇場跡もありますが、こちらはローマ皇帝ハドリアヌスの時代に建てられたものです。
約15,000人を収容できると言われている大劇場で、トルコ国内に存在するローマ劇場の中で最も保存状態が良いと言われています。

自然の丘の傾斜を利用して建設されており、音響効果も抜群。
舞台背後の装飾壁にはエフェソスのアルテミス女神への奉納儀式を描いたフリーズが施されています。
聖フィリッポの殉教地

イエスの十二使徒の一人フィリッポは、紀元80年頃ローマ皇帝ドミティアヌスの迫害下でヒエラポリスにて殉教したとされています。
この出来事は初期キリスト教徒にとって重要な信仰の象徴となり、フィリッポの殉教地とされる場所には伝承に基づいてマルティリウム(記念聖堂)が建てられました。

マルティリウムの近くには三廊の教会が建てられており、その中にはフィリッポの墓があります。
聖フィリッポの殉教地は丘の上にあるため、多くの旅行者は訪問を省きますが、キリスト教徒にとっては重要な巡礼地の一つ。
舗装されていない石の坂道や階段をだいぶ上まで登っていくので、ここまで行く場合シューズは滑りにくいスニーカーが必須です。(ヒール靴やビーチサンダルでは登れません)
アンティークプール
❗必見❗

古代の浴場跡に温泉が湧き出し、現在そこには「アンティークプール」と呼ばれる温泉プールの建物があります。
7世紀の地震で倒壊したアポロン神殿の柱や装飾が水中に沈んでいる、世界でも非常に珍しい遺跡プール。
エジプト女王クレオパトラが訪れたとされる伝説があり、別名「クレオパトラプール」とも呼ばれていますが、クレオパトラが実際に来たという証拠は残っていないそう。
泳ぎながら散らばる遺跡を間近に見ることができ、古代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

炭酸水素塩や硫酸塩、鉄分などを含むミネラル豊富な泉質で、水温は36度前後。
皮膚病や関節痛などに効果があると信じられています。
入浴にはヒエラポリス・パムッカレの入場料に加えて別途入浴料が必要。
※2025年1月末よりプールおよび周辺施設の改修工事のため一時クローズ、再開日は未定
南のローマ浴場(博物館)
❗必見❗

2世紀に建てられたローマ浴場で、現在はヒエラポリス考古学博物館として修復利用されています。
中は3つの展示室(①石棺と彫像セクション、②細かい発掘物セクション、③大劇場からの発掘物セクション)に別れていて、小規模ながらも見ごたえのある博物館。

神像や石棺、レリーフや装飾品などは、ヒエラポリスのほか近くのラオディキアからの出土品も多く展示しています。
以前は入館するのに別途料金が必要でしたが、現在はヒエラポリス・パムッカレの入場チケットに含まれているので気軽に訪れることが出来ます。
※この博物館だけは17時に閉館するので、夕方出かける方はご注意ください。
もっと楽しめる!パムッカレ
最後に、観光スポットとしての視点だけでなく、別の角度から見えるヒエラポリス・パムッカレの魅力もお伝えします。
スピリチュアルな場所

ヒエラポリス・パムッカレは、古代からその治癒力が崇められ癒しの温泉地として人気でした。
それは現在でも変わらず、世界のスピリチュアル探求者を魅了し続けています。
実際に、欧州や豪州からは温泉スパのリトリートプログラムで多くの人が訪れています。
先日はプロのレイキヒーラーのグループがヒエラポリス・パムッカレを訪れ、終日サイト内で過ごされていました。
浄化や癒し、精神性を高める場所としてヒエラポリス・パムッカレは最高の場所であるとのこと。

私がサイトを何度も訪れたくなる理由も「大自然に心が洗われる」瞬間を感じられるから、かもしれません。

ヒエラポリスの北側のゲートから入場して、約30分かけて人の少ないネクロポリスをゆっくり歩いた後、石灰棚エリアのベンチに座ってボーッとするのが私のお気に入りコース。
「今ここ」を意識するマインドフルネスや、足裏の感覚や風の音を感じながら「歩く瞑想」をするにも最適の場所だと思いますよ。
その壮大な景色と静寂に畏敬の念がわき、魂が震える感覚を味わえると思います。
スピリチュアルな旅、してみませんか?
美しくなれる!?温泉水

パムッカレにはこんな逸話があります。
村にある若い娘が住んでいました。
その娘の顔は醜く、村人たちからも冷たく扱われ、苦しい思いをしながら日々を過ごしていました。
ある日、娘は絶望のあまり崖の上からパムッカレの水や泥がいっぱいの池へ身を投げてしまいます。
そこへ、たまたま領主の息子である若い男性が通りかかりました。
池に浸かっていた娘を助け、その娘の顔を見た瞬間に一目惚れしてしまいます。
パムッカレの水は、娘の顔を美しく変えたのです!
後にその2人は結婚し、幸せに暮らしました。
パムッカレの温泉水には美容効果があると信じられています。
泥やミネラルを豊富に含んだ水は肌をしっとりさせ、乾燥肌や皮膚疾患の改善にも効果があるそう。
特に硫黄やカルシウムなどの成分が肌の再生を助けると言われています。
美容を目的にヒエラポリス・パムッカレを訪れてみるのはいかがでしょう?
温泉といえば、近隣のカラハユット村の赤いお湯も療養泉として人気です。
ヒエラポリス・パムッカレ新たな試み

ヒエラポリス・パムッカレでは最近、次のようなことが始まっています。
遺跡ライトアップ(ナイトミュージアム)
ヒエラポリス・パムッカレでは夏季の間、大劇場を中心とした南側の遺跡の一部をライトアップする「ナイトミュージアム」を行なっています。
これにより、夏季は開場時間が変更。
3つあるゲートのうち北ゲートと南ゲートはナイトミュージアム来場者向けに19:00~23:00まで(チケット販売ブースは21:00まで)開いているので、日没後のサイト内を楽しむことが出来ます。
夏のパムッカレは暑いので、日中の観光がしづらいのが難点。
その点、ナイトミュージアムは日が落ちて涼しくなった遺跡内でライトアップされた遺跡を見ることが出来るので、とても良い試みだと思います。
ナイトミュージアムの実施時間などの情報は、公式サイト(https://muze.gov.tr)を参照ください。
アンティークプールの施設改修
2025年1月より、アンティークプール(クレオパトラプール)施設の改修工事が始まっています。
地元のニュースによれば、文化観光省の決定により周囲の建造物を取り壊し、造園およびインフラの改善を行なう予定とのこと。
作業がいつ完了するのか明確な情報はまだ発表されていません。
文化観光省の発表によれば「よりモダンな外観になる」とのことですが・・・。
古代の風合いが損なわれなければいいな、と個人的には思っています。
【お知らせ】アンティークプール(クレオパトラプール)の再開について

おわりに|運試しにパムッカレへ!

世界遺産ヒエラポリス・パムッカレの魅力、伝わったでしょうか?
少なくとも「がっかり遺産ではなさそう」と思っていただけたら本望です。
ヒエラポリスの歴史的価値、雪山のように真っ白な石灰棚はホンモノ。
温泉水が張った綺麗な風景を見られるかは「運試し」ぐらいのつもりで、期待値を上げ過ぎずに訪問されることをおすすめします(笑)
世界遺産ヒエラポリス・パムッカレの観光ガイド、また起点となる町「デニズリ」の観光については、ぜひ以下の記事もご参考に。
※掲載情報には細心の注意を払っていますが、情報の正確性、有用性について保障するものではありません。

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